舟伏山 〜絶滅危惧種のイワザクラ咲く山〜
- GPS
- 04:28
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 749m
- 下り
- 753m
コースタイム
9:35 桜峠
10:21 みのわ平
11:03 イワザクラ群生地
11:39 舟伏山山頂 12:10
12:27 小舟伏山
12:40 展望台
13:25 あいの森登山口
天候 | 快晴 風も穏やか 気温も寒くなく暑くなくで登山日和 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
西濃地方在住の方は国道256経由よりも早く着けると思われます。 あいの森駐車場を利用 上下で40〜50台程駐車可能 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪道の状況≫ ・全体的に道標もよく整備されていて迷う心配は無い ・かなりの急傾斜地に九十九折りで登山道が付けられている箇所が多く、道幅も狭いので滑落や浮石を踏んで落石を誘発する危険がある。 ・東ルート:イワザクラ群生地手前に水たまり場に分岐する道がある。水たまり場上部の岩にイワザクラが咲くが、接近するのが一苦労。急傾斜地で滑落の危険大なので、ルートファインディングに自信が無い方は接近しない方が良い。登山道脇の安全な岩場にもイワザクラ群生地がある。 ・西ルート:沢の突き当たりから小舟伏山山頂まで九十九折りの急登。沢の横断個所では足元が濡れているのでスリップの危険有り。 ≪登山ポスト≫ あいの森登山口に入山届・下山届を書くコーナーがある ≪トイレ≫ あいの森駐車場にあるようだが、未確認 ≪ヤマヒル情報≫ 本日は遭遇せず |
写真
感想
舟伏山
今まであまり意識していない山でした。しかし、alpsdakeさんの素晴らしいレコを拝見してびっくり。身近な山でイワザクラなる美しい花が見られるとは!
春の花の百名山めぐりが不完全燃焼だったこともあり、行きたい度が一気に上昇し、本日出かけてきました。
朝7時20分、自宅を出発。登山口までは国道157号を樽見まで北上し、418号で山県市へ向かうルートで向かいました。本巣トンネルを抜けると信号もほとんどなく、さくさく進みます。西濃方面からだと国道256経由より早く着けると思われます。
山県市内に入ってから少々迷い、登山口のあいの森に着いたのが8時50分。
すでに多くの車が停められ、登山口はなかなかの賑わいでした。
自分も準備を整えて、入山届も提出し、9時ちょうど、頂上を目指して出発です。
alpsdakeさんのレコによるとイワザクラをはじめ、いろいろな花が見れるようで、楽しみ。
登山口からいきなり杉の植林地の急登。
足元にはミヤマカタバミが咲くもまだ時間が早いのか、花が閉じていたり、咲いていても下を向いていたり…。
尾根に上がるまで急登が続き、明るい尾根をしばらく歩くと桜峠に到着します。
かつては根尾から山県市神崎を結ぶ道が越えていた峠。
今も神崎からのルートがここに合流するはずですが、分岐するルートは見えず、行きかう人も絶えたのでしょうか。
桜峠から再び急登。
登りきると急傾斜地をトラバースするように登山道が続きます。
谷側、落ちると死ぬほどではないですが、傾斜がきついのでどこまでも滑り落ちてしまいそう。滑落や落石には注意が必要かと思いました。
反面展望は良く、西は奥美濃の山並みが見渡せます。
雪が残る高い山が二つ。白い方は能郷白山かと思いましたが、かなり高いところを車道が通っているので違うように思います。小津三山の雷倉かもしれません。
みのわ平近くになると道は尾根上に上がって平坦になり、一息つけます。
やっと芽吹き始めた雑木林の中は、太陽の光たっぷりで、空も快晴となれば気分も最高!なんとも気持ちいい山歩きです。
足元を見るとあちらこちらにカタクリの葉が。しかし葉っぱだけのものが大多数。
ちょっとカタクリには早すぎたかなー、と思いつつもよく探すと、一株だけきれいに咲いているものがありました!
今日はお預けかなとあきらめかけていたので咲いていてくれて嬉しかったですね〜。
春の妖精の異名を持つカタクリの花。どこか幻想的な美しさがありました。
みのわ平からしばらく行くと再び急傾斜地を九十九折で登り、頂上を目指します。
途中に水たまり場への分岐があるので、行ってみることにしました。
急傾斜地に付いた細い道を進むと、岩場から水がしみだしている沢の源流部のようなところに出ます。
そして、その上の岩場に…咲いていました、イワザクラ!
