岡山県西粟倉村&鳥取県若桜町 若杉天然林〜東山 キノコin芸術の森
- GPS
- 07:11
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,076m
- 下り
- 1,074m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:08
歩行距離17.5km、歩行時間6時間30分、歩行数30,000歩、消費カロリー2,230Kcal
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
なお、復路で歩いた舗装林道沖ノ山線は、11月10日までの予定で一部工事中につき通り抜け不可となっています。日曜日で工事が休みだったこともあり、歩いて通過できましたが、段差が大きく車は完全に無理です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありませんが、大乢(おおたわ)<写真30>から東山(とうせん)<写真37〜43>までは、少しでも細道から逸れると低いヤブの中を歩く羽目になります。 また、美作(みまさか)越登山口から南下し若杉峠<写真52>までは、標高940m辺りの渡渉点で目印の苔むした小さなはしごのような物が落ちているのを見落とし直進したようで、標高1010m辺りまでコースアウトしました。幸い、ヤブコギとまではいきませんでしたが、一部、崩れやすい箇所がありました。 なお、復路で歩いた舗装林道沖ノ山線は、11月10日までの予定で一部工事中につき通り抜け不可となっています。車は無理ですが、日曜日で工事は休みだったようで、無事に通過できました。 若杉天然林の駐車場から三町村尾根点<写真10>を経て大乢(おおたわ)<写真30>までは、よく整備されています。 天然林内の道は沢沿いの石畳があり、今回はぬかるみや水がたまりかけた箇所がいつもより多かったです。 三町村尾根点<写真10>を過ぎると丸太と土の階段状が多く、歩きやすいです。周辺が杉の植林帯になっている辺りには、作業道は関係者以外立ち入り禁止を示す標柱がありました。植林帯を過ぎるとピンクテープや道標はほとんどなくなりましたが、道は明瞭でした。 大乢(おおたわ)<写真30>から東山(とうせん)<写真37〜43>までは、登山口に道標がないので少しわかりにくく、往路はわざとわずかに道から逸れるたびに低いヤブの中を歩く羽目になりました。復路は、最初の2〜3mは踏み跡がわからず適当に歩きましたが、すぐに合流できました。東山南尾根の標高1320m峰で南西尾根に下るほうに行き過ぎて戻った以外は細道から逸れることなく、大乢(おおたわ)<写真30>まですんなり下れました。 大乢(おおたわ)<写真30>で舗装林道沖ノ山線に出合うと、向かいにある砂利道に入り、少し進んでススキの群生地<写真31>に突入しました。道標がないので、知らなければ登山口を探して迷うかもしれません。群生地にはなんとなく踏み跡があり、ススキの間をぬうように歩けます。標高1120m手前は湿地帯で、草を踏んで水たまりをよけながら北側を迂回しました。すぐにピンクテープがあり、樹林帯へと土の細道を上ります。 最初は少し急な箇所がありステップが微妙に残っていますが、どうやらすぐにわずかに道から逸れたようです。最初のうちはどこでも歩けるので適当に登っても大丈夫でしたが、途中から明らかに道ではなくなり、白いビニールテープが巻かれた間伐材らしきものが転がった側を歩くとかき分けずにすみました。 標高1250m辺りから高さ30〜60cmのササやシダの間の細道になり、脚に当たりますが足元は見えました。どうやら、この細道から少しでも逸れると低いヤブの中を歩く羽目になるようで、往路では奇木を見ようと少し逸れるたびにコースアウトしました。 上昇志向の木⁉<写真35>のすぐ南でいったんシダ原は終わりました。ところが、ついたての木⁉<写真36>から道に戻ろうとしたもののわからず、しばらくまた低いシダ原の中を適当に歩き、途中で無事に合流できました。やはり高さ30〜70cmのシダやササの間の細道で、脚には当たりますが足元は見えるので、濡れていると滑りやすそうな箇所も大丈夫でした。 大乢(おおたわ)<写真30>から若杉峠<写真52>を経て若杉天然林の駐車場までは、渡渉点を見落としてコースアウトした箇所があります。 大乢(おおたわ)<写真30>からしばらく舗装林道沖ノ山線を歩きました。標高833.5m三角点「ヒレジ折橋」から少し南西に下った谷が工事中箇所でした。段差が大きく車は完全に無理ですが、端を下りて通過できたのでほっとしました。 美作(みまさか)越登山口の道標から土道に入ると、橋状の踏み板の滑り止めが新しくなっていました。