若桜 東山 イツノ谷
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- GPS
- 09:18
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,150m
- 下り
- 1,144m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登りに使った尾根は想定外の積雪不足とクラスと雪にシール登行のライン取りに苦労する。何度かスキーを担がねばならない状況もあった。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
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感想
自宅に籠もってばかりいると、腰痛が出たりで体調が悪くなるし、免疫力も下がる。健康のためには運動も必要ということで、自宅からの直行直帰で、日曜日に日帰りで、若桜の東山(とうせん)にバックカントリーへ行ってきた。
東山は2年前の同じ時期に滑っているが、その時の積雪は生コン状態で、修行系の滑走となり、行動時間も10時間近くかかってしまった。おまけに滑走中にスマホを無くすという失態もあった。
今回は豊富な積雪が期待できる。2年前は除雪されていて、林道分岐までスキーを担いだ糸白見林道は、今回は除雪されておらず、駐車地点からスキーを履けた。しかし思ったほど積雪は深くはない。先週の雨と気温上昇で溶けてしまったのだろうか。
林道分岐を左に曲がるとすぐに橋がある。その橋を渡って、しばらく進んでから、尾根に取り付く。
尾根が痩せて植林内の登りになると、積雪不足が目立ってくる。風で新雪が飛ばされたのか、クラストした雪になる。シール登行のライン取りに苦労する。何回かスキーを担いで登ることもあった。上部の林道を横切って、尾根の上部になっても状況は変わらず、スムーズにシールで登れないため、かなり時間がかかってしまう。もう諦めて帰ろうかという気分になりつつあった。
山頂まで標高差100mちょっとのところで、樹林を抜けると、急にアルペンチックな風景となる。山頂直下の東側の谷の底にデブリがある。どうやら全層雪崩があったようだ。上部の斜面の雪が幅20m、長さ20mほどズレていて、ササが露出していた。下部の雪は動かなかったようで、上からズレ落ちた雪とぶつかったところが、圧縮されて凸状になっていた。東山の山頂に着いたのは、スタートしてから5時間半かかっていた。2年前よりも30分余計にかかっていた。これは明らかに、積雪不足のためシール登行に苦労したからだ。先週の雨と気温上昇で雪は溶けてしまったのだろうか。それとも積雪自体が少なかったのか。少なくとも尾根上に降った新雪は、風で飛ばされたことは確かだろう。
山頂からの滑りは、2年前と同じくイツノ谷へ。イツノ谷には新雪がたまっていて、スプレーも上がり、快適な滑りができた。登った甲斐があってよかった。不安だった新雪と旧雪の結合も悪くはなかった。もし積雪が不安定だったら、往路に使った尾根を滑ることになるのだが、その場合は修行だけでBCが終わってしまっただろう。イツノ谷の滑走で要注意だったのは、新雪の下にデブリが隠れいる箇所があったことだ。油断してデブリの上を滑ると、その硬さに吹っ飛ばされてしまう。デブリに気をつけながら上部の林道に滑り込む。
上部の林道からは、往路に使った尾根を滑走して下山することにした。2年前は伐採斜面を滑る予定が、木が成長していて藪スキーとなってしまった。そのルートは取らず、素直に往路を戻った方が明らかに楽そうだった。上部の痩せた尾根はほとんど横滑りで下ったが、積雪不足ですぐに地面が出る始末で、板が痛む。途中の小ピーク2つは、東側を巻こうとしたが、藪の濃さに下まで滑りすぎてしまう。元の尾根に復帰するのには、積雪不足と藪の濃さでスキーでは対応できず、スキーを担いでの斜面のトラバースなってしまった。尾根に復帰してからは、木の間隔の開いた広葉樹の林となり、そこそこ快適な滑りができた。さすがに下部は湿雪ではあったが、滑りには問題はなかった。林道に出ると、うまく雪をつなげて滑る。最後まで板を脱ぐことなく、駐車地点まで戻ることができた。
東山は、総距離12.7km、標高差1100m、行動時間9時間のロングルートだった。2年前と同様に、一筋縄ではいかない山だった。他にスキーヤーや登山者もおらず、我々3人だけで山と独占できたのはよかった。苦労しただけあり、充実感のあるスキー山行だった。
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