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Yamareco

記録ID: 284827
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

巻機山

2013年04月14日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:15
距離
13.1km
登り
1,549m
下り
1,537m

コースタイム

05:48西谷後バス停(冬期登山道入口)〜06:23桜坂06:23〜07:42五合目付近07:42〜08:13六合目付近08:13〜08:59七合五勺08:59〜09:34ニセ巻機山(九合目)09:37〜10:13巻機山10:24〜10:54ニセ巻機山(九合目)/休憩・昼食11:16〜11:28七合五勺11:28〜11:50六合目付近11:50〜12:08五合目付近12:08〜12:42桜坂12:42〜13:03西谷後バス停(冬期登山道入口)
天候 晴れ→快晴!
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
291号清水バス停の路肩の駐車スペース(10台程度/満車の場合は路肩沿いに)
※清水から桜坂駐車場までは雪のため通行止め
コース状況/
危険箇所等
【登山ポスト】
西谷後バス停冬期登山道入口にあり。

【コース状況】
登りはアイゼン/ピッケルともに使用せず。
下りはニセ巻機山からピッケルを使用。
アイゼンは使用せず(komemameは下りのニセ巻機山から使用)

●西谷後バス停(冬期登山道入口)〜桜坂
登山口から積雪あり。沢の左岸沿いを進んでいく。

●桜坂〜五合目
本来の登山道は右岸に渡り桜坂の駐車場から井戸尾根を進んでいくが、
ルートミスで米子頭山方面に進んでしまう。
途中で気づき、強引に米子沢を渡り、井戸尾根をよじ登って正規ルートに合流する。
米子沢はスキーのトレースもわずかに見受けられたけど、スノーブリッジ化が進んでいるので注意が必要。
井戸の壁は朝早い時間帯はアイスバーン気味になっていて、
しっかりとしたキックステップで登っていく必要あり。
スキーの人は滑りやすく難儀している様子だった。
午後は雪がかなりズブズブになっていて、踏み込んだ踵の周辺ごと崩れて滑るので転倒滑落に注意。
ピッケルを仕舞わなくてよかった…というシーンが2度ほどありました。踏み抜きにも注意です。
登りとは逆にスキーがあるといいなぁと思いました。

●五合目〜ニセ巻機山
五合目からはそれまでに比べると斜度は緩やかに。
六合目への夏道は斜面が緩やかな北側にルートをとっていくが、ショートカットして直登。
六合目を過ぎてしばらく進むと森林限界へ。
七合目のニセ巻機山の取り付きからは急登が続く。
BCの人は雪が豊富な南寄りの雪面を進んで行くが、登山者は滑落の危険があるので、
低木が出ている尾根筋を歩くのが無難。
八合目周辺はクラックがあり付近はだいぶ柔らかくなっているので踏み抜きに注意。

