To climb, or not to climb, that is the question. 赤岳
- GPS
- 07:46
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,285m
- 下り
- 1,282m
コースタイム
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 7:46
天候 | 晴れ、森林限界以上で風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口や赤岳山荘などに登山ポストあり。 赤岳山荘〜行者小屋 積雪あり。氷になっている箇所は少ないが滑る所はある。 行者小屋〜文三郎尾根分岐 しっかり雪道。階段多いがしっかり露出しているものはなく、表面に雪が付着している。 文三郎尾根分岐〜赤岳頂上〜地蔵尾根〜行者小屋 ミックスルート。所々鎖やはしごあり。地蔵尾根の階段も露出は少ない。 ※天候によりコースの状況は変わります。装備やルートの選択は適宜自己判断してください。それぞれ経験、技術が違うので他人を頼りにしてはいけません。 |
写真
感想
今回は友人と休みが合ったら一緒に山に行きましょう。ということで、休みが合ったので行くことになりました。
友人は赤岳や谷川岳を狙っていたようでした。ワタシはどこでも良くて、今まで友人の山行から表妙義にも行っているので、そこそこのルートは大丈夫だろうと目論み阿弥陀岳北稜を提案。もちろんビレイしながら登り、降りますってことだったんですが、不安は払拭しきれなかったようなので、阿弥陀岳の一般ルートにすることにしました。もちろんビレイ付きってことにして準備を進めました。
時間と体力の節約で赤岳山荘まで車で移動。ワタシは石橋を叩いて渡るタイプではないが、胸騒ぎがしてチェーンを巻いて向かった。結果的に必要なかったかなと…でもまぁ、スタックしてから対応するよりは良いかなと自身を納得させる。
赤岳山荘から歩きはじめる。友人のペースがとても良く置いて行かれないよう真面目に歩いた結果、結構汗をかいたがおかげさまで行者小屋には比較的早く到着した。ここで装備を整えます。行者小屋から中岳のコルまで直登できれば楽なんだが、そこは雪崩のリスクがあるところなので、文三郎尾根を経由して行くことにした。文三郎尾根では、ワタシがノロく所々で待ってもらう。登っている最中に阿弥陀岳を目にする友人…どのように阿弥陀岳がその目に映っているのだろう?トレースらしきものは見えず、それがさらに不安を煽っていたかもしれない。夏道で未踏の阿弥陀岳を登れる気がしなかったようで、今回は阿弥陀岳はやめて赤岳にすると文三郎尾根分岐で友人が決断する。ワタシはそれが良いと思った。迷いがあって不安に占領された気持ちで登り始め、怖くて動けなくなるのはシナリオとしては良くない。また、夏道を経験しておくことで多少イメージが掴めることもあるので、夏道を歩いてからということになった。ワタシは文三郎尾根分岐に着くまでに、赤岳主稜の取付きを確認しようとキョロキョロしていたが、見落とす事態に…でも、久々に文三郎尾根を登る…ここを登るのは初めてだった…降りで使用して階段が多いから登りは嫌だなと避けてきたルートw…まぁ、たまにはね…分岐から上部はミックスルートで楽しい…友人に前爪を使ってみてはどうかと提案し、登ってもらうが大きなお世話だったかもしれない。しかし、ミックスを歩く際にはいずれは必要なことであるとワタシは思っている。無事頂上に着き、風に晒されながら写真を撮り地蔵尾根を降る。地蔵尾根に少しシリセードポイントがあったが、5年ぐらい前にここに来た時のシリセードは良く滑り楽しかった。今回はやってみたものの友人もワタシもリュックにつけたストックがブレーキになり滑りとしては物足りなかった。ただ、ここでのシリセードは人生のコースアウトをする可能性がある。行者小屋に到着し、重装備から軽装備に換装しランチを摂り下山した。南沢のシリセードポイントは雪が少なくとてもできる気がしない。ここ何年もできていないのが現状。
今回の山行で「怖い」「不安」「辛い」などネガティブな気持ちはなかなか拭えないことを再確認した。そういった感情が山行中に芽生えてしまった友人がいて、撤退をすることにした過去がある。ネガティブな気持ちがなくても、一度でもその気持ちが芽生えると、環境を変えたり、経験を積んだりしないと気持ちに変化は得られない。ワタシの中でどうにかできないものかと今回色々と手は尽くしたがやはり困難だった。先にも書いたが「動けなくなる」というシナリオにしないためにも、安心するために手を尽くすのも良いとは思うが、何より気持ちを尊重した方が安全な山行ができるのではないかと思った1日だった。
いつか友人と阿弥陀岳に登れる日を楽しみにしています。
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