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Yamareco

記録ID: 287583
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

鶏冠尾根から木賊山、甲武信岳には届かず

2013年04月20日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
12:45
距離
13.4km
登り
1,520m
下り
1,508m

コースタイム

西沢渓谷入口駐車場 4:55 − 5:25 西沢・東沢分岐 − 5:40 鶏冠谷出合 − 7:051680m − 7:151738m − 7:40 主尾根=チンネのコル=1820m 7:50 − 8:20 第1岩峰 8:30 − 8:50 第3岩峰基部 − 9:00 第3岩峰頭 − 9:10 山梨百名山 鶏冠山 9:15 − 9:45 地形図 鶏冠山(2115m) 9:50 − 11:00 2177mピーク − 11:20 2177mの先のコル 11:45 − 12:05 2190mピーク − 12:45 2280mピーク 12:55 − 14:00 木賊山 14:15 − 15:45 近丸新道・徳ちゃん新道分岐 1869m 16:10 − 17:15 林道 − 17:40 駐車場
天候 曇りのち雪
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
西沢渓谷入口駐車場
(出発時は2台のみ、下山時は数台。ガラガラでした。)
ネトリ広場にあるガイド図
よく見ると鶏冠山も登り初めまで登山道の破線が描かれています
ネトリ広場にあるガイド図
よく見ると鶏冠山も登り初めまで登山道の破線が描かれています
二俣吊り橋から見る鶏冠尾根
残念ながら曇っています
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二俣吊り橋から見る鶏冠尾根
残念ながら曇っています
西沢渓谷入口
右へ鶏冠山の標示があります
ちゃんとした登山道のようです
西沢渓谷入口
右へ鶏冠山の標示があります
ちゃんとした登山道のようです
鶏冠谷の入口
右側のほとんど水がないよう見えるのが鶏冠谷です
ここまで既に川を飛び石づたいに2回渡っています
もう一回渡らねばなりません
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鶏冠谷の入口
右側のほとんど水がないよう見えるのが鶏冠谷です
ここまで既に川を飛び石づたいに2回渡っています
もう一回渡らねばなりません
3回目の徒渉点
石に濡れた足跡が残っています
靴中が濡れないように渡るのはギリギリ限度の水量です
3回目の徒渉点
石に濡れた足跡が残っています
靴中が濡れないように渡るのはギリギリ限度の水量です
尾根径
樹林の間から目指す鶏冠尾根が見えます
尾根径
樹林の間から目指す鶏冠尾根が見えます
尾根径
隣の徳ちゃん新道の尾根は植林ですがこの尾根は幸いまだ自然林です
尾根径
隣の徳ちゃん新道の尾根は植林ですがこの尾根は幸いまだ自然林です
チンネのコルが見えます
1400m過ぎの暖傾斜になるとチンネのコルがよく見えるようになります
チンネのコルが見えます
1400m過ぎの暖傾斜になるとチンネのコルがよく見えるようになります
1680m地点
鶏冠谷側から乗越すようにして出たところです
1680m地点
鶏冠谷側から乗越すようにして出たところです
トラロープ
1680m地点のすぐ先に出てくるトラロープです
これを越えてまた鶏冠谷側を巻くように進みます
トラロープ
1680m地点のすぐ先に出てくるトラロープです
これを越えてまた鶏冠谷側を巻くように進みます
トラロープ
この急斜面を登って尾根に戻ります
トラロープ
この急斜面を登って尾根に戻ります
1738m地点
先ほどのトラロープに急斜面を登り切ったところです
いよいよチンネのコルがすぐ先に見えてきました
ここからは陽の当たる南面斜面をトラバースと直上を繰り返してチンネのコルへ登っていきます
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1738m地点
先ほどのトラロープに急斜面を登り切ったところです
いよいよチンネのコルがすぐ先に見えてきました
ここからは陽の当たる南面斜面をトラバースと直上を繰り返してチンネのコルへ登っていきます
トラバース径
直上するルート
チンネのコル
標識
前回(2月10日)は気が付き居ませんでした
雪に埋まっていたのだと思います
と言うのもこの標識、わずか15cm程度のものです
標識
前回(2月10日)は気が付き居ませんでした
雪に埋まっていたのだと思います
と言うのもこの標識、わずか15cm程度のものです
巨岩
チンネのコルの向こう側にそびえる巨岩
不思議なことに前回は気が付きませんでした
これがチンネと呼ばれる岩でしょうか
