ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 274071
全員に公開
山滑走
北陸

大門山

2013年03月02日(土) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 富山県 石川県
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
11:34
距離
18.3km
登り
1,632m
下り
1,629m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

ゲート6:17-7:35標高550m尾根取り付き-9:41 1103mピーク南の鞍部乗越-10:00ブナオ峠10:06-12:07赤魔木古山分岐近く-12:29大門山12:55-13:09赤魔木古山分岐近く(徘徊)13:21-14:09ブナオ峠直下の林道上14:21-14:33ブナオ峠-15:30 1103mピーク15:43-16:45尾根取り付き点-17:52ゲート
天候 雪後吹雪
過去天気図(気象庁) 2013年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道156号線ブナオ峠入口ゲート(閉鎖中)前に駐車
コース状況/
危険箇所等
1103mピークへの登り道は締まった歩きやすい雪面、そこからブナオ峠への下りと峠から大門山への登りは雨後凍結のガリガリ斜面だったが登山中の降雪で急速に様子が変わり、1400m以上で新雪ラッセル、下りは全部新雪パウダーになった。
夜明けとともに林道ゲートから出発
2013年03月03日 22:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/3 22:31
夜明けとともに林道ゲートから出発
林道上のデブリ
2013年03月03日 22:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/3 22:31
林道上のデブリ
二番目の橋手前から。右手にこれから登る尾根が見える。
2013年03月03日 22:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/3 22:31
二番目の橋手前から。右手にこれから登る尾根が見える。
林道ヘアピンカーブのショートカット場所
2013年03月03日 22:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/3 22:31
林道ヘアピンカーブのショートカット場所
標高550m尾根への取付き
2013年03月03日 22:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/3 22:31
標高550m尾根への取付き
取付きしばらくの痩せ尾根を過ぎ、次第に広くなる尾根道上。
2013年03月03日 22:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/3 22:31
取付きしばらくの痩せ尾根を過ぎ、次第に広くなる尾根道上。
釣り尾根状を渡って1103mピークの台地へ。
この後吹雪になって全然写真を撮ってない。
2013年03月03日 22:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/3 22:31
釣り尾根状を渡って1103mピークの台地へ。
この後吹雪になって全然写真を撮ってない。
登頂後1000m以下まで下りてきて、ようやく写真が撮れる状態になった。
2013年03月03日 22:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/3 22:31
登頂後1000m以下まで下りてきて、ようやく写真が撮れる状態になった。
本日唯一のシュプール写真。ここはパウダー。
2013年03月03日 22:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/3 22:31
本日唯一のシュプール写真。ここはパウダー。
林道に戻ってきた。朝のトレースは痕跡程度。
2013年03月03日 22:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/3 22:31
林道に戻ってきた。朝のトレースは痕跡程度。
薄暗くなってゲートに帰還。
2013年03月03日 22:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/3 22:31
薄暗くなってゲートに帰還。
行動中にこれだけ積もりました。
2013年03月03日 22:31撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/3 22:31
行動中にこれだけ積もりました。