●ニセ巻機山〜巻機山
ニセ巻機山からはいったん下り、巻機山の稜線に向かって登り返す。
鞍部にあると思われる避難小屋は雪に埋まっているためか見当たらず。
登り返しの斜面は決まったルートはなく、好きなところを登ればいいでしょう。
ただし、踏み抜きに要注意。空洞が深く足が地面に付かないずにブランブラン状態に。
腰以上まで踏み抜いちゃうと危険。
山頂に頂上標は無く、ケルンが山頂の目印。
清水バス停前の冬期登山道入口からスタート
清水バス停前の冬期登山道入口からスタート
沢の左岸を進む
太陽が山を照らし始めた。いい天気!
太陽が山を照らし始めた。いい天気!
桜坂まではユルやかなルート
桜坂まではユルやかなルート
太陽が昇ってきた
太陽が昇ってきた
井戸の壁
朝日が雪面を照らす
朝日が雪面を照らす
ズボズボ
急登を登りきると五合目焼松に到着
急登を登りきると五合目焼松に到着
視界が開ける
米子頭山?
振り返ると大源太山とその奥に谷川連峰
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振り返ると大源太山とその奥に谷川連峰
万太郎山〜平標山
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万太郎山〜平標山
檜穴ノ段
木の間を縫うように進んでいく
木の間を縫うように進んでいく
六合目(展望台)を経由せずに直登する
六合目(展望台)を経由せずに直登する
谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳
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谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳
森林限界直前ではテン泊している人もいた
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森林限界直前ではテン泊している人もいた
森林限界に出ると前方にニセ巻機山が見える
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森林限界に出ると前方にニセ巻機山が見える
広〜い斜面にシュプールがたくさん
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広〜い斜面にシュプールがたくさん
谷川連峰がひときわ目立つ
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谷川連峰がひときわ目立つ
ニセ巻機山へは中央の木が見えている尾根を登っていく
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ニセ巻機山へは中央の木が見えている尾根を登っていく
七合目を過ぎた辺りの急坂から割引山
七合目を過ぎた辺りの急坂から割引山
高層雲が空を覆い始めた
高層雲が空を覆い始めた
七合五勺
そのまま尾根筋を進めばよいところをトラバース気味に周り込んでしまう。このトラバースはちょっとコワかった
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そのまま尾根筋を進めばよいところをトラバース気味に周り込んでしまう。このトラバースはちょっとコワかった
八合目付近の雪面はクラックがあり踏み抜きに注意
八合目付近の雪面はクラックがあり踏み抜きに注意
ニセ巻機山の稜線に乗る
ニセ巻機山の稜線に乗る
この辺りの雪もモロい
この辺りの雪もモロい
圧巻の背景
朝日岳へ続く国境稜線
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朝日岳へ続く国境稜線
谷川連峰をバックに
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谷川連峰をバックに
空を覆っていた高層雲が取り払われ、快晴の天気に
空を覆っていた高層雲が取り払われ、快晴の天気に
目線の先には巻機山
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目線の先には巻機山
稜線に出て少し歩くと…
稜線に出て少し歩くと…
ニセ巻機山に到着。頂上標の奥には巻機山山頂
ニセ巻機山に到着。頂上標の奥には巻機山山頂
カラダを使って「山」という文字を表現したらしい…
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カラダを使って「山」という文字を表現したらしい…
割引岳はとんがり帽子
割引岳はとんがり帽子
ニセ巻機山から巻機山を望む。右手の少し高いところが山頂
ニセ巻機山から巻機山を望む。右手の少し高いところが山頂
ニセ巻機山から巻機山まではいったん下る
ニセ巻機山から巻機山まではいったん下る
鞍部から上り返す
鞍部から上り返す
だだっ広い斜面を登る【PHOTO by komemame】
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だだっ広い斜面を登る【PHOTO by komemame】
青い空と白い雪に付けられたトレース
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青い空と白い雪に付けられたトレース
山頂まであと少し
山頂まであと少し
巻機山山頂に到着。最高点はケルンのみ
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巻機山山頂に到着。最高点はケルンのみ
ケルンとパチリ
手前にニセ巻機山と奥に谷川連峰
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手前にニセ巻機山と奥に谷川連峰
国境稜線
八海山と越後駒ヶ岳の姿も見えるように
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八海山と越後駒ヶ岳の姿も見えるように
国境稜線のこのアングルは何度もレンズを向けてしまう
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国境稜線のこのアングルは何度もレンズを向けてしまう
さて下山です
帰りはトラバース気味に鞍部に向かってみる
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帰りはトラバース気味に鞍部に向かってみる
ニセ巻機山までの登り返し
ニセ巻機山までの登り返し
右手にうっすら見えるのは磐梯山か?
右手にうっすら見えるのは磐梯山か?
天気も良くご機嫌
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天気も良くご機嫌
最後に巻機山をパチリ
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最後に巻機山をパチリ
大パノラマともそろそろお別れ
大パノラマともそろそろお別れ
さよなら谷川連峰
さよなら谷川連峰
午後になると雪が腐って滑りが悪くご覧のように迫力の欠片もない尻セード【PHOTO by komemame】
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午後になると雪が腐って滑りが悪くご覧のように迫力の欠片もない尻セード【PHOTO by komemame】
大パノラマを前に下っていく
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大パノラマを前に下っていく
すっかり晴れ渡って暑いっ!
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すっかり晴れ渡って暑いっ!
さよなら、ニセ巻機山
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さよなら、ニセ巻機山
樹林帯へ突入
座り込んでいるだけにしか見えない尻セード
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座り込んでいるだけにしか見えない尻セード
お疲れさまでした!
お疲れさまでした!

感想

久々の雪山。
天気も良し、気温も良しと雪山にいられるだけでうれしい気分に。

ほとんどがBCの中、登山者は自分たちくらい。
何だかイモっぽい感じの身なりでスタート。
地図を確かめもせず歩いていると、
桜坂から井戸尾根に向かっているつもりだったのが大間違い。
米子沢の左岸を歩いていることに気づき、
慌てて米子沢を強引に渡り、壁面をよじ登り井戸尾根に合流。
桜坂付近はいろいろなトレースが入り乱れているので注意が必要でした。

井戸の壁の急登を過ぎると五合目で視界が開け、谷川連峰が見えるように。
そして、七合目手前で森林限界を越えると、ノペ〜っとした巻機山の魅力が全開に。
ニセ巻機山でひと休みして巻機山に到着。360度の展望を満喫し下山開始。

下りは暑いし、雪はズブズブだし、
この日ほどスキーがうらやましいと思ったことはありません。
まぁ、仮にスキーがあっても滑る腕(脚)がないけど…。

上田屋の「山菜だらけそば」を食べてから帰りました。

天気がわるかったりの週末で、ちょっと久しぶりの雪山。
この日は風もほとんどなく、暑いくらいの一日。
たくさん汗をかいて、持っていった水1.5Lはほぼ飲みきってしまうほど。

