駒ヶ岳〜乳頭山
- GPS
- 06:50
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 699m
- 下り
- 1,229m
コースタイム
8:25 駒ヶ岳八合目小屋
8:50 阿弥陀池小屋
9:15 男岳
10:00焼森
10:40湯森山直下
11:20宿岩
12:10笊森山12:45
13:40乳頭山14:00
15:05登山口
15:15乳頭温泉バス停
15:45アルパこまくさ
天候 | 晴れ、風弱い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
駒ヶ岳八合目小屋までは雪上車を利用。詳細は田沢湖スキー場のホームページで。 下山後、アルパこまくさまではバスを利用。1時間に一本の間隔でバスが出ています。詳細は羽後交通のホームページで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
行程全般、雪解けが進んでおり低木が顔を出し始めています。雪山の自由なルート設定はきびしくなってきています。 男岳、阿弥陀池からの登り下りはザラメ雪になっているので注意が必要です。 足元がくずれてずり落ちます。スノーシューはおすすめしません。 山頂近くは雪面に割れが走っています。西側(田沢湖スキー場側)によって歩いてください。 焼森〜乳頭山、なだらかな地形を歩けますが、ガスがかかると危険です。 乳頭山直下、笊森山からすすむと雪の壁になります。壁沿いに歩き端から登れば安全と思われます。登る場合はずり落ちるのは覚悟しないといないのでおすすめしません。 |
写真
感想
4月5日の天気予報は晴れ。
風邪をひいてしまい病み上がりのため普段は安静にするものの天気予報を見て山行決定。
雪山の駒ヶ岳〜乳頭山を歩いてみたかったのでそこに行くことに。
久しぶりの山で体調が◎とはいえなかったので事前に駒ヶ岳八合目までの雪上車を予約。
6:45 7:30発の雪上車出発時間の45分前に到着し準備を始める。
駒ヶ岳がはっきり見える。ここまではっきりと見えるのは久しぶり。スキーに来てもまともに見えることがなかった今季。早くも気持ちが高まる。
7:00 近くの車で準備をしていた人が雪上車に近づいていく。まだ時間は先なのにと思っているとそのままスキーを履いて登っていってしまった。体力あるなぁ。
7:25 予定よりも早く雪上車がスタート。そこで気がついた。あっ駒ヶ岳の写真撮るの忘れた!。前回の山行の反省から忘れ物チェックはしっかりとしたものの、肝心の写真を撮り忘れていてはヤマレコユーザー失格である。今日はたくさん写真を撮ろうと決める。
途中先ほどのスキーで登っていった方を追い越す。予想よりもかなりの距離を進んでいて驚く。車内から会釈をして通過。
8:15 八合目小屋到着。遠くまで見渡せるいい天気。忘れないように写真撮影。
8:25 準備をしてスタート。昨年通ったルートで阿弥陀池小屋を目指す。
ルートは低木が顔を出している。もうすぐ冬季限定ルートも終わりかな。
途中のトラバースは昨年よりも傾斜がゆるくなっていた。昨年は下へスノーシューがずれていったが今回はしっかりと歩けた。
8:50 阿弥陀池小屋着。ザックを置いて男岳を目指す。凍った阿弥陀池をまっすぐに突っ切っていく。一応これも冬季限定ルートだね。
男岳の登りにかかるときに単独の年輩の方とすれ違う。雪庇が怖くて登らなかった。行くなら勇気が必要だよとの事。勇気は無いのだが、だめなら男女岳に登るので行ける所まで行ってみますと言って登ることにした。
両側がけっこうな傾斜になっているところを進んでいくが、登るぶんには全く問題ない。登るぶんには・・・。風もないので途中で写真を撮る余裕もある。
危険もなく登りを終了。残りの男岳までは雪面に亀裂が走っている。雪面の真ん中あたりだ。もし崩れたら幅半分がなくなると思うとちょっと怖い。自分の想像以上の積もり方だ。当然反対側を歩くことにして、田沢湖、田沢湖スキー場を見ながら歩く。ゲレンデには何人かの姿が見える。こんな風に眺める事はなかなかないね。
9:15 男岳山頂。山頂からは遠くまで見渡せる。岩手山ははっきり。鳥海山はうっすらだけど見えないよりはいい。山頂の神社はまだ雪に埋もれていた。雪の塊に向かって無事をお祈り。景色を眺め山頂を後にする。
阿弥陀池までの下りは気を使う。登りはよかったものの下りは傾斜が強く感じる。両側がそんなものなので特にだろう。仮に滑ってしまうと片方は距離が長い。反対は短いけどちょっと急。どっちがいいのかなと思いながらも斜面の緩い側をいく。足元はざらめ雪。流されるかなと思いながら歩いていると、やっぱり流された〜。バランスはとれていたが止まるまでちょっと時間がかかった。スノーシューの限界がこの辺なんだと認識。みなさんはアイゼンで。
流されたところを撮影したものの照り返しもありただの真っ白な画像になってしまった。
阿弥陀池小屋でザックを回収して先へ向かう。焼森付近で先ほどの年輩の方に追いついたので無事登ってきたことを報告。
10:00 焼森山。ここから先はなだらかな地形で木は出ている所もあるがどんなルートもとれそうな所。直進を基本にして進む。レインウェアの上下を着ていたが暑いので脱ぐ。気温も高くなり薄着でも寒くない。湯森山は眺望が良いとはいえないはずなのでパス。山頂直下に見晴らしの良い場所(名前は不明)があるのでそこで小休止をして先に進む。下ると次の登りまで平らな場所を歩く。ガスがでたら大変なところだと思う。振り返ると先ほど大丈夫と思って通ってきた亀裂のすぐ下のあたりが崩れている。近くでは見えない危険もあるんだ。
11:20 宿岩。遠くからも四角に見えるので目標には最適。
笊森山までの登山道が見えるがここも直進。目の前に岩手山が見えるがしばらく同じ景色が続き飽きてきた。登山道をたどらなかったことをちょっと後悔。
笊森山に近づいてから山頂へ向かう。
12:10 笊森山。山頂はなだらかで所々岩も出ている。風もない。眺めも良好。ということでお昼にする。前回は忘れたテルモスのお湯でカップヌードルを作ったけどぬるかった。やはり沸騰したお湯でないとだめか・・・。
それでも遠くの山々を眺めながらの食事はいいもんだね。山の食事、満喫!
