庄司峰(点名・六郎谷峰 △986.5m)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 588m
- 下り
- 588m
コースタイム
- 山行
- 4:13
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 4:47
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
そこからMTBで内川沿いの道を走り、さらに東谷の林道へ進み、小尾根の取り付き地点にデポしました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山に道はありません。 コース図にはMTB区間は記さず、徒歩区間のみ記しています。 コース図は手書きです。 |
写真
感想
快晴予報の連休.昨日はちょっと職場へ.今日は山スキーに行きたいが...夜更かしで準備もせず,目覚めたら陽が高い.自ずと近くの三角点へ.懸案の点名・六郎谷峰(庄司峰)にしますか.2008年4月6日に犀鶴林道から尾谷峰(点名・二ノ輪),水葉山を経由して往復しているが,山頂は積雪のため石は未確認だ.
藪山をかなり歩いているM氏は2009年秋に,東谷から山頂下まで続く沢をつめて,石を確認したきたと聞いた.沢は慣れておらず避けたいので,尾根経由でとなると,やはり東谷経由になりそう.地形図の「東」の字の小尾根から標高912mコブ東の鞍部に至り,庄司峰西峰を経て行こうという計画.標高750mと標高770mの二つのコブのあたりの地形が複雑そうか.
内川ダムからダム湖に沿ってくねくね進む.山菜採りらしき車がけっこういる.堂大橋(発電所)で先はゲートで閉ざされている.広くなった路肩に駐車.他にも数台車がある.山菜採りか釣りか.
10:29【標高240m・堂大橋ゲート(駐車)発】
ゲートを脇から通って舗装路をMTBで進む.ゲートの鍵を持っているのだろうか,パラパラと車が止まっている.畑仕事や山菜採りだろう.菊水分校跡の石碑を過ぎ,獅子吼へは右折(今はゲートで通行止め)だが,直進する.直進は初めてだ.
すぐに建物があり,さらに鎖で入れないようになっている.舗装はここまでで,鎖を越えて未舗装路をさらにMTBで進んで行く.ここにも2,3台車が入っている.さらに進むと,建物があって内川は右の西谷と左の東谷にわかれる.道は左の東谷に沿って続いている.地形図では破線になるが,今までと変わりない未舗装路だ.強いて言えば,少し荒れているか.
注意しながら進んで行くと,地形図の「東谷」の「東」の字の所の小沢を確認.ここでMTBをデポする.
11:08【標高430m・東谷林道MTBデポ】
小沢の左岸(南)の小尾根に取り付く.倒れたススキの部を過ぎると斜面が急になり,適当に登る.ツバキの藪が濃く,早くも息があがる.ずっとこの調子なら敗退間違いなし.しばらく登ると細尾根となり,少しは登りやすくなる.急に新鮮な鉈目が現れた.ほどなく,ミズナラに低い植林の様な針葉樹の混ざる斜面となり,鉈目はここまでのよう.
下草が割とうすく,歩きやすい.が,日当りのよい斜面はイバラも育つようで,時々トゲにやられてしまう.ケモノ道か作業道か,うすい踏み跡があるようで,それに従い高度を稼ぐ.登りきると,低い植林の様な針葉樹の斜面は終わり,小さな平坦地となる.そのまま尾根通しで行ってもよいが,向かって右に浅い小沢様の箇所があり,雪も着いており歩きやすそう.ということで,ここを登り出す.標高750mコブから南西に下る小沢と思われる.
登りきると雪は切れ,ひとまず標高750mコブへと進む.低い植林様の針葉樹のコブだ.北へ進むと,鞍部には雪がべったり.わずかに下って鞍部.雪を拾って標高770mコブへと登る.雪が切れると,けっこうな藪だ.太いタラノキがにょきにょきあるが,芽はまだだ.藪をかき分け,標高770mコブの北側の鞍部へと下る.ここも雪が残っている.
さてここからどうするか.斜面を見上げると,小沢に雪がついている.まずはこれを使ってみますか.雪を拾いながら小沢を登り出すと,かなりしっかり雪がついている.が,ブリッジは薄そうで注意しながら登っていく.徐々に小沢は狭まり,最後は雪も切れ,溝のような所を登っていく.水はなく,急斜面をこなすと,源頭のように広くなる.所々にスミレが咲いている.藪がうっとうしいが,これを登りきると,標高点912mコブの南東の稜線鞍部に出る.