朝は6時前にスタート。
事前のヤマレコでの確認どおり、巻機山はバックカントリーのメッカで、
スタート地点、私たち以外は、ほとんどがスキーを履いた方々。
前回、おんたけ、乗鞍へ登って、ちょいスキーに興味を持ちはじめていたので、
(ものすごいスピードですいすい下山してる姿にあこがれて…)
うらやましいーなーって思いつつ、つぼ足でのしのしと歩きはじめる。

もう4月も中旬。
やはりこの辺りにもちゃんと春はやってきていて、
雪はじゃりっと水を含んだようで、ややくさり気味。
見渡す限り真っ白い銀世界がおわっちゃって、さみしい気持ちもあるけれど、
私は、暖かいこの残雪期もけっこう好き。
なんたって寒い思いをしなくていい。
途中たちどまって、あたりの風景を眺めたり写真を撮れたりもするし、
山頂でゆっくりお茶を飲んだり、ランチをしたりもできる。
厳冬期なんてたちどまってなんていたら、冷え性の私はそっこー先端から凍えてしまうから、
いつもそそくさと「見たつもり」「満喫したつもり」でその場を後にしてしまう。
だからこの残雪期は、しっかり目に焼き付けて、しっかり満喫するにはいちばんいい季節だと思う。

この日、さいしょに道を間違えたりして「山頂に行けないかも!」とテンションが下がったりもしたけど、
正規ルートに戻った後はただひたすら山頂をめざして歩く、という感じでのんびりな気分。
ひとつだけ注意を要したのは、踏み抜き!
何度かずぼっ、ずぼっと太ももくらいまで踏み抜いてひやひや。
このひやっとした感覚って、疲れを倍増させるような。。。

なんどかひやっとしつつも、順調にニセ巻機山に到着。
ここから見えるのっぺーりとした巻機山への道も、なんともおだやか。
と思ったら、ちょっと風が出てきて、山頂に着いてみたらじっとしていると冷えきってしまうほど。
仕方なく、山頂からはすぐに退散、ニセ巻機山でゆっくりお昼ごはん。

その後はまた来た道をひたすら下るのみ。
スキーの方は「スーーーー」っとなんともきれいな音を立てて下りて行くけど、
私はざくざく、ときどきくさった雪に足を取られ、ズブズブという音で。
こういうとき私もバックカントリースキーしてみたいと思うのだけど、
スキーなんてウン十年(?)やってないしなぁ。。。
まずはゲレンデで初心者講習を受けなきゃいけないのでは…きっとそういうレベル。

でもスキーができたら山の楽しみも広がりそうだし、
来シーズンこそトライしてみようか!?
そしたら、ほかにどんな山に行けるかなぁ、
大好きな残雪期ももっともっと楽しくなるだろうなぁ。

……と、今回の巻機山は、妄想ふくらむ春の山行なのでした。

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コメント

あ~、登りたい!
初めまして♪
まだ巻機山には登ったことがありませんが、レポートを見て、行きたくなりました。今週末あ来週にはチャレンジしたいと思います!!
2013/4/18 12:05
雪があってこその山
KENZIizumoさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!

巻機山、私たちも今回が初めてでした。
標高は2000mに満たないのに、そこはさすがに上越の山。
視界の先まで山並みがず〜っと続く景色は最高でした。

他の季節は知らないので、勝手な思い込みですが、
この山の良さは雪があってこそ、だと感じました。
ですので、ぜひ雪があるうちに行ってみてください!
2013/4/18 22:25
かなり焼けしそうな日差しですね!
ご無沙汰してます。

今週末、GWのスタートは上越国境稜線を縦走しようと思ってます。

雪解けがかなり早いようなので途中の藪漕ぎを心配してます。

朝日方面への稜線上の写真を拝見する限りでは大丈夫そう
(もっとも北側しか見えてませんが)、
多分、各ピークの南側は一部藪漕ぎもあるかなって気もしますが・・・

何枚も登場する朝日方面の稜線の写真を見せつけられて今週末の縦走に背中を押された感じです。

よ〜し、やってみるか・・・

あとはお天気だけだなぁ〜。

ありがとうございました!
2013/4/22 11:39
いいですねぇ〜
noborundaさん


こちらこそご無沙汰しています!
コメントありがとうございます。

国境稜線、自然とレンズが何度も向いてしまいました。
この時期限定というのが何ともソソリますね。
今年は巻機山に登ってしまったので来年くらいには、と思ってますが、
残雪期のテン泊となると、他にも行きたいところがありすぎて…。

雪の方はこの土日の低気圧の通過で方バッチリじゃないでしょうか。
でも、踏み抜きには注意してくださいね。
巻機山の山頂付近も油断しているとズボリとはまって、
脚が宙をさまようほど深かったりしたので。

「GWのスタートは」ということは、2〜3回は行かれるのですね!
記録楽しみにしてます。
自分たちはどこ行こうかとこれから悩む感じです。
お互い安全に楽しみましょう!
2013/4/22 23:30
プロフィール画像
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