茨城の関東百名山ハシゴツアー◆竪破山(林道登山口より巨石コースへ周回)
- GPS
- 02:12
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 368m
- 下り
- 370m
コースタイム
天候 | 快晴微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・コース中、要所に案内板あり。勾配も全体に緩やかで、特段の危険・不明瞭箇所なし ・竪破山頂上(展望台あり)を越えて、胎内石への踏跡あり(どん詰まり;案内板は山頂手前の1カ所のみ)。巻き道含め複数のトレースが輻輳、方向注意 ・太刀割石・神楽石方面への下山路、尾根下降点の前後は造林用道路が交錯、赤テープ等登山(下山)道入口のマーキングに注意 ・コースガイドにある「奈々久良の滝」は尾根下降点から登山口とは反対方向へ300mほど下降した地点(小生はパス)、この日も滝見物?から誤って反対方向へ下山しかかり、道迷いしたパーティがいた由(消防隊が無事誘導、救助…)。低山のお気楽なハイキングコースと侮ることなかれ! |
その他周辺情報 | 日立市の海岸沿いに日帰り温泉「湯楽の里」あり(大人休日880円、食堂・休憩室あり)。特に、太平洋の大海原が望める「展望露天風呂」は絶品! |
写真
感想
北茨城の関東百ハシゴツアー、午後のお替わり山行は数々の巨石・奇岩で知られる日立市郊外の竪破(たつわり)山へ。元々はこの山のシンボル「太刀割石」に山名の由来があるものと推察されますが、地元のヤマラーの方でないと、この山の読み方を正確にご存じの方は少ないはず。午前中に1座目の奥久慈男体山ツアーを終え、関東平野の海近くとは思えぬアップダウン多く道幅の狭い峠越えの県道・林道を走り抜けて、午後1時前に竪破山登山口に到着。この時間にしては意外に多数の地元車が駐車、好天のお陰もありますが、このお山の人気ぶりの一端が垣間見えました。
山頂までの標高差は200m弱、スギの植林帯の緩やかな登路ですが、随所に曰く因縁のある巨石・奇石が現れ、ハイカーを退屈させません。中には犬連れで登ってくる家族パーティもいて、長閑で平和な雰囲気ですが、午後2時前、樹林に囲まれた山頂に辿り着くと、トレラン風の男性ソロの方が駆け抜けていった他にハイカーは皆無。地面近くの山名板を入れ、苦労して登頂証拠写真を自撮りの後、螺旋階段の展望台へ上がってみると、南東に太平洋、南西には午後の陽差しに霞む筑波山や加波山、北方には男体山頂でも堂々たる山並みを見せてくれた日光・足尾、高原山・男鹿山地に那須連山のパノラマが遠巻きながら楽しめます。
すっかり満足して山頂で軽食・休憩の後に山を下り、胎内石・太刀割石など巨石の数々を行脚、さて登山口へ戻るか、と伐採地の尾根道を進んでいくうち、何故か登山口方向に消防車や救急車のサイレン音が鳴り響き、上空には市の消防本部のヘリがホバリング、何やら地上に向けてスピーカーで呼びかけを繰り返してます。すわ、クマでも出没したか、はたまた凶悪犯が山中に逃げ込んだかと少々緊張しますが、やがてヘリも遠方へ遠ざかり、元通りの静かな山道に戻ります。実質約2時間弱のショートハイクを終え、登山口へ戻ると消防本部の多数の車と制服姿の消防隊員、そして「現地指揮本部」の旗も立って物々しい雰囲気。どう見ても遭難者救助の態勢ですが、何事かと消防隊員のお一人に訊ねると、どうやらハイカーのグループが誤って尾根の反対側(奈々久良の滝)方面へ下ってしまい、道に迷って救助要請した模様。幸い、すぐに発見されてヘリに誘導され下山にかかっている由、消防隊員各位もややリラックスした感じでしたが、コロナ禍の再拡大でただでさえ緊張と負荷の高い消防・救急隊員の方々に、このような易しい(?)山で遭難騒ぎを起こして余計なご苦労、お手数をおかけすることは決して許されない、と小生も改めて気持ちを引き締めた次第です。
再び山道・峠道を走り越えて日立市中心部の海岸沿いに出た後、折角なので最近再び密かな「絶景スポット」として注目度アップしているJR日立駅の海岸口へ。ちょうど夕暮れの黄昏時、駅ピアノのドラマチックな演奏を聴きながら、太平洋の雄大な大海原をボンヤリ眺めた後、市内の渋滞を抜けて日立市街外れの日帰り温泉・湯楽の里に向かいます。長い1日の最後の締め、ここでも露天風呂で太平洋の夜景と波音を楽しみながらホッコリ入浴、都会人の出で立ちに切り替えて夕食と土産購入(お隣のヨークベニマルにて)も済ませ、ほぼ渋滞フリーの常磐道・外環道を走り抜け、思ったより早く自宅に帰り着きました。
最後の遭難騒ぎは意外でしたが、この山は低山の割に巨石・奇岩、立派な山岳信仰のお社など見所が多く、家族連れやシニア層でも十分楽しめる感じでした。山域全体にスギの植林帯が多く、展望や紅葉の色付きは今一つながら、地元のヤマラーには四季を通じて愛される名山と実感されました。茨城以外の観光客にとっても、ひたち海浜公園や新名所・JR日立駅海岸口などの絶景ポイントと組み合わせた「海と山巡りツアー」も悪くないという気がします。これに地元ならではの海の幸、山の幸などグルメ要素も加われば、最近永年の最下位から抜け出した茨城の更なる魅力度アップにも繋がると思うのですが…。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する