南阿蘇 清栄山と大迫力の野焼きSP
- GPS
- 01:14
- 距離
- 1.8km
- 登り
- 176m
- 下り
- 153m
コースタイム
その後、高森殿の杉へ
天候 | 晴 時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
高森峠の道から黒岩峠への道が分かりにくいし、とても狭い道(離合も難しい場所が多い) 「だいこんや」から東に50〜100m程進み左折(とても狭い道) 道路の反対側に生コン(高森生コン)がある。それが目印 |
コース状況/ 危険箇所等 |
素晴らしいルート 整備もされている。 周囲も歩きたい。温泉、お食事処、お買い物スポット多数 温泉なら高森温泉館か月まわり温泉が近い。お食事処は高森田楽、酒蔵、老舗の味噌蔵発見、次回は立ち寄りたい。 |
写真
感想
快晴の休日
今回の山行条件は、最初は「今まで行っていない山」「午前中でミッション終了」だけだったのですが、欲深い人間は、「でも、たくさん歩きたいなあ〜。」「眺めもあった方がいい…。」「行き帰り時間はできるだけ短く。」「温泉や食事処は、できるだけ近くがいいな。」などと欲張り条件をたくさん付けまくった結果、はじき出した答えは「清栄山(しょうえいざん)」でした。
「長く歩く」という点で、麓の高森の村山から登りあげ、途中追いつくか、清栄山から南阿蘇国民休暇村まで下るか迷いながらも「下山後、どこの温泉に?」「どこの店で飯を食うか?」など、久しぶりの山行で欲張り過ぎて、条件をてんこ盛りにしてしまうと、最後は訳が分からない感じになってしまいます。
清栄山のイメージは「南阿蘇外輪山縦走のゴールの山」程度で、高森峠まで歩いていますが、高森峠から清栄山までが迷いやすい、とのことで未踏の山として残っていましたが、「ぜひ行きたい。」という山ではありませんでした。1か月前ほど「清栄山に行ってきたよ!」という報告を受けていたので、今回は一緒に行くことになりました。「下から歩こうかな。」と言うと「コンクリートで結構、キツイと思うよ。」とタイムラグを心配そう。あまり時間がずれると午後の帰宅も遅れるし、という訳で上の登山口から一緒に登ることに。
朝から南郷谷も寒い感じで、気温も氷点下、山の上は風が冷たすぎでした。
周囲の絶景と快適な道で、見える山々に 全部登りたくなってしまいます。
外輪山の内側は、「どこも歩こう!」などと考えると絶壁で危ない感じです。
あっけなく頂上へ。
ここでまた悪い癖がでてきます。出発でバタバタして地図もデータもチェックしていないのに「パパッと国民休暇村まで下ろう。」と。
「地図はないがGPSはあるし〜。」「無線はないが、携帯はどこも使える感じで問題ないし〜。」迷いやすい道、らしいが歩きたいな〜と思える風景が広がっています。
迷いに迷い、結局、午後の用事もある、何より途中の「高森殿の杉」を見たい気持ちもあり「今日、高森殿の杉に行っておかないと、この道は、もう通ることはない、ラストチャンスかも。」という判断で、ようやくもとの道を帰る決心がつきました。
「高森殿の杉」は、以前ローカル番組の「パワースポット特集」で紹介されたことがあります。1本の大杉になぜ「殿」(読みは「どん」です)を付けるのだろう?とその時、不思議に思っていたのですが、「まあ、親しみを込めて、程度かな。」と勝手に思っていました。番組でも「パワースポット」ばかり強調するだけでその説明はありませんでした。
映像では「ちょっと大きい杉」程度に感じていましたが、この周辺の風景、特に岩壁に広がる自然林と放牧地の草原のコントラストが綺麗で「紅葉の名所」と聞くと「なるほど」と感じます。そして、森のように見える1本の大杉が見えてきました。この周辺の風景は本当に最高で、次回は「清栄山に登るだけ」ではなく、この周辺を清栄山を登るついでに散策する価値のある場所、ですね。
いよいよ大杉の根元へ。ここは、テレビ画像で見るより、はるかに大迫力で「ここがパワースポット」と言いたくなる気持ちもわかります。
いつ頃からこの杉は、ここで生き続けているのだろう。周囲には植林された杉や檜はありますが、年代が全く違います。この周辺は放牧地が広がり自然林とミックスした古くからの重要な峠道、という印象があります。
牧道から出て牧柵のゲートを閉めている時に、「高森殿の杉」の案内柱の横に説明があることに気づきました。
高森の深く悲しい歴史と共に、地元の方々が親しみを込めて「高森殿」と呼んだ意味を知りました。
「一心行の桜」と同じ深い歴史が刻まれた場所であることを感じました。
帰宅して地図を見ると、車道の峠道が本来の道ではなく、高森殿の横を通る道が本来の豊後に続く峠道のようです。地図にも峠道の表記がなされています。次回はこの峠道を歩いて清栄山に登ってみたくなりました。
さて、「このあと、どうする?」という話になって「午後もいろいろあるし…。」といつものごとく、急いで帰ることになりました。
この帰る道で2つ、いいことがありました!