感想

 北陸では水・木好天、金曜日気圧の谷通過だがそれまで気温は高く平地で15℃を越えた。土曜は冬型になると共に気温が大幅に下がるという。日曜日の方が穏やかになるようだが用事があるので土曜日でないと山に行けない。「冬型で雪」といっても程度は様々で、山に行っても穏やかにちらつく程度で済んだことも多かった。前回ラッセル中途敗退した大門山も今は潜らないだろうと行ってみた。その結果リベンジは果たしたものの、天候面では今回は結構厳しかった。
 五箇山の新屋(あたらしや)、国道からブナオ峠に上がる林道の入り口のゲートが冬季閉鎖中で、その前に数台分の駐車スペースがある。5時前に出発した前回よりも遅くない方が良いとは思ったが、諸般の事情で6時に漸く到着、灯りが要らなくなった状況で出発した。
 出発時点では雪はちらつく程度、風も穏やかで視界も良好。林道上の雪は締まっていて、スキーでは殆ど潜らないに等しい。
 前回下りにだけ使った1103mピークへの尾根を今回は登りにも使い、標高550mで林道から取り付く。前半の痩せ尾根部分は登り易いルートを見つけるのに若干手間取る程度で、次第に広くて気持ちの良い斜面になって行く。上部はブナ林でヤドリギのアクセントも素敵だ。標高1000〜1050mの緩やかなピークは鼻歌で歩き、痩せた吊尾根を渡ると1103mピークのある台地に到達。ここまで今日は3時間ちょっと、前回は林道通しでルートが違うがラッセルに喘いで6時間近くかかった。雪は強くなったり弱くなったりしながら概ね降り続いてはいたが、行動に支障になるほどではなかった。これで今日は楽勝だろうとこの時は思っていた。
 ブナオ峠への下り道になる西向き斜面になると、雨後凍結のガリガリ斜面になって、急斜面でエッジを外さないよう慎重に下りた。峠を横断していよいよ大門山への尾根道となるが、ガリガリ斜面が続くようなのでクトーを装着。斜面はこれでガシガシ登っていけて難しい所はない。しかし吹雪が次第に強くなり、時には耐風姿勢が必要な位になった。また弱くもなるだろうと頑張るが、一向に弱まる気配がない。完全防備すれば登ってはいけるが、大変なのは下りの方だろうとは気づいてきた。しかしここまで来たら行くしかない。
 標高1500mを超えると木がまばらになって来て、濃霧の中次第に見えるものが減って行って、ついには斜面以外何も見えない中をただ上を目指す。いつの間にか踝程度の新雪ラッセルにもなっていた。
 斜面が緩くなって、どうやらここより高い所はなさそうだ。本当に山頂か、GPSで確かめて間違いなく大門山の頂上に着いたとわかった。ここまでも登りのペースは悪くはなく、時刻は12時半、普通なら下山の時間の心配を未だしなくていい筈だが、今日は違う。
 補給とシール剥がしをそそくさと、大変な下りを始める。大門山頂は広くゆるやかで、360度どっちに向かっても滑っていける。そして濃霧の中目標になるものが全く見えない。自分が登って来たトレースも既に消えてなくなった。頼りはGPSと磁石。方角を定めて下りていくと、樹木が見えてきて、密度の高い方向に下りて見て、GPS見るとやはり方角がずれていて修正、という具合にそろりそろりと下りて行く。次第に尾根筋がはっきりして来て、時たま自分の登りトレースの痕跡を見つけると一安心。赤摩木古山への分岐点では少し南の窪地に下りてしまい、新雪ラッセルで登り返す。ブナオ峠に下りる稜線上が風の通り道で、再びガリガリ急斜面の滑降だが新雪が乗った面と乗らない面で変化が激しく、自分の回り数mしか見えないので殆ど横滑りでともかくこけない様に下りて行く。当然頻繁なGPSの方向確認は欠かせない。それでも標高1100mのところでブナオ峠への尾根が右に折れるところを真っ直ぐ下りてしまい、修正しようとして斜面のトラバースに進んだがちょっと厳しい。そのまま下れば間もなくブナオ峠に登り返す林道なので、そうして林道上でシールを付け、ブナオ峠に戻った。
 続けて1103mピーク方面に登り返す。ガリガリ斜面はあらかた新雪で覆われていて、所々エッジの効きにくい急斜面もあったが、クトーは着けずに乗り切った。ピーク付近で一度勘違いの徘徊をやらかし、登るつもりではなかったピーク上でシールを外した。
 1100mから1000mに下りるまではやはり方向定めの手間とシール無の緩斜面ラッセルで時間を要した。風雪は続いていたが山頂付近に比べると大分ましになった。1000mから下はまともな滑降になり、ここだけは楽しめるパウダーとなって林道に戻るまではあっという間だった。林道上もトレースは痕跡程度で楽して滑れたのは5%程度、ひたすら歩いてどうにか日が暮れる前にゲートに戻って来た。
 登り6時間に対し下り5時間だった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1186人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら