(過去レコ)巻機山
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,466m
- 下り
- 1,465m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
割引沢から天狗尾根経由で割引岳〜牛ヶ岳へ登る。
井戸尾根分岐から割引沢方面へ進んだが、最下部の渡渉点は水量が多く、靴を濡らさずには対岸へ渡れないので避難道を進む。
前方には天狗岩が高くそびえ、割引沢の右岸は絶壁に近い急峻で険悪な峡谷、沢は滝の連続である。
雪代で水量が多く、溝状の長いアイガメの滝では轟音を響かせて流れ落ちていた。
この辺りから上の沢はほとんど雪で埋まり、沢音は聞こえない。
割引沢とヌクビ沢の出合で、割引沢を遡行して天狗尾根に上がる予定だったが、雪渓上では殆どトレースが消え、コースが分からなかったのでヌクビ沢を上がる。
行者の滝では左岸の岩場に赤ペンキでコースを表示してあったが、踏み跡は下方の樹林の中にはなく、GWに訪れた登山者はこの雪渓をそのまま上がったのだろうか?
雪渓の厚さは数メートル以上もありそうだが、こんなコースを歩くのは初めて。
登るにつれて傾斜が急になり、その急傾斜が頂上まで続いていそうなのでアイゼンを着ける。
割引岳頂上には8時過ぎに登頂。
風は少しあったが、快晴で暑く、全く遮るもののない360度の展望。
遠くには北アルプスも見え、その場を立ち去るのが惜しい気持ちだった。
食事をし、汗を乾かし、40分後に牛ヶ岳へ向かう。
所々に池塘があり、木道が設置され、頂上部の平坦な高層湿原は、割引沢〜ヌクビ沢の急峻さとは真逆のとっても穏やかな空間だった。
牛ヶ岳も展望は悪くはなかったが、まだ巻機山本峰の方が良かった。
下りで、前巻機手前の避難小屋辺りでは、この山が火山の山なのか、硫黄臭がした。
井戸尾根をかなり下った所で、今日初めて他の登山者に会う。
中年のカップルで、お二人ともに好印象だった。
私が沢ルートで8時過ぎに割引岳に登頂したと言うと、矢張りビックリされていた。
2〜3分話をした後に別れ、しばらくして中年女性二人連れに会う。
結局、今日行き会ったのはこの四人だけで、人気のある山だけに意外な気がした。
下山途中に展望台(六合目)からヌクビ沢を眺めると、凄いV字峡谷だった。
登る時はいつも無我夢中で時間がとても短く感じるが、展望台からヌクビ沢を眺めていると、よくもまぁ休憩もしないで3時間半で登ったものだと思う。
沢沿いのルートは事故が多いらしくて下山禁止になっているが、下りで滑ったら尻餅だけでは済みそうにない、即転落につながる極めてリスキーなルートである。
帰路は激烈なルートの余韻に浸りながら、ずっと一般道で帰宅した。
勤務先は4月30日から今日まで大型連休だった。
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