1つ目は、「春になったら、またここでイチゴ買いたいね!」と無人販売の道を通っていたら、イチゴが置いてある!!
1パック300円で山盛り。食べてみるとおいしいこと、おいしいこと!!!
いつものごとく、欲張って3パックにするか、普通に2パックで我慢するか、で悩みました。
2つ目は、俵山トンネルを越えたら、周辺に煙が立ち込めていました。
「あ〜、野焼きかあ〜。」
朝から道沿いにたくさんの人が集まっていたので知ってはいましたが、あまり興味もなくスルーしていました。
正午の時報を合図にちょうど野焼きが始まったらしく、道のすぐ横で煙が立ち込めています。「車が汚れるな〜。」程度に思っていたら、何と車道のすぐ横で、一気に火の手が上がったのです。今まで「煙が上がって燃えカス程度の野焼き」には遭遇していましたが、すぐ近くで大迫力の野焼きは見たことがなかったので、急きょ、大渋滞の萌えの里の駐車場へ。ところが、その瞬間、駐車場の東側で一気に火の手が上がり、このまま駐車待ちの行列で待っていては野焼きが終わってしまうので、運転を交代してもらって、「写真だけは撮ってくるね!」と自分だけカメラを持って慌てて外に飛び出しました。
それからしばらくは時がたつのも忘れて「スペクタクル 野焼きスペシャル」を楽しみました。
「こんなにすごいんだから、事前に宣伝して人を集めたらいいのに。」とも思いますが、野焼きは天気次第、4,5日前からの晴天と当日の風、という難しい気象条件に左右されるので、その日の朝でも「実施か中止か」の判断は難しく、宣伝して観光客を集めてしまうと、大事故の可能性も高くなります。
これだけの大事業、本当に難しい作業を毎年、脈々と引き継いでいる、人的な財産があるから続けられることで、本当に価値のある阿蘇の伝統文化でもありますね。
大きな春シイタケを買って帰り、摘みたてイチゴとシイタケのバター焼きでお昼をいただきました。
久しぶりの短い、それでも とても充実した休日でした。
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この記録に関連する登山ルート
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清栄山これまた懐かしいですね。昔、家族でピクニックに行きました〜 。見つけられたふきのとうは天ぷらでしょうか?
それにしても野焼きの写真、迫力ありますね〜 。
午後のケツカッチンで「行ったことのない山」となると選択肢がほとんどなかったのですが、行ってその良さを知り「春にまた歩きたい山域」リストに格上げされました。
次回は、高森殿の杉の横を通り旧道を通っての峠越えで国民休暇村に下る、というプランですが、「いつになるやら…」という問題を抱えています
野焼きに関しては、今まで全く興味もなく、運よく遭遇したとしても「あ〜あ、車が汚れる、煙くさい。」と、迷惑がっていたのですが、今回、リアルタイムで見られたので、ホントにラッキーで、野焼きのイメージが大きく変わりました。
こちらも一心行の大桜のように「毎年見たい年間行事クラス」に格上げされました。
ちなみに登山道のにあったフキノトウは、写真だけにしました
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