氷瀑の音無の滝から梶山・還来神社へ〜比良比叡トレイル〜
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- GPS
- 04:45
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 766m
- 下り
- 788m
コースタイム
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<大原〜音無の滝> 音無の滝は氷瀑になっていました。凍結箇所もあり。 <音無の滝〜梶山> 通行可能ですが、倒木で荒れた箇所あり。 <梶山〜還木神社> 比良比叡トレイルのテープあり。 大原里づくり協会の道標、消防の救助標識あり 宮メズラ以降の比良比叡トレイルルート、仕事道をつないだ感じですが、一部踏み跡の薄いところあり。 >>比良比叡トレイル<< https://hirahiei.com/ *横川から権現山までのルートが完成されています。 https://hirahiei.com/info/2020/10/22/1554 「近日中にコース内容を改変(2020-10-22)」とのこと。 |
写真
感想
三連休も自宅近くの里山でも登ろうかと思っていたところ、churabanaさんから山行のお誘いを受けました。この段階で行先はわかりませんでしたが、yamaneko0922さんも来られるとのことご一緒させていただくことにしました。後ほど、行先が比叡比良トレイルの大原から還来神社との連絡を受けたのですが、ちょうど私も未踏の区間だったので良い機会ができました。
大原三千院から音無の滝に向かってスタートです。滝が近づくと気合の入った声が聞こえます。なんと、空手道場御一行が氷瀑となった音無の滝で寒稽古中でした。氷瀑久しぶりに見ることができました。この先も沢は凍ったところが多く、滑らないように気を付けながら進みます。こんな状況でもyamanekoさんとchurabanaさんは相変わらずの健脚で追いかけるのが大変です。三ノ滝も凍っていたので、yamanekoさんたちは滝壺まで行かれましたが、私は先に巻き道から上部に上がりましたが、前方の崖下からyamanekoさんの顔が現れ、攀じ登って来られたのには驚きました。
梶山を踏み、北に進んで展望の良い鉄塔の下でランチタイム。yamanekoさんに美味しい料理を振舞っていただきました。大変美味しかったです。
ランチ後はトレイルを先に進みますが、ちょっと多いかな位に比叡比良トレイルのテープがありました。時々、展望の開ける場所もあり、気持ちよく歩けました。寒かったけど好天に恵まれ、久しぶりにyamaneko0922さん、churabanaさんとご一緒できて楽しい一日になりました。
yamaneko0922さんより、お誘い。
珍しく行き先をリクエストさせていただき、梶山以北の比良比叡トレイル歩きを提案。赤線つなぎのためです。梶山以北は yamaneko0922さんも赤線がなかったのでちょうどいいかなぁと思ってのことでした。 hirasuzukaさんも同行してくださり、3人での山行となりました。
大原のファミリーマートで合流し駐車場へ車を入れて歩き始める。
来迎院の門前あたりで、地元のご婦人が「水道が凍ったのはここにきてから初めてのこと」と水源から引かれている水道管を確かめに出てこられた。途中でオーバーフローしているのを目視され、そこまで水はきていると確認できると戻って行かれた。
音無の滝へ近づくと若者のにぎやかな声が聞こえてくる。気合の入った声のようにも聞こえた。音無の滝に降りると声の主がわかる。空手胴着を身にまとわれているので、寒稽古に来られていたのだ。凍り付いた音無の滝で気合を入れた寒稽古。最後に、師範が型を示されて終了となる。
琵琶湖の湖岸でもしぶき氷の芸術作品が見られたこの連休。氷瀑の音無の滝から歩き始めることができるとは、私は想像できていませんでした。
三の滝では、yamaneko0922さんは写真をおさめた後、直登し、ひょっこり顔を出されると、登山道を歩いていた、hirasuzukaさんがびっくり!なんてこともありました。
つづらおれの尾根をつめて梶山に近づくと、樹間から青空が見えます。梶山からの比良比叡トレイルに期待が高まりました。樹林の中をあるくので展望はあまりないのですが、そのような中でyamaneko0922さんが展望ポイントを見つけてくださり、蒼い琵琶湖と鈴鹿の峰を眺めることができました。また、ピークや峠では、PHさんのプレートが見つけられたり、峠付近に、古い道型が確かめられたりしました。よく見られたのは、落とし穴。シカやイノシシを狙っていたのかなぁ。
尾根越えで東西に結ばれる古道歩きも今後の楽しみです。大原に下りそのすぐ先は、京の都。いろいろな物資や人の行き交いがあったと思われます。
前日からの強い寒波で北陸から東北地方の日本海側は記録的な大雪となっているようだが、鈴鹿は晴天が期待できそうだ。churabanaさんが訪れたいと仰っておられた鈴鹿の山に行く格好の機会かと思ってご連絡を差し上げると、意外にも比良比叡トレイルの梶山〜還来神社の間の縦走がご希望とのこと。ところでこの還来神社は「もどろぎ」と読むが、知らなければ読めない難読地名だろう。
この時期ついつい雪にある山に足が向かうのだが、この区間が私も未踏破であったのことに加え、もう一つ、このルートで非常に気になることがあった。それはこの寒波により大原から梶山に至る川迫谷のいくつかの滝が氷瀑となっていることが期待されたからである。