12:45 乳頭山へ向かう。ここまでくればあと少し。どんどん山が近づいてくるので、40分で到着できるかもなんて思って歩いていくと難関が待ち構えていた。 目の前には雪の急斜面というよりも壁が立ちはだかっていた。山頂に行くにはここを登るか壁伝いに歩き低くなった所から登るの選択肢。ここで目の前の壁に挑むことにする。だめなら迂回すればいい。ずり落ちても止まれそうなところを選んで登りにかかる。足元はスノーシュー。トラバースでは限界を感じたが、直登ならどうだろう。だめならアイゼンと交換だ。
慎重にというよりそ〜っと登っていく。一歩、大丈夫。また一歩、大丈夫。
このまま行けるのでは!と思いが出てきたところで足元が崩れてずり落ちる。 また近くの場所でトライ。今度は早々とずり落ちた。
4度目の挑戦。まだ足元にはスノーシュー。もうこうなるとただの意地。なんとかこれで登ることしか頭にない。今まで以上に雪面に蹴りこみをして登る。大きく穴をあけてしまうので次の一歩で真上に蹴りこみを入れるとすぐに崩れてしまう。一歩ごとに斜めにずらしながら蹴りこむ。そうしながら先ほどの高さ近くまで登ってきた。
また崩れるのではと思いながらも蹴りこむ。もう一歩、さらに一歩。
身体を持ち上げると急に視界が開けた。遠くに見える山々。きれいな景色。
やったと思うがまだ登りきっていない。壁の上に腕をしっかりかけるにはあと数歩必要だ。今までのようにしっかり蹴りこんで登る。一歩、まだ届かない。もう一歩、すると右足の雪が崩れた。少しの間固まる。左足にほとんどの体重がのっている。またずり落ちるのかと思ったがいけそうだ。慎重に足場を選んで蹴りこむ。やっと壁の上に腕がかかった。しっかりと体をあずけ登り切ったことに安心する。壁の上に立つと遠くの山々だけでなく近くの田代平も見下ろせる。山頂まであと数十メートル歩くのみ。
13:40 乳頭山山頂は雪がなくなっており岩が露出していた。前回来た際には雪の下だった山頂の看板もありそれを持って記念撮影する。
周囲の景色をしばらく眺め下山する。
14:00 下山開始。前回の乳頭山登山のルートで下山する。
途中近くの山でヘリがホバリングしていたり、自分の真上を飛行機が飛んでいったりした。誰か遭難したのだろうか?訓練だといいけど。
林に入ったあとはトレースをたどりながら下る。特別危険箇所もなく15:05登山口に到着した。
登山口から少し歩くとバス停に着く。路線バスだが使われているのは観光バス。
ちょっと得した気分。
15:30にバスは出発。アルパこまくさまで移動する。
朝撮り忘れた写真を撮って今日の山行は終了だ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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お疲れ様でした。
途中意地と根性で登りきりましたね^^)。
レコも詳しくて読み応えがありました。
雪山は夏山とは別世界ですね。
ルートの自由度も高いので挑戦してみたい気もあるんですが・・・。
体力と足の不安もあるので、要検討です^^;。
男岳、名前の通り男前ですが、岩手山も格好良いですね。
岩手山はノッペリとした山容、というイメージがありますが、こちらから見ると表情豊かですね
マントを羽織っているようにも、鳥が羽ばたいているようにも見え、想像が膨らみます。
眺望だけでは無く、ルートもなかなか面白そうですね。
あえて困難な雪壁に挑むWebberさんに男気を感じます
病み上がり、との事ですが、具合の方は如何でしょうか?
まだ寒い時期が続きますので、体調にはお気を付け下さい!
コメントありがとうございます。
雪の壁で無茶できたのもこの時期の雪だったからで、これがカチカチなら間違いなく迂回ルートだったと思います。今回の山行でスノーシューにあまり期待しすぎるといけないことがはっきりしたのでそれは収穫です。
自分も雪山の経験はほとんどありませんが機会があれば是非挑戦してもらいたいと思います。
足の具合はイマイチでしょうか?
ゴンドラや雪上車で登れるところがあれば負担も少なくていいかなと思うのですが。
岩手山、駒ヶ岳から見ると格好いいです。
今回は正面に見ながら歩いた時間が多かったのですが、何度かあそこを目指して歩いている錯覚に陥りました。
この時期の岩手山は要注意です。引き込まれます
山頂へ向かうマントの部分は鬼ヶ城コースと思われます。積雪期はかなりのチャレンジになると思います。
男気ですか その前に雪壁でなんでスノーシューなんだよと突っ込みが入りそうですが、それはなんとか登れそうだったから。山でこんな理由はご法度なんですけどね・・・。
途中何度も落ちてくる自分が蟻地獄にはまった蟻のようでもありました
ただ登りきると壁って面白いななどと思ったりしていました。
体調はおかげさまですっかりよくなりました。
寒暖の差にやられないように気をつけます。
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