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巨岩
チンネのコルの向こう側にそびえる巨岩
不思議なことに前回は気が付きませんでした
これがチンネと呼ばれる岩でしょうか
鶏冠尾根
広くて登り易いですが、意外と急です
鶏冠尾根
広くて登り易いですが、意外と急です
第1岩峰直前の露岩
右側(鶏冠谷側)にも薄く踏み跡は残っていますが、ピンクテープ通り左(東のナメ沢側)へ進みます
前回この先の氷斜面で手こずったところは、足場はあるし木の根は豊富で難なく通過しました
第1岩峰直前の露岩
右側(鶏冠谷側)にも薄く踏み跡は残っていますが、ピンクテープ通り左(東のナメ沢側)へ進みます
前回この先の氷斜面で手こずったところは、足場はあるし木の根は豊富で難なく通過しました
第1岩峰
おっ、出てきました第1岩峰
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第1岩峰
おっ、出てきました第1岩峰
第1岩峰を正面から見る
第1岩峰を正面から見る
第1岩峰を登り始める
「わっ、怖そう」と見るか「なんだ、寝てるじゃん」と見えるかは貴方次第です
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第1岩峰を登り始める
「わっ、怖そう」と見るか「なんだ、寝てるじゃん」と見えるかは貴方次第です
第1岩峰のピーク
鎖の付いた岩を越えても第1岩峰のピークはまだ先です
第1岩峰のピーク
鎖の付いた岩を越えても第1岩峰のピークはまだ先です
第1岩峰のピークから見る鶏冠山
結構先は長そうで岩稜歩きが楽しめそうに見えますが・・・
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第1岩峰のピークから見る鶏冠山
結構先は長そうで岩稜歩きが楽しめそうに見えますが・・・
第2岩峰の鎖場
第1岩峰のピークからは足下に見えます
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第2岩峰の鎖場
第1岩峰のピークからは足下に見えます
第2岩峰・第3岩峰・鶏冠山
山梨百名山の鶏冠山標識のあるピークと地形図の鶏冠山とはかなり離れています
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第2岩峰・第3岩峰・鶏冠山
山梨百名山の鶏冠山標識のあるピークと地形図の鶏冠山とはかなり離れています
西のナメ沢出合の滝
(前回この滝を、乙女の滝は見えない、と書いていましたが西のナメ沢出合の滝の間違いでした。お詫びして訂正します。)
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西のナメ沢出合の滝
(前回この滝を、乙女の滝は見えない、と書いていましたが西のナメ沢出合の滝の間違いでした。お詫びして訂正します。)
第2岩峰の鎖
鶏冠山の胸壁
地形図の鶏冠山から東のナメ沢に落ちる胸壁
地形図でこの胸壁が示されていないのはどうしても不思議です
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鶏冠山の胸壁
地形図の鶏冠山から東のナメ沢に落ちる胸壁
地形図でこの胸壁が示されていないのはどうしても不思議です
タオルを巻いた倒木
倒木を使わずフリーで越えようとすると意外と手こずります
タオルを巻いた倒木
倒木を使わずフリーで越えようとすると意外と手こずります
第3岩峰手前のシャクナゲ
第3岩峰手前のシャクナゲ
第3岩峰
通常は、標識通り右へ廻り道を進みます
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第3岩峰
通常は、標識通り右へ廻り道を進みます
第3岩峰基部
岩を登りたい人は中央の立木から更に左へ
(岩登りの心得がない人が取り付くと危険です。鎖やトラ紐はありません。)
第3岩峰基部
岩を登りたい人は中央の立木から更に左へ
(岩登りの心得がない人が取り付くと危険です。鎖やトラ紐はありません。)
下降用ショリンゲ
第3岩峰の壁を登ったところ
30m(ダブルで15m)ジャストで取り付へ懸垂できます
下降用ショリンゲ
第3岩峰の壁を登ったところ
30m(ダブルで15m)ジャストで取り付へ懸垂できます
第3岩峰の上から山梨百名山の鶏冠山を見上げる
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第3岩峰の上から山梨百名山の鶏冠山を見上げる
山梨百名山の鶏冠山
さすがに山梨百名山とあって見晴らしは良いです
国師ヶ岳は霞んでいて残念です
左下は西のナメ沢です
意外と鶏冠山は近いじゃない、とこのときはここが地形図の鶏冠山だと思っていました
まだ九時過ぎなので甲武信岳は余裕だな、と思いました、が・・・
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山梨百名山の鶏冠山