しかし、イワザクラの群生地までは、足を滑らせるとどこまでもズルズル落ちてゆくような斜面があるのみ。
なんとか安定していそうな部分を選んでたどり着きました。
岩の割れ目に咲いている美しいピンク色のイワザクラ。
誰が世話をするわけでもないのに、過酷な環境で美しい花を咲かせている姿にいたく感動しました。
後で図鑑を見ると環境省レッドリストの絶滅危惧粁爐箸いΥ少な植物であることもわかりました。
いつまでもこの山で咲き続けてほしい、大切にしたい花ですね。
そこから道に戻るのに大苦戦。木につかまりながら慎重に下りるも、最後は斜面をズルズル滑って道に復帰。
危険を冒して、自然も若干破壊してしまい、反省しています。今後は無謀な行動は慎みたいと思う次第です。
登山道に復帰し、少し上ると登山道脇の岩場にイワザクラが群生していました。
ここからなら安全に撮れたものを…。無茶をしてもいいことはないのですね…。
美しいイワザクラを存分に撮影して、頂上へ向けてひと頑張り。
九十九折りの道が終わり、道が平坦になると山頂はもうすぐ。
そして、11時39分、舟伏山山頂に到着しました!
山頂からは南に金華山・百々ヶ峰から続く山並み。遠くには岐阜の市街地も広がります。
北には樹間越しにまだ雪深い能郷白山、その右にちょこんと頭をのぞかせる荒島岳。
東には、霞んでいなければ恵那山や中央・南アルプスなども望めそうでした。
今日は絶好の登山日和で、イワザクラも今が旬とあってか、山頂は大賑わい。
中高年の団体さんから、親子連れ、カップル、私のような単独行の人、いろんな人が山頂でのランチタイムを楽しんでおられました。
昼食休憩して、12時10分下山開始。
下りは西回りルートであいの森駐車場へ戻ります。
小舟伏山までは割と平坦なルートで楽々、と思っているとそこから先は急斜面をジグザグに谷底まで急降下するスパルタンな道のりでした。
下りはまだしも、登りで西回りルートを使うと息つく間も無いくらいの急登で、ものすごく苦労しそうです。
花も東回りルートに比べると少ない印象で、スミレ、中腹にユリワサビとカタクリが若干見られるくらいでした。
周りの森が雑木林から杉の植林地に変わり、沢の水音が聞こえてくると、急降下の道もあと少しの辛抱。
谷底に降りると後は沢伝いに駐車場まで戻ります。
薄暗い林の中には白い可憐なカタバミの花がちらほらと。
渓谷に目を向けてみると木々の新芽と清冽な水の流れがなんともさわやかでした。
13時25分、あいの森駐車場に無事帰還。
なかなか登りがいのある山で、カタクリやイワザクラなどのきれいな花にも出会えてとても楽しい山旅になりました。
しかし、alpsdakeさんのレコではもっといろんな花が紹介されていますね…。
まだまだ私は観察力が足りませんね〜。でも焦らず、徐々にいろいろな花を覚えていきたいと思います。
帰り道、路傍のショウジョウバカマや名前がわからない花、そして国道157号から根尾川越しの能郷白山の雄姿を撮影して帰りました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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BlueTrainさんのレコは花の映像が多く、また名前の記述もあるので参考になります。
そして、すっごく今風の「山県さくらちゃん」・・・
そんな条例があることも知りませんでした
舟伏山は登ってみたいのですが、登山口までの道路が狭いらしく・・・
躊躇しています。
fuararunpuさん、はじめまして。
コメント下さり、ありがとうございます。
春の山は今シーズンが初めてなので、山で出会う花に興味津々で、野草図鑑を買って花を覚えている最中なのです。
しかし、花名がわからなかったり、諸兄のレコを見て勘違いに気づいたりとまだまだ素人ですので恥ずかしいかぎりです
山登りは自然とのふれあいが醍醐味だと思いますので、花や木、鳥や動物の造詣が深いと、楽しみが倍増しますね!
これからどんどん花を覚えていきたいと思います。
舟伏山までの道ですが、あいの森までの夏坂林道がちょっと狭くて対向車が来るとすれ違いに難渋しそうでした(午前中早い時間だと対向車が来る可能性は低いと思いますが…)。
しかし、あいの森まで完全に舗装されていますし、さほど危険個所は無いようでしたので、慎重に行けば問題ないかと思います。
イワザクラも今が旬でしたので、是非行ってみて下さい。
蛇足ながら、冠山林道とか国道157号温見峠とかはこことは比較にならないくらい怖いですよ〜。幅は狭いし、落石はあるし、断崖絶壁の上なのにガードレール無しとか…。
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