余市岳ホワイトアウト
- GPS
- 04:32
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 433m
- 下り
- 1,038m
コースタイム
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 5:10
天候 | 吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
写真
感想
翌日の赤井川カルデラ縦走に臨むため、キロロスキー場から余市岳に登り、阿女鱒岳へ縦走して赤井川へと抜ける予定だったが、悪天に阻まれ、余市岳の山頂にたどり着くのが精一杯で、阿女鱒岳は断念することになった。
飛行場に出る頃には、ほぼホワイトアウト状態。3人の先行パーティは既に迷っているようで、1239mコルへ下る手前で追いついてくる。いつもなら登頂を目指さないような天候だが、阿女鱒岳への縦走を予定しているので、シールを効かせてコルからの急登に入る。3人パーティのうち、若い2人は少し遅れているが、年配の1人だけが後についてくる。この人に訊くと、他の2人とはたまたま一緒になっただけで知り合いではないというので、われわれ2人で先に行くことにする。さらに5,6人のパーティが登ってくるのが見える。
傾斜が緩んで尾根の幅も広がるあたりから、ほとんど何も見えなくなり、風もさらに強まる。まっすぐ南西方向の頂上へ進んでいるつもりが、GPSを見ると、大きく蛇行していることに気づく。リングワンデリングだ。しまいには、何だか下っていると思ったら、ほぼ円を描いて南東面の急斜面に向かっていた。仕方なくGPSと首っ引きで、なんとか山頂標識のところ=三角点にたどり着いた。
この天気で、行ったことのない阿女鱒岳への尾根をたどるのは怖いので、「ついてきた人を独りで帰すのは危険」という理由をつけて、来た道を引き返すことにする。ほとんど何も見えずバランスが取れないし、雪庇を踏み抜くのも怖いので、とりあえずシールを付けたまま下る。
登ってきたルートを戻るといっても簡単ではない。方向を間違えないように。かつて、ここから南に下りかけたことがあるので要注意。なんとか尾根が細くなるところまで下る。ここで登り程度の視界があれば、北東斜面を滑ろうと思っていたが、全然見えないし、北風も強く、雪面も堅そうなので、あきらめる。ちょっと行くと、風の弱い南東面の雪庇の陰で雪洞を掘っている数人のグループがいた。登りで下に見えたパーティだろう。より良い条件で南東斜面を滑るために天気待ちしているのだという。2人パーティ
こちらにはそんな根気はないので、そのまま下りかけたが、少し見えるようになってきたので、シールを外し、南東斜面の少々湿ったパウダーを、標高差50mほど楽しむことができた。1239コルへトラバースし、そこからスキー場へ向けて余市川の源頭へと下り始める頃には、かなり天候も回復し、青空も見えてくる。山頂方向を振り仰げば、一人ずつ歓声を上げながら北東斜面を滑り降りてくる数人のパーティ。それを見て、天気待ちしてこちらを滑ればよかったかな、とか、いや、それぐらいなら、阿女鱒岳へ向かっていればよかったかな、などと考えていると、すぐにまた曇ってくる。いや、やはり厳しかっただろう。
まあまあの雪質の中斜面を少し楽しんだ後は、大勢のシュプールに従ってスキー場へ。ルート取りを間違えて?(ただで)リフトに乗ったが、無事スキー場の下へ戻ることができた。食堂でラーメンを食い、途中から行動をともにした人に赤井川の宿まで送っていただいた。
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