6月にここを下った後に整備されたようです。 標高940m辺りは渡渉点で、苔むした小さなはしごのような物が落ちているのが目印ですが、ここが唯一、コースアウトする可能性が高い箇所です。6月に記録に残していたことをすっかり忘れており、渡渉せずに直進してしまったようです。気づけば沢から逸れて道は不明瞭になっており、連れが沢沿いに道がありそうだと見下ろしたときには、急斜面で下りるのが危険な状態になっていました。幸い、どこでも歩けたので急斜面を登り、たまに踏み跡らしきものを辿りながら合流点を探しました。 標高1000mを超えると南へとトラバースを開始。幸い、踏み跡らしく歩きやすい箇所が多かったのですが、一部は崩れやすく、頭上の木の枝をよけたことも数回ありました。 標高1010m辺りで細道に出合うと、明瞭で歩きやすく、若杉峠<写真52>を過ぎるとゴールの駐車場までぬかるみが何か所かありましたが大丈夫でした。 |
その他周辺情報 | 西粟倉村内にある道の駅「あわくらんど」の隣の「あわくら旬の里」があった場所には、ほるやんBBQ倶楽部ができたそうです。営業時間は10〜18時、不定休で手ぶらでBBQが楽しめます。分量により料金が異なります。オープンは今年4月だそうですが、6月17日に前を通過したときには気づきませんでした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
【中国自然歩道を歩き、鳥取県智頭町の東山へ】
本日の山行のメインは、鳥取県智頭(ちづ)町と若桜(わかさ)町の境に位置する東山(とうせん)です。ちょうど10年前に訪問したときと同じコースを設定しました。
2014年10月19日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-533200.html
出発点は岡山県西粟倉村(にしあわくらそん)の若杉天然林駐車場です。天然林内の道は沢沿いの石畳があり、6月17日にも歩いていますが、今回はぬかるみや水がたまりかけた箇所がいつもより多かったです。
2024年6月17日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6941261.html
第1分岐点から西粟倉村と若桜町の境界尾根まで登り、三町村尾根点<写真10>から中国自然歩道を北上しました。中国自然歩道は、中国5県を一周する総延長約2,295kmの長距離自然歩道です。中国地方に残された美しい自然の中を歩いて自然やふるさとへの理解を深め、体力づくりに役立てるためにつくられたものです。岡山県内では西粟倉村内の大茅(おおがや)スキー場からダルガ峰(なる)に向かう道など崩壊している道もありますが、たいていは舗装道路や砂利道などよく整備され歩きやすいです。
今回歩いた中国自然歩道は中国地方の最も東にあり、東山の南の大乢(おおたわ)<写真30>から西方面の芦津渓谷の方に延びています。大乢(おおたわ)までは、丸太と土の階段状が多く、歩きやすいです。周辺が杉の植林帯になっている辺りには、作業道は関係者以外立ち入り禁止を示す標柱がありました。ピンクテープや道標がこまめにあったのは、中国自然歩道をキープするためだったようです。植林帯を過ぎるとテープはほとんどなくなりましたが、道は明瞭でした。東側には展望地がいくつかあり、天気がよかったので氷ノ山(ひょうのせん)などがよく見え、テンションが上がりました。
大乢(おおたわ)<写真30>で舗装林道沖ノ山線に出合うと、向かいにある砂利道に入り、少し進んでススキの群生地<写真31>に突入しました。登山口の道標はありませんが、なんとなく踏み跡があり、標高1120m手前の湿地帯は北側を迂回しました。すぐにピンクテープがあり、樹林帯へと土の細道を上ります。
どうやらすぐにわずかに道から逸れたようです。最初のうちはどこでも歩けますが、途中から明らかに道ではなくなり、白いビニールテープが巻かれた間伐材らしきものが転がった側を歩くとかき分けずにすみました。
標高1250m辺りから高さ30〜60cmのササやシダの間の細道になり、脚に当たりますが足元は見えました。どうやら、この細道から少しでも逸れると低いヤブの中を歩く羽目になるようで、往路では奇木を見ようと少し逸れるたびにコースアウトしました。しかし、ヤブコギではないので、周囲の山々の景色を楽しみながら登る余裕がありました。
上昇志向の木⁉<写真35>のすぐ南でいったんシダ原は終わりました。ところが、ついたての木⁉<写真36>から道に戻ろうとしたもののわからず、しばらくまた低いシダ原の中を適当に歩き、途中で無事に合流できました。やはり高さ30〜70cmのシダやササの間の細道で、脚には当たりますが足元は見えるので、濡れていると滑りやすそうな箇所も大丈夫でした。
