上部は落とし穴だらけだった東山
- GPS
- 08:15
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 844m
- 下り
- 838m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ただ、県道72号線から集落の中を通るのは3本ほど道があるけどどれも細く注意が必要。 また、確か真ん中の道は傾斜が強いところもあるので、下が滑る場合は何人も乗って重くなった車だと危ないかも。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
このコースは登山道としては積雪期の道で基本的に危険なところは無いが、雪の状態によっては当然状況は変わる。 また、特に林道より下は南東向きで陽が当たりやすく尾根も細いので、以前帰りに雪がビチャビチャになってしまっててスリップして焦った事がある。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
2月の終わりに氷ノ山三ノ丸から確認した東山は雪の多い年の三角錐型の山頂部がベッタリ真っ白な姿ではなく、すでに木々が見えてまだらだった。
その時残念ながら今年はもう好きな東山には行けないかなと諦めた。
ところが、3月に入ってからちょっとして寒波襲来。
氷ノ山周辺もだいぶ降ったようで、もしかすると東山もまた白くなってるかもと、それでも慎重を期して積雪期の一番基本のコースである吉川から行ってみる事に。
するとなんと歩き出しからスノーシュー着けれるほどの積雪。
まあ上りはスノーシュー着けたの例の壊れた橋のところ渡渉してからだけど、帰りは駐車地の橋のところまでしっかり雪があったし、上れば上るほど積雪量も深くなってそれが新雪だからスノーシューでないと、おそらくワカンではしんどいし、スノーシューでなんとか、上の方の状況考えたら出来ればスキーが良かったんではというくらい雪たっぷり。
上の方はおそらく二日ほどで50センチ以上積もったんではと思われた。
おかげで諦めていた真っ白な東山に今年も上る事が出来たけど、その行程は例年のように一筋縄ではいかなかった。
積雪期以外登った事ないので実際は分からんけど、おそらく山頂周辺の木々の少ない雪原部は下は一面笹原で、つい数日前までその笹の上に溶け残ってクラストしたような薄い雪が残っただけといった状態だったと思われ、その上に二日ほどで50センチの新雪が積もったわけで、その上を人が歩いたらどうなるか。
樹林帯の尾根部分でもそれなりにハマったけど、この上部雪原地帯に入ってからはしばらく進むとストンと腿まで落ちてしまい、這い上がろうにも周りも全て同じ状態なわけで足持ち上げて一歩出す度にストン。
一度何メートルもその状態で這い上がれなかった時、この雪原部全てが実は下が笹原でこの状態なのではと気が付き、目の前に山頂見えてるのにもうたどり着けないかと思った。
途中の林道部分でも気温の上昇と陽に照らされて緩んだ雪がスノーシューにくっついて重くなり、臑中くらいのラッセルでも相当疲れたのに、その後がこの何度も繰り返されるストンでは右足前の付け根が痙りそうになるくらい、そして心も折れそうになるくらいきつかった。
ちなみにピッケルは持って行かずダブルストックで、林道部分では木も無いのでスノーシューに付いた団子を落とす術が無く、足持ち上げて振り回しても逆に疲れるだけなので30分以上そのままラッセル続けるしかなかった。
それでもとにかくもう山頂は目の前にある。
雪面も風を考え少し雪庇寄りになるが東側を歩いた方がどうも落ちにくいようだし、忍者ではないけどやさしく踏んでさっさと次の一歩に移る、等々、それらがどこまで意味があったか分からんけど、それでも時々落ちながら、なんなら山頂5メートル手前の斜面でも落ちながらももう意地で上った山頂。
ところが、風も無く陽当たり良かった下で考えたようなここでお昼に、といった状況ではなく、そこはいきなり風がゴーゴーと音を立て、立っているだけで身体を揺すられ、スマホで写真撮るためストック離そうとすると飛ばされそうなすごい風が吹き抜け、とてもではないが長居は出来ず、写真数枚撮って即下りるハメに。
天気が下り坂というのは分かってたが、そこで初めて午前中はあんなにブルーだった空に所々雲が広がってきてるのに気が付いた。
とても苦闘の果てに登った感動の山頂どころではなく、まるで追い返されるように下りにかかり、そこもまた踏み抜き地獄なのが分かっているのでいつにもまして丁寧に踏み跡を辿り、それでも下りはあっと言う間で、結局お昼は風が防がれる大乢まで下りたところで食べたけど、暖かいものがお腹に入って痙るの予防に漢方も飲んでやっと一息付け、また歩き出す気力体力が復活。
その後は雪の状態で慎重になったところはあったけど結局最後までスノーシューで通して歩け、そもそもスノーシュー使いたくてこんなことやってる身としては距離や時間以上にやった感十分の山行になりました。
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