さすがに山梨百名山とあって見晴らしは良いです
国師ヶ岳は霞んでいて残念です
左下は西のナメ沢です
意外と鶏冠山は近いじゃない、とこのときはここが地形図の鶏冠山だと思っていました
まだ九時過ぎなので甲武信岳は余裕だな、と思いました、が・・・
乙女の沢全景
乙女の滝の上流
写真の更に下部も滑滝は続いています
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乙女の滝の上流
写真の更に下部も滑滝は続いています
乙女の滝
迂回径と合流
なんとここには「木賊山」の案内表示があります
迂回径と合流
なんとここには「木賊山」の案内表示があります
径もしっかり踏まれています
径もしっかり踏まれています
2115mピーク
2115mピーク=地形図の鶏冠山
なんと、山梨百名山の鶏冠山と地形図の鶏冠山は別のピークでした
確かにここはただのピークです。景色が良いのは山梨百名山の鶏冠山の方です
気力が抜けて、余裕で甲武信岳まで行けると思っていたのが怪しくなってきた
2115mピーク
2115mピーク=地形図の鶏冠山
なんと、山梨百名山の鶏冠山と地形図の鶏冠山は別のピークでした
確かにここはただのピークです。景色が良いのは山梨百名山の鶏冠山の方です
気力が抜けて、余裕で甲武信岳まで行けると思っていたのが怪しくなってきた
これより先は、痩せたところも出てきた
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これより先は、痩せたところも出てきた
期待通り雪が出てきた
期待通り雪が出てきた
霧氷が綺麗
2177mピーク
木賊山は霞んで見えない。遠いな〜〜
天気ももういつ降り出してもおかしくない
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2177mピーク
木賊山は霞んで見えない。遠いな〜〜
天気ももういつ降り出してもおかしくない
ローカットシューズにワカン?
2177mピークからコルに向かう北面の斜面は雪が残っていて柔らかく、2〜3回踏み抜いたところでワカン装着してコルに降りました
コルから先の南面も雪が付いているのでハイカットシューズ、アイゼン、スパッツと雪山なみの足ごしらえに変身です
上もフリースを着込み、町中のパーカだったのをレインウェアに着替えました
手袋も軍手からオーバーミトンに履き替えました
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ローカットシューズにワカン?
2177mピークからコルに向かう北面の斜面は雪が残っていて柔らかく、2〜3回踏み抜いたところでワカン装着してコルに降りました
コルから先の南面も雪が付いているのでハイカットシューズ、アイゼン、スパッツと雪山なみの足ごしらえに変身です
上もフリースを着込み、町中のパーカだったのをレインウェアに着替えました
手袋も軍手からオーバーミトンに履き替えました
想定通りの雪山風景
南面で暖められて融けるはずの雪が、寒さで凍り付いてアイゼンがよく効きます
全く潜ることはありません
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想定通りの雪山風景
南面で暖められて融けるはずの雪が、寒さで凍り付いてアイゼンがよく効きます
全く潜ることはありません
やっと木賊山
もうとても甲武信岳へ行く体力も時間もありません
スマホの電池残量無しの警告が出たのでGPSは諦めて電源オフしました
私の体力も残量無しの警告を発信しているので本日4本目のアミノバイタルを摂取します
ちなみに、このとき気温は−2℃でした
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やっと木賊山
もうとても甲武信岳へ行く体力も時間もありません
スマホの電池残量無しの警告が出たのでGPSは諦めて電源オフしました
私の体力も残量無しの警告を発信しているので本日4本目のアミノバイタルを摂取します
ちなみに、このとき気温は−2℃でした
鶏冠尾根通行止の標識
ここにこんな標識があると言うことは元々は登山道だったのでしょうね
向こうから歩いてこられた方にここで写真を撮って頂きました
その写真、掲示はしないけれど見てみたら私、70過ぎのお爺さんに見える
鶏冠尾根通行止の標識
ここにこんな標識があると言うことは元々は登山道だったのでしょうね
向こうから歩いてこられた方にここで写真を撮って頂きました
その写真、掲示はしないけれど見てみたら私、70過ぎのお爺さんに見える
戸渡尾根入口の標識
このキツネのようなマークは何なんでしょう?
1枚目の写真のガイド図の鶏冠尾根にもこのマークがありました
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戸渡尾根入口の標識
このキツネのようなマークは何なんでしょう?
1枚目の写真のガイド図の鶏冠尾根にもこのマークがありました

