燕岳
- GPS
- 07:07
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,529m
- 下り
- 1,516m
コースタイム
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 7:07
天候 | 晴れ 稜線は弱風で寒いが、それ以外はほぼ無風で暖かかった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
合戦小屋までは夏道で滑り止め等不要。合戦小屋の上の三角点から稜線までは雪と氷のミックス。稜線は所々夏道が出ているものの、やはり雪氷あり。合戦小屋より上では滑り止め(チェーンスパイク)を使用している人が多かったし、我々もそれにならった。 |
写真
感想
中房温泉近くの第一駐車場には4:51に到着。気温7℃と、11月上旬の標高1400メートルを超えた場所としてはかなり暖かい。季節が1ヶ月以上戻った感じ。北アルプスの人気の山ゆえ、駐車場にとめられないことを危惧し、埼玉の自宅を深夜に出て夜通し走ってきたが、駐車場には空きが多く心配は杞憂に終わった。やはりこの時期はオフシーズンに近いのだろうか。それよりもここに至る林道の途中でクルマの左前輪に異音が発生し、一時止めて見るも分からず、そのまま恐る恐る駐車場まで走った。そのうちに異音は消えてなくなり安堵したが、おそらく路面に落ちていた小さな木の枝か何かがホイールに一時的に挟まって音を出していたのだろう。この小さな騒動がなければもう5分ほど早く着いたと思うが、早めの行動だったので、その後に特に影響はなかった。朝食は既に途中の道の駅で済ませてきたので、到着後はブーツを履きスパッツを巻いて5:02に出発。あたりは当然真っ暗で、北斗七星が見えるくらいの星空。ヘッドライトを点灯させる。月は半月と言ったところか。
車道を少し歩いて登山口に到着。トイレを済ませて急登の登りにかかる。燕岳を訪れるのは5度目。過去縦走で2回と日帰りで2回。最後の訪問は6年前の9月。5度目なのである程度コースは覚えていると思ったが、実際はその反対だった。途中のベンチがあったこと以外はほぼ忘れていた。また、急登だったことも案外覚えていなかった。今回は日帰りの軽荷なので比較的ホイホイ登れるが、それでも暗いとあたりが見えないのでペースは上がらなかった。いくつかベンチを過ぎると、左手側が明るくなり日の出の時刻となった。雲はあるものの、赤く染まる。気温は標高を上げるに従い下がるが、行動している限りは特に寒さは感じなかった。7:22に合戦小屋に到着。ここまで下りの登山者とは誰とも行き会わなかったが、ここでこの日初めてのスライド。風が通って少し寒かったものの、我々はベンチに座ってこの日初めての大休止。寒いのでジャケットを羽織る。事前の情報では、ここより上に積雪があるとのことだったが、合戦小屋の直上には特に見当たらず、チェーンスパイクは取りあえず付けずに歩く。しかしすぐ上の三角点付近からは雪が繋がっているように見え、この少し上で我々もチェーンスパイクを装着。これでつるつる滑らずに歩けるようになった。ただ同行のZさんは今回も顔が青白い。高山病でもなかろうとは思うのだが、もはやペースも上がらず、燕山荘で待っているという。ここまできてそれはないと思い、先へ行くことを強く勧める。ペースは落ちたが、ゆっくり確実に進む。8:25頃に燕山荘前に到着。稜線は風が吹いていて寒かった。とはいえ11月初旬としては大したことはなかったかもしれない。冬用のウェアは着ておらず、ほぼ秋山の格好で歩けたのだから。小屋前で休むと寒そうなので、特に休憩は取らずに燕岳へ向かう。風は冷たいが、強風と呼ぶほどではなくただ寒いだけ。しかしそれまでは晴れていた空だったが、ここにきてガスに巻かれてしまい展望が怪しくなってきた。また稜線に出ると雪や氷の付いていないところも多く、チェーンスパイクを外すかどうか少し悩むが、戻ってくるハイカーの多くが装着しているのを見、我々もそのままで進むことにした。左手側にはお待ちかねの槍ヶ岳が見えるはずだが、山頂付近は雲に覆われていて、その全貌を見ることは叶わなかった。8:54に燕岳山頂に到着。少し遅れてZさんも到着。なんのかんの言いながら山頂まで上がってくるあたりはさすが。山頂はやはりガスに巻かれていて、眺望は得られなかった。風も冷たく、写真を撮った後は一段下がった辺りで風を避けて休憩した。が、さすがに寒くてゆっくり座って飲み食いする気も起きず、特に座らずに下山開始。山頂付近で左足の膝付近を岩に強打してしまい、しばらくうずくまる。まったくついていない。
帰りの道も風に吹かれながらとなった。寒風に体が多少は慣れたのか、寒さはそれほどでもなくなった。今度は右手側に槍ヶ岳が見えるはずで、時折雲が退いて山頂付近が顔をのぞかせるものの、やはり今日はすっきり見えることはなかった。残念だが天気には勝てないので仕方ない。9:28に燕山荘前のベンチに戻る。さすがに二人とも空腹を覚えたので、座って食料を減らす。朝のうちにあったテントはだいぶ減ったがまだ残っていた。ここで乾燥させてから下山する考えだろうか。あまり止まると体が冷えるので、適当なところで行動再開。稜線から降りるとものの数メートルで風が止み、体が温かくなる。嘘みたいな本当の話だ。これまでの寒風の稜線とは別世界になる。暑さを感じるくらい。朝の登りの時は、所々凍っていて歩きにくかった登山道は、下りの時点では溶けてシャーベット状になっている箇所も多く、ドロドロにはなったが歩き易かった。帰りも同じ三角点のところのベンチまでチェーンスパイクを履き、ここで脱いでザックにしまう。ウェアも完全防寒装備から、秋山程度の軽いものへ換装する。ここからは正直言って楽な下り。時折登りの登山者とすれ違い待ちがあることを除けば、ペース良く下山。途中転倒もスリップもなく11:55に登山口到着。再度トイレを済ませて車道を歩き、12:01に駐車場到着。総行動時間は7時間を1分切った。
11月の燕岳は二度目だったが、稜線の天気がいまいちな他はなかなか楽しめた。ただ埼玉からはやはり遠い。
駐車場に私の車が写ってます。
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