記録ID: 279652
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾
大雪5日後の奥多摩・三ツドッケ
2013年01月19日(土) ~
2013年01月20日(日)


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 29:02
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,222m
- 下り
- 1,238m
コースタイム
▼1/19(土)
東日原BS 8:00 ― 10:40 滝入の峰の北のコル ― 12:05 一杯水避難小屋 13:25 ―(巻き道経由)― 14:45 三ツドッケ西の分岐 ― 15:45 一杯水避難小屋(泊)
▼1/20(日)
一杯水避難小屋 7:30 ― 8:15【三ツドッケ】9:00 ― 9:30 一杯水避難小屋 10:35 ― 11:25 滝入の峰の北のコル ―12:40 東日原BS
東日原BS 8:00 ― 10:40 滝入の峰の北のコル ― 12:05 一杯水避難小屋 13:25 ―(巻き道経由)― 14:45 三ツドッケ西の分岐 ― 15:45 一杯水避難小屋(泊)
▼1/20(日)
一杯水避難小屋 7:30 ― 8:15【三ツドッケ】9:00 ― 9:30 一杯水避難小屋 10:35 ― 11:25 滝入の峰の北のコル ―12:40 東日原BS
天候 | 2日間晴れ。 20日朝の一杯水避難小屋の寒暖計は-6℃冷え込みはそれほどでもなかった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
奥多摩駅=(西東京バス)=東日原7:50ごろ |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山を初めて以来最大の積雪量】 1/14(月)に関東地方で大雪が降り、その後最初の週末。 同日の降水量は、小河内のアメダスで34.0mm。 「降水量1mm=積雪2cm」の法則(あくまで個人的感覚による目安)に従えば、当日の積雪は約70cmで、これは自分の登山開始以来、奥多摩山域の積雪量としては最大のものです。 その後4日間気温の低い状態が続き、日陰となる北面や植林帯では当日の積雪があまり融けずに残った模様。 ●ヨコスズ尾根下部の植林帯 取り付きから積雪があり、標高1000m以下でも積雪は50cmを超えていました。 すでに先行者数名のトレースはあるが、ワカンによるもので、靴で歩くとかなり潜る状態。しかも、表面は微妙に融解→凍結を数日繰り返したいわゆる「モナカ雪」で非常に脚力を要する状態で、通常のコースタイムの1.5倍ほどを要する。 ●滝入ノ峰の巻き道 植林帯では小規模な雪崩の痕跡があり。 植林帯を抜けたあとは傾斜が緩やかになるが、「モナカ雪」に足を取られて谷側に転落しないように慎重に歩く。 (といいつつ、巻き道終了地点で一瞬気が緩んで谷側を踏み抜き転落事故を起こしかけました) ●滝入の峰〜一杯水避難小屋 この区間は基本的に稜線上を一部西側に巻きながら歩いていきます。 雪は北西の風に飛ばされて、 稜線の西側では土の出ている所あり 稜線の東側では深い吹き溜まり(が、融解・凍結したモナカ雪) となっており、必然的に雪の浅い西側を選んで歩く必要がありました。 ●一杯水避難小屋にて ‐屋から三ツドッケの頂上への登路は、到着時点でトレースなし。 →この後一杯水避難小屋に同宿となった男性の方が、頂上までのトレースをつけてくれました。 ◆‐屋から縦走路への巻き道は、ワカンによるトレースが途中までついていましたが、途中で断念していました。その先はラッセルして北西の肩(巻き道と山頂経由の合流点)まで到達したものの、その先の長沢背稜の縦走路は深雪で当面通行は困難な状態。 →ラッセルの途中で親子2名が巻き道から山頂までのトレースをつけました。 一杯水避難小屋から蕎麦粒山方面はトレースなし。雪深く道型も判然としない状態でした。 →翌日東日原から登られた方が、避難小屋〜水場までのトレースをつけてくれましたが、水はでていなかったようです。 |
写真
▼1/19(土)
朝の日原。首都圏の交通が大混乱の1/14(月)の大雪から5日たち、日原でも市街地の車道では残雪はほとんどありません。しかし、山の北斜面にはタップリと雪が残っています。
朝の日原。首都圏の交通が大混乱の1/14(月)の大雪から5日たち、日原でも市街地の車道では残雪はほとんどありません。しかし、山の北斜面にはタップリと雪が残っています。
山頂方面はトレースなし。巻き道にはトレースがあったので、西の肩から三ツドッケを目指そうと思いましたが、先行者のトレースはここで消失。
この先をラッセルしていたら、親子2名が足取り軽く抜き去って行きましたw
この先をラッセルしていたら、親子2名が足取り軽く抜き去って行きましたw
三ツドッケの山頂にて。
道中は北西の冷たい風が強かったのですが、山頂では風は完全に木々に遮られ、むしろ日射しが暖かいくらいでした。
写真は城山〜鷹ノ巣山〜日陰名栗山にかけての石尾根。積雪期に山に登ると尾根を観察しやすいので、地形図と目の前の景色を見比べるのが楽しいです。
道中は北西の冷たい風が強かったのですが、山頂では風は完全に木々に遮られ、むしろ日射しが暖かいくらいでした。
写真は城山〜鷹ノ巣山〜日陰名栗山にかけての石尾根。積雪期に山に登ると尾根を観察しやすいので、地形図と目の前の景色を見比べるのが楽しいです。
手前からハンギョウ尾根、タワ尾根、天祖山、そして一番奥の稜線が小雲取〜雲取〜芋ノ木ドッケ〜白岩山。
ところで、小雲取から左側に伸びている稜線は野陣尾根で間違っていないでしょうか?
ところで、小雲取から左側に伸びている稜線は野陣尾根で間違っていないでしょうか?
感想
当初の予定では、初日に酉谷山避難小屋まで。2日めは積雪の状況次第で天祖山かタワ尾根か、あるいは蕎麦粒山方面かと考えていました。
積雪期の奥多摩はこれまでにも何度を足を運んでおり、ヨコスズ尾根は鷹ノ巣山の浅間尾根と並んで積雪期でも歩きやすいルートを認識していました。
しかし、この日は標高1000m未満にしてすでに50cmを超える積雪…。
一杯水避難小屋ではほぼ戦意喪失。
結果1泊2日で三ツドッケ往復という、何とものんびりとした山行になりました。
避難小屋も宿泊は2名だけで、快適でした。
ただし、小屋の造りのせいか、酉谷山避難小屋や鷹ノ巣山避難小屋と比べると小屋の中が寒く感じます。
そういえば、今回の山行で初めて「雪を融かして水をつくる」作業をやってみたのですが、
なるべくキレイな雪を選んだつもりでも、溶かしてできた水には思いのほか土や木の葉などのゴミが大量に混じっていて愕然としました。
しかしながらそんな汚い水も、いつも食器拭きに使っているクッキングペーパー1枚を通すだけで、少なくとも見た目上は全く問題ない透明な水になったのもまた驚きでした。
冬の奥多摩。
だいぶわかったつもりでいたのに、まだまだ歩いてみないとわからないことが多いです。
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