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記録ID: 272390
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講習/トレーニング
谷川・武尊

谷川岳(雪上技術訓練)

2013年02月23日(土) [日帰り]
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天候 雪(風はそれほど強くない)
※装備の置き方を気を付けないと、すぐに埋まって分らなくなる
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
■訓練場所
天神峠下の積雪期トラバースルートの脇

■積雪状況(登山口からゲレンデ脇のみ)
ふかふかの雪で、ワカンが無いと歩けない状況。
別パーティーが先にスノーシューで入るも、埋まって足が抜けなくなるので使えないとのことでした。
ゲレンデ脇で胸くらい、稜線手前で背の低い人の頭上超えぐらいのラッセルとなりました。

■技術指導
mandalaさん
ロープウェイを降りたところ。
ロープウェイを降りたところ。
まだスキーヤーの方々もいません。
まだスキーヤーの方々もいません。
登り始めて間もなく、胸までの本格的なラッセルに・・・。
登り始めて間もなく、胸までの本格的なラッセルに・・・。
進まない・・・・(;;
進まない・・・・(;;
しばらくして後続パーティーが続々(?)と来た為、10人くらいで交代しながら登ります。
しばらくして後続パーティーが続々(?)と来た為、10人くらいで交代しながら登ります。
稜線が見えてきました!
が、まだまだ遠い道のり。
ここまでで既に2時間。。。
稜線が見えてきました!
が、まだまだ遠い道のり。
ここまでで既に2時間。。。
稜線を越えたところで訓練をすることに。
雪がふわふわなので、整地。
稜線を越えたところで訓練をすることに。
雪がふわふわなので、整地。
ガイド側の手を谷側にし、カラビナも使わない肩がらみでチョット強く握ってみたら、吹っ飛びました。。。。
ガイド側の手を谷側にし、カラビナも使わない肩がらみでチョット強く握ってみたら、吹っ飛びました。。。。
スタンディングアックスビレイ
スタンディングアックスビレイ
コンテの時のロープの持ち方を教わります。
コンテの時のロープの持ち方を教わります。
手に持つ部分のお手本。
1本だけ別にして、滑落時には、それ以外の部分を投げます。
手に持つ部分のお手本。
1本だけ別にして、滑落時には、それ以外の部分を投げます。

感想

shironekoとnamenekoは、初めての雪上技術訓練です。
講師はmandalaさん。アシスタントはねーさんです。

<訓練メニュー>
■支点の構築
■肩絡み確保
■スタンディングアックスビレイ
■コンテのロープワーク

昨年より積雪量がかなり多く、大人数でラッセルしても、ゲレンデの上まで登るのに2時間半くらいかかりました。
どこへ行ってもフカフカの雪がこんもり積もっているので、周辺を整地して訓練を始めます。

■支点の構築
まずは立ち木を使った支点。ガースヒッチでできる結び目に加重が掛からない様にするのがポイントです。
次にスノーバーを使った支点を作ります。加重がかかる方向とスノーバーを差し込む向き、差し込む角度、あとはスリングの長さを調節して加重方向を下向きにするのがポイントです。でも雪が柔らかく、簡単に手で差し込めてしまうので、あまり効いてない感じです。
立ち木などの強度のある支点がとれない所で確保をするケースも多いので、この何とも不安なスノーバーにセルフビレイをとって確保の訓練に移ります。

■肩絡み確保
雪上での確保は”ロープを少し流してジワッと止める”のがポイントです。
ガイド側のロープを、ビレイループに短め(5cm程度)に結んだスリングに付けたカラビナに通すだけで制動力が向上し、ガイド側の手も自由になるのでピッケルなどでバランスをとりながら確保することができます。
制動を掛ける時はロープを握った制動側の手をゆっくり体の中心に移動させつつ、ロープも流しつつ徐々に止めて行きます。
数回やってみるとコツが掴めてきました。
試しにガイド側のカラビナを外して制動を弱め、制動側の手を強めに握ってみると、あっという間に支点ごと吹っ飛びます。
なるほど。。

■スタンディングアックスビレイ
ピッケルの基部にガースヒッチでスリングを結び、カラビナを付けます。
加重が掛かる方向にピッケルのシャフト幅が広い方を向けて差し込み、ガイド側のロープをカラビナに通して、ピッケルを踏みつけます。
体を真っ直ぐにして確保するのがポイントです。
やってみると思ったより確保しやすいですね。
試しにちょっと背を曲げてみると、やはりバランスを崩します。
制動時に垂直下方への負荷が大きく、体重の重い人を確保する場合は、滑落速度が上がる前に制動を掛け始められる様にするのがポイントだと思います。
(実際それができる様になるには何度も練習を積まないとできませんね)

■コンテのロープワーク
先ずは余ったロープを巻き、たすき掛けにします。この時、たすき掛けにしたロープで体が絞まらないよう、ロープを束ねて結び、ビレイループに固定します。次に制動側の手に4巻きほどリングを作り、肩絡みの形を取り、ガイド側のロープをビレイループ近くのカラビナに通せばセット完了です。
滑落した時は制動側の手に持ったリング(制動を掛けるので1本は持ったまま)を放して止めます。
残念ながら実際のコンテ歩行と確保を試せなかったので、この方式でどれだけ止められるものなのかを体感することができませんでした。


雪上技術はいざという時に反射的に体が動かないと止められないし、止められなかった場合にセルフの支点がしっかりしていない事も多いので、確保している側もかなり危険ですね。もっと場数を踏んでものにして行きたいと思いました。

分かりやすくポイントを解説していただいたmandalaさん、ありがとうございました。
ねーさんも雪まみれになりながらの落ち役、ご苦労様でした。

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