【伊勢志摩】姫越山(503m)座佐の高(429m)
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- GPS
- 10:19
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,525m
- 下り
- 1,524m
コースタイム
- 山行
- 9:33
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 10:15
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
津波避難所を通り過ぎると、明るいウバメガシの道が広がった。錦港を見下ろす高台で深呼吸。海と山の空気を同時にたっぷり吸う。
前姫越に立ち寄るために、途中でコースアウト。前姫越は木立に囲まれた静かな峰でした。
そのまま尾根道を下りかけた所で、北登山口からのルートに合流。源平の時代の悲話が伝わる姫塚に手を合わせました。
姫越山に立ちます。到着と前後して、今日会った唯一の登山者さんが先発されました。彼女は芦浜を目指すのでしょうか。
僕は、山頂でのんびり。大きな展望が広がります。芦浜と錦湾。不思議な彩度を見せる熊野灘の雄大な眺め。水平線の緩やかな丸み。入り組んだ海岸線がかもし出す美。錦湾に浮かぶ岩礁に、打ち寄せる波が白波を立てます。
西に広がる大海原の向こうに視線を向けました。天狗倉山や便石山を前景として、高峰山や橡山(とちやま)の山並みが青空との境界を作っています。
さあ、出発。鬚尾(ひげりお)のろし場を経