この日、家内が町内会で近所の公園の掃除当番に当たっているのであった。お二人には無理をお願いして大原に11時半の集合の予定とさせて頂く。しかし、高校受験の模試の会場に出向いた娘から途中で財布を失くしたとのことで家内は午後に娘を迎えに行くことになり、churabanaさんとhirasuzukaさんに連絡して集合時間を早めて頂き、私は大原にバスで向かうことになった。
寒波による寒さは厳しいものの大原の周囲の山々には雪が降った気配がない。来迎院の前を通り過ぎて川迫谷に入ると水が流れていない。堰堤の上で川が完全に氷結しているのだった。上流に辿ると期待通り音無の滝が見事に氷瀑となっている。しかし空手の道場の人達が入れ替わり立ち代り滝の中段を訪れている。ようやく無人の滝をシャッターに収めることが出来たのは滝に到着してから15分以上が経っていた。
川迫谷を上流に向かう。沢の氷結が美しいが、通常は渡渉出来る箇所が凍結により渡渉で出来なくなっている箇所が多く、登山路の難易度が上がっている。この道の下降は到底、おすすめ出来ない。
出合いを過ぎると右俣にはすぐにニノ滝が現れる。滝の右岸の登山道からは明瞭に滝を眺めることが出来るのは樹々の葉が落葉したこの季節ならではだ。ニノ滝を過ぎると谷には多数の杉の倒木が現れる。いずれも二年前の台風によるものだ。それでも多くの倒木を潜ったり越えたりして、この川迫谷の登山道が再び通れるように整備されるにはかなりの時間を要したようだ。
倒木帯を越えて三ノ滝の滝下に至ると期待以上の見事な氷瀑が出来ている。この氷瀑を見ることが出来ただけでもここを訪れた甲斐があったとすっかり満足する。三ノ滝を過ぎると上流の流れは急に細くなる。杉の植林の尾根を登るとすぐに梶山の肩に至る。
梶山から尾根を北上すると流石に急に風の冷たさを感じる。梶山の北の送電線鉄塔はその東側が見事に風の陰となるので、ここでランチを調理する。舞茸をバターで炒めたのち鴨ロースを炒め、サトウのご飯を投入して2分ほど待つ。このピラフには普段はオリーブを合わせることが多いのだが、今回は大原で購入してきたしば漬けの酸味が抜群の相性を示してくれる。
送電線鉄塔からは東に鈴鹿北部の眺望が開けるのだが、写真を撮ることをすっかり失念していた。尾根を北に辿ると植林が広がるようになり、眺望はない。標高が下がるにつれ尾根の雪は薄くなり、標高が500mを切ると雪はほとんどなくなる。
今回のルートでは展望地はほとんどないものと思っていたが、宮メズラ山から尾根を北に下降してまもなく、シャクナゲの藪の間から東側に展望が大きく開ける箇所を見つけることが出来た。午後の西陽を浴びて霊仙のみならず御池岳が白銀に輝いているのが見える。伊吹山は残念ながら雲の中だ。
最近、整備されたというこの比良比叡トレイルがどのようなルートで還来神社に至るのか興味があったが、宮メズラ山の北斜面の採石場の上からは東側の植林地の作業道をジグザグに下降してゆく。最後は地図の破線の谷道に無理矢理に道を繋いだ感じが否めない。右岸の明瞭な道を横に見ながら左岸の薄い林業作業道を歩くことになるのもまだトレイルの歴史が浅いからなのだろう。
還来神社に至るとこの数日の寒波が和らいだのだろう。空気の暖かく感じられる。大原に午後の暖かい陽射しを浴びながらお別れのご挨拶をするのだった。一人ではなし得ぬ縦走にご一緒させて頂いたchurabanaさんとhirasuzukaさんに深謝。
コメント
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みなさん、今年もよろしくお願いします。
音無の滝がそんなに凍っていたのですね。素晴らしいです。いいものが見られましたね。
この冬は強烈な寒波が何度か押し寄せてきていたので、滝が凍るのではないかと期待していましたが、ちょうどいずれの寒波の間も体調や諸用で都合悪く行くことができませんでした。でもここでいいものを見せていただきました。
この先は滝が凍るような寒波はしばらく来ないようでちょっと残念ではあります。
大尾山、梶山、フムフム解せました!
churaさんから梶山〜還来というご提案を頂いた時に今日は氷瀑が見られるのではないかという期待で二つ返事でしたが、三ノ滝に至るまでいずれも期待以上の氷瀑でした。
音無の滝を見ながらHBさんが滝が凍っているか探査しに来られるのではないだろうかとchuraさんとHBさんの噂をしておりました。
HB1214 さん こんばんは
yamanekoさんと歩き始めると、ニコニコされている!
本日の楽しみは何かなぁ?
と思っていると、
「実はですねぇ、音無の滝が凍っっているかもしれませんよ。
期待できますねぇ」
そこへ、ご婦人が水道が凍てしまったのは云々とおっしゃられ、
yamanekoさんの目は、きらりん☆
音無の滝は写真の通りでございました。
そのあと、三の滝の氷瀑をめでられ、直登された次第です。
山を歩きながら、何を楽しむのか。
視野が広がります
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
HB1214 さん こんばんは
私も久し振りになかなかの氷瀑見ました。
でも沢も凍って渡渉は怖いし、この季節のドボンは「やっちまった」では済まないので気を付けなければですね。
HB1214さんの体調が万全になったら、氷瀑できる位の寒波が来てほしいですね
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