姫越山⇔座佐池 〜登り初めは再び紀勢へ〜 [三重県 大紀町]
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- GPS
- 08:04
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,636m
- 下り
- 1,626m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 7:59
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし ただし、座佐池まで行ってしまうと戻って来るのは大変です。 そして、座佐の高〜座佐浜までの断崖絶壁の尾根は非常に危険なので、細心の注意を。 |
その他周辺情報 | 国道42号線沿いに『阿曽温泉』がある。 |
写真
感想
2021年年明け最初の山行となったこの日。
実は前日元旦に釣りを兼ねて浜松に行ってましたが、凄まじい西風暴風に追いやられ、結局伊勢湾を一周する形でこの大紀町にやってきたのだ。
ここに来れば登る山は姫越山に限られてくる。
標高は500mと里山の部類だが、登山口の海抜はなんと5mなので、それなりにキツいと思う。
そしてまさかあれ程の長丁場になるとは予想してなかった。
駐車場から登山口までは川沿いの閑静な住宅街を通り抜けた先にある。
階段からはじまり、直ぐに避難小屋がある。
これは大津波が来た際のものだ。
そう、この海抜6mの港町のすぐ先には東南海地震が起こるであろう断層が海の向こうにある訳で、当然津波もモロに受けてしまう場所だ。
避難小屋を過ぎるといきなりの急登から始まり、しんどい区間ではあるが長くは続かずに緩やかな区間も比較的多い。
展望が開けると錦の港が見て取れる。
そこを過ぎると暫く樹林帯の中で特にシダが多く南国感が味わえる。
向いの尾根に乗ると爺が塚など何箇所か巻道に塚があり、偽ピークから更に登れば姫越山の山頂だ。
姫越山山頂からは熊野灘の大海原と紀伊長島から尾鷲までの海岸線も見て取れて堪らない。
3日前には向いの山に居たんだな(笑)
そして台高山地では日出ケ岳が雪景色しているのも南国にいる中では珍しく見えるものだ。
登山道はまだ先に続いており、流石にここで終わるのも気が引けるので先に進む。
バリエーションルートと思いきや道は非常に歩きやすく、どんどん進んでいく。
唐人殺し峠から芦浜に下ろうと考えたけど、尾根伝いにまだ道は続いていたので進む。
すると目の前によく目立つピークが見えたので登ってみる。
中々キツい勾配で登りきれば座佐の高というピークだ。
展望を見ると姫越山から見た芦浜池と同じような池が見て取れた。
姫越山で会った夫婦と話すと、あの池に行くらしい。
そして、別ルートでここからの尾根はかなり危険だが展望は素晴らしい事を教えられたので行ってみることにする。
座佐の高から容赦ない直下の激下りを経ればシダの藪を少し漕ぎ、緩やかなアップダウンをしながら標高を落としつつどんどん進んでいく。
暫く歩いていくと、遂にその区間が始まった。
夫婦が教えてくれたその場所は断崖絶壁の切れ端を歩くものなのだ。
ただの断崖絶壁ではなく、ザレていて落ちれば確実に海まで落下して死は免れないだろう。
そんな中でのザレた急坂下りと来たら…(汗)
ただ、大海原を身体全体で受ける展望は格別なもので、どんなに標高が高くてもこれは味わえないものだ。
座佐池山というピークの先で大休止を取る。
半島の付け根にはなんとか行けるみたいだけど、時間の事も気になるので浜へと下りきる。
そして遂に海抜0mの浜辺へと下りたった。
ここは家が無いどころか車で来る事さえも出来ない、そこに通ずる道路すらない場所だ。
座佐浜といい、座佐の高から見た池は座佐池で、これも目の前にあるから不思議だ。
さて、こんな0mに下ってきてしまった訳だが、戻るにしても芦浜経由ではあまりにも遠すぎることを知りあ然とした。
今の時間は13時半を過ぎていて、日も短いこの時期だ。 流石に焦りを感じた。
考えた結果は一つ、再び座佐の高に登りきり姫越山経由で帰ることだ。
海抜0mからの登りは相当厳しく、かなり疲れたが、座佐の高からの尾根に取り付いて鬼の勾配の座佐の高直下をゼーゼー言いながら何とか登り切る。
座佐浜から1時間で標高429mを登りきったのでそれは疲れるよな。
来た道をひたすら急ぎ足で戻るも流石に足は疲れており、姫越山の山頂登りでさえも堪えた。
姫越山15時半着、ここまでくれば大丈夫だ。
そう思いつつも早歩きで下り、1時間掛けて下りきれて暗くなる前だったのでホッとした。
まさかここまでの長丁場になるとは思ってもなくて驚きの連発だったが、標高が低くてもここまで充実出来る事がポイントだ。
標高500mが最高点なのに累計標高差は1300mを超えていること。
やはり1度浜辺に下りきった事がかなり大きいし、こんな山行は他では中々無いものだ。
改めて山は標高じゃないということを痛感させられる一日になり、今年のスタートとしては相応しいものになった。
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