ここの鞍部から標高点912mコブにかけての北側は雪がべったり付いている.庄司峰西峰(仮称)の方にも,べったりではないが雪も残り,これを伝って登り出す.ここからは以前の記憶がよみがえる.しかし今日はほどなく雪は利用しにくくなり,稜線の藪へと突入する.稜線の藪は寝た木が濃くうっとうしい所と,ケモノ道で踏み跡状になった所が混じっている.ここに限ったことではなく,今日もずっと目にしてきたが,イワウチワがよく咲いている.
庄司峰西峰への最後の登りは薮が濃い.登りきると高三郎〜奈良〜見越〜大笠がクッキリ.といっても雪のある時と違って樹間から垣間みる程度.さらに進む.庄司峰(本峰)が樹間から見える.両峰の間は吊り尾根のような細い尾根だが,思ったよりも薮が濃い.下りきると最後の登り.
最後の登りは細ブナの斜面で,ケモノ道に従って苦のない登りだ.とはいうものの,かなりバテバテで何度も休む.体力が落ちてるなあ.登りきると見覚えのある山頂.まだ雪が残っているが,石は...ありました.
13:04【標高986.5m・庄司峰(点名・六郎谷峰)山頂着】
北東側には雪庇の残骸のように雪がたまり,まさしくちょうどそのへりに三等三角点の点名・六郎谷峰が露出していました.念のために持参した小さなシャベルは出番なし.国土地理院の白杭はなく,保護石が1個露出している.他は雪の下かな?最近よく見る「低山徘徊倶楽部」「金沢三角会」はなし.前回来た時も山頂は雪庇様の雪の高まりだったように記憶している.雪がたまりやすいのかも.そばの木の高さ3mくらいの所に,前回残した白テープがあった.字はかなり色あせている.今回はその隣の木に黄色テープの落書きとピンクリボンを記念に残しておく.
眺めは北〜南東に限られるが,もう雪のない医王山や,まだまだ雪の残る猿ヶ山,大門山,高三郎山などが見える.すぐそこに挙原山を見下ろす.行くなら前回のように雪がしっかりついている時だろう.三角点がないので後まわしにしているが,懸案の山の一つだ.それにしても静かだ.雪がとけて枝の起き上がる音が時々響くのみ.山頂ではちょうどマンサクの花が咲いている.
13:26【標高986.5m・庄司峰(点名・六郎谷峰)山頂発】
そろそろ行きますか.帰路は往路を忠実にたどる.ケモノ道を有効に利用しつつ,庄司峰を下る.西峰への登り返しは藪だが,西峰からの下りは,寝た木の枝が下向きなので,下りやすい.一部右手(北側)の雪を利用しながら,標高点912mコブ南東の鞍部まで戻ってくる.
13:55【標高900m・標高点912mコブ南東の鞍部】
藪をこいで沢の源頭のような斜面を下り出す.溝のような小沢の下りは慎重に.雪が利用できるようになると,スキーのように両足で雪の上を滑り降りるように下っていく.これは快適.あっという間に標高770mコブ北側の鞍部.
藪を登り返して雪を利用して下ると,標高750mコブ北側の鞍部.登り返して,植林様の低い針葉樹の斜面を下り,雪を使って小沢を下る.さらに低い針葉樹の斜面へと進み,ケモノ道のような薄い踏み跡をどんどん下る.細尾根を外さないように下る.最後は再び濃い藪だが,下りは楽だ.右に小沢の流れが近づいてくれば林道は近い.往路を外さずにドンピシャで取り付きの部の林道に戻って来た.
14:43〜14:55【標高430m・東谷林道MTBデポ】
リュックやポケットに紛れ込んだ薮のお土産を払い落とす.あとはMTBで林道を下るだけ.雪解け水の流れを度々横切るので,一気に下る,というわけにはいかない.泥がはねるのが難点だが,気持ちよく下っていく.ほどなく鎖のゲートで舗装路へと出る.あとは汚れの心配もなし.ゲートに着くと,他に車は1台のみに減っている.
15:16【標高240m・堂大橋ゲート(駐車)着】
うまくたどり着けるか心配でしたが,何とか無事に往復できました.藪も(濃い所はやむを得ませんが)さほどではなく,登り下りに一部雪も利用でき,山頂では石も露出していて,ちょうど良いタイミングで登れたようです.一つ懸案の石が減ってよかったです.帰る用意をしている間にも,上流から車が3台下って来た.みんな鍵を開けて通っていく.昔の堂や菊水の集落の関連の人なのですかね.MTBを車に積んで,一路自宅へ.
注意:今回のコースは林道以外に道はありません.薮の密な部もあり道迷いの危険も高いです.本報告はこのルートを推奨するコースガイドではありません.
(2020年11月10日にアップロードしました。当時公開していたホームページ(閉鎖)からの抜粋です。)
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