感想

右足クルブシを昨年2月に骨折し、今年の2月に抜釘手術を受けてから3回目の登山です。
1回目は、横浜市の最高峰168mへ山道を歩けるかどうかの確認登山。
2回目は、ハイカットシューズでもう少し標高差と距離のある登山。
そして今回3回目が標高差1000m越える山として甲武信岳を選びました。
この鶏冠尾根は、2月の積雪期に第3岩峰まで往復していますので、今回は、その第3岩峰までは雪無しで、その先、甲武信岳頂上までは残雪歩きを楽しみにしていました。
実は、この計画は先週のもので、その時は、前夜1時にみとみ道の駅に着いて仮眠し4時の目覚ましを鳴らしたのですが、あまりの眠たさにそのまま車中泊してしまいました。
目が覚めたら道の駅はすっかり観光モードで、もはや登る気などさらさら無くそのまま帰宅してしまいました。
それでもう諦めていたのですが、この一週間さほど気温は上がらず雪が融けた様子はないばかりか今日の気温は逆にぐっと下がるとあって、これはチャンスと出発しました。

今回は家で寝て、2時に目覚まし、即出発し、車の中ではアゲアゲのライブハウス調ミュージックでテンションマックスにして西沢駐車場へと走りました。
車を止めて10分後には歩き出す準備のよさです。
今回は歩く距離も長いので、靴はハイカットシューズをザックに担ぎ、ローカットシューズで運転してそのまま登山します。
標高2000m以上では雪を期待しているので、もし踏み抜くような雪質ならとワカンも持って行きます。
登山靴の入ったザックは嵩張りますが、ロープ等の登攀具は一切無いので軽いものです。

東沢は鶏冠谷出合までに3回徒渉をしましたが、いずれも飛び石を飛んで渡ることが出来、裸足での徒渉は免れました。

2月に登った時の印象では傾斜はあまり無いという記憶でしたが、今回はイヤに急に感じました。
それだけ、2月はいくらチビラッセルだとは言えラッセルの方が辛かったのでしょう。

2月には第3岩峰の壁を登ったところが目標地点だったのですが、今回はその先僅か10分ほどで「山梨百名山 鶏冠山」の小ピークに辿り着きました。
山梨百名山の鶏冠山は、足下がスッキリしていて見晴らしの良い山です。
前回「乙女の滝」とまちがって写真を載せた沢は「西のナメ沢」でした。お詫びして訂正します。
この山梨百名山の鶏冠山からは、その氷瀑登攀で有名な「乙女の沢」全体がよく見え、出合に落ちる乙女の滝も写真に納めました。
晴れていれば、おそらく富士山や南アが綺麗なんだろうと思います。

この山梨百名山の鶏冠山のすぐ先で、第3岩峰の廻り道と合流します。
そこには、なんと「木賊山」の案内標識があります。
今はどうか分かりませんが少なくとも以前はこの鶏冠尾根は木賊山まで「登山道」だったようです。

第1岩峰から見た尾根筋は岩稜歩きを楽しめそうに見えますが、残念ながら径は樹林の中を進んでいきます。
次のピークでスマホのGPSアプリの地図ロイドで現在地を確認したら、なんとそこが2115mで地図上の鶏冠山でした。
これにはがっかり来ました。
2つのピークに同じ名前が付けられていると言うことよりも、第3岩峰の上からここ2115mの鶏冠山までに掛かった時間が45分に対して、ここから木賊山山頂までは距離にして5〜6倍もあり、計算上は4時間は掛かることになります。
この時点で、甲武信岳は諦めたどころか木賊山も放棄して下山しなければならないか考えるようになりました。

次のポイントになる2177m到着は11:00。なかなか微妙な時間です。
引き返すべきか何度も自問します。

ここまでで既に雪というかそれが氷になったところが結構増えてきました。
その雪には、先週の人かと思われるかすかな足跡が残っています。
既にアイゼンを着用して居られる様子です。

2177mから先の下降は少し傾斜があって全面的に雪が付いていました。
北斜面で日光で雪が融けることがないらしく氷結していないのでズボッと膝まで踏み抜きます。
これはイヤだと、ローカットシューズのままワカンを履きました。
お陰で沈まないばかりか爪が雪を噛んでくれて具合良いですが、雪で踏み跡など見えないからルートを逸脱したらしくシャクナゲの藪漕ぎがつらいです。

コルまで降りてくるとそれより先、すなわち南面の登り坂も雪に覆われて居るので、ここでローカットシューズを脱ぎ、ハイカットシューズに履き替えます。
上は2枚では歩いていても寒いぐらいになったので、ミッドレイヤーのフリースを着、町中で着ていたパーカーをレインウェアの上着に着替えました。
木の枝や葉に粉雪が乗っているので、手袋も軍手からオーバーミトンに履き替えました。
これでほぼ真冬なみのスタイルに変身して、出発です。

雪は、アイゼンの爪がよく効きますし、硬く氷結していてまず踏み抜きはありませんが、シャクナゲの密藪のブッシュ漕ぎには泣かされます。
最後の木賊山付近では傾斜も無くシャクナゲの藪漕ぎからも解放されて登山道に出ました。

もちろん甲武信岳へ向かう力も時間もありません。
スマホも電池が無いと警告しているのでGPSアプリを終了させ、電源を切りました。

さあ、後は登山道の踏み跡を頼りに下山です。
アイゼンがよく効き、ブッシュ漕ぎも踏み抜きもなく楽なものです。

すぐに「鶏冠尾根通行止」の標識がありました。と言うことは元々はやはり鶏冠尾根は登山道だったようです。
この標識を記念に写真を撮っているところへ登ってきた人がシャッターを押して下さると言うことで有り難く撮してもらった。
今回の山行で自分が写っている唯一の写真です。
その写真を見ると私は70歳過ぎのお爺さんに見える。ええ?
最近、山で出会う老人は70歳以上が多いと感じていましたが、実は見間違いで、私と同じ年かむしろ若い人かも知れない。

途中で3人の女性に出会いましたが、この時間なら皆さん上で泊まりらしい。
羨ましいと言うより、今回は、もうすでに天気は崩れているのに明日はツライだろうなと思ってしまう。

標高1869mの近丸新道・徳ちゃん新道の分岐点でローカットシューズに履き替えたりミッドレイヤーのフリースを脱いだりしていたら小雪が舞い始めた。
間もなく径は真っ白になりだし、急いで下るのも滑りやすくなってきた中を一回の転倒だけで西沢山荘まで降りてこられました。
林道はさすがに降った雪もすぐに消えますが、駐車場まで戻って車の中でホッとしていると雪は更に強くなりフロントガラスに積もりはじめた。
例年、スタッドレスは5月の連休明けまで履いているので、少しぐらい雪が積もっても車は運転できますが、長居は無用と発車します。

抜釘手術後の3回目の登山、目的の甲武信岳はとても及ばなかったですが駐車場から標高差で1368m高い木賊山まで行けたので、術後の回復は合格レベルでしょう。
けれど、甲武信岳まで行けなかったと言うことは、5月連休の穂高行の計画は考え直した方が良いかも知れない。


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ハイキング 奥秩父 [日帰り]
甲武信ヶ岳(徳ちゃん新道〜近丸新道)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

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