東山(とうせん)の頂上には同じような笹原が広がっており、標高1,388.0m三角点「藤仙山」<写真37>が設置されていました。広々としていますが、ササがないのは東山山名プレート<写真39>側の岩の上くらいなので、団体さんがゆっくり休憩するのは無理かもしれません。今回は貸し切りだったので、岩に腰かけてのんびりしました。東山は中国地方では大山(だいせん)、氷ノ山(ひょうのせん)、烏ヶ山(からすがせん)に続いて4番目に高く、頂上の西側は木が茂って見えにくいのですが、東側は広範囲によく見えます。氷ノ山(ひょうのせん)<写真41>、くらますと三室山<写真39>、後山などの美作(みまさか)アルプス<写真40>、那岐三山<写真43>などの名峰を望むことができました。若杉天然林から東山にアプローチされる方は少ないようですが、森林浴や森林セラピー目的で散策するには、中国自然歩道を通るこのコースは格好のルートです。
【復路は大丈夫のはずが・・・】
東山(とうせん)<写真37〜43>からの下山は、最初の2〜3mは踏み跡がわからず適当に歩きましたが、すぐに合流できました。東山南尾根の標高1320m峰で南西尾根に下るほうに行き過ぎて戻った以外は細道から逸れることなく、大乢(おおたわ)<写真30>まですんなり下れました。
ここから舗装林道沖ノ山線をのんびり歩きました。山では見られなかった花々を観賞し少し進むと、11月10日まで工事のため若桜(わかさ)町方面へは通り抜けできないとの表示がありました。案内板は端に寄せてありましたし、若桜町を通ってきたものと思い込んでいたので、不思議に思いながらそのまま進みました。
標高833.5m三角点「ヒレジ折橋」へはなんとなく踏み跡があるようでしたが、少しこんもりした上に草が茂っていたので今回はスルーしました。そこから舗装道路を少し南西に下った谷が工事中箇所でした。段差が大きく車は完全に無理ですが、端を下りて通過できたのでほっとしました。
1,111m峰<写真12>へと向かう芦津越登山口のベンチで最後の休憩をとり、美作(みまさか)越登山口の道標から土道に入ると、橋状の踏み板の滑り止めが新しくなっていました。6月にここを下った後に整備されたようだと安心し、ここを上ればゴールは近いと気が楽になりましたが、そうは問屋が卸しませんでした。
標高940m辺りは渡渉点で、苔むした小さなはしごのような物が落ちているのが目印ですが、ここが唯一、コースアウトする可能性が高い箇所です。6月に記録に残していたことをすっかり忘れており、渡渉せずに直進してしまったようです。気づけば沢から逸れて道は不明瞭になっており、連れが沢沿いに道がありそうだと見下ろしたときには、急斜面で下りるのが危険な状態になっていました。幸い、どこでも歩けたので急斜面を登り、たまに踏み跡らしきものを辿りながら合流点を探しました。標高1000mを超えると南へとトラバースを開始。幸い、踏み跡らしく歩きやすい箇所が多かったのですが、一部は崩れやすく頭上の木の枝をよけたことも数回ありました。
標高1010m辺りでやっと細道に出合い、道の一部である丸太を見たときはほっとしました。ここからは細道でも明瞭で歩きやすく、若杉峠<写真52>を過ぎるとゴールの駐車場までぬかるみが何か所かありましたが大丈夫でした。
【芸術の森でキノコ祭り】
東山(とうせん)までの往路のコースは若杉天然林をはじめ、そのほとんどが草木がたくさん生い茂っている森林の中を歩くコースでした。花は観察できませんでしたが、まるで精霊が宿っているような奇木やキノコがたくさん見られました。
写真や動画でもその一部を紹介していますが、奇木はどれも複雑な姿をしており、自然が創り出したアートに見えました。先週から岡山県北部で開催されている「森の芸術祭」(10月6日の記録参照)になぞらえて、これら森林帯を「芸術の森」と呼ばせていただきました。奇木は側まで見に行くと道を見失うこともしばしばでしたが、ヤブコギにはならずその場で勝手に名前をつけるのも楽しかったです。体長1mm程のマダニが多数ズボンについたので、対策はしておいたほうがいいでしょう。
キノコはよく見るものが多かったのですが、スッポンタケを初めて見ることができました。臭いそうですが、においの元がほとんどなくなっていたので、5本もありましたが全くにおわずラッキーでした。
今回は10年前と同じコースでしたが、キノコや奇木の記憶はなく、とても新鮮でした。休憩も含めて1時間余計にかかりましたが、10年も経てばペースもこんなもんでしょう。東山南尾根でお一人お会いしただけで、静かな秋の山の芸術をのんびり鑑賞でき、我々にしては長時間山行となりましたが疲労感はなく充実した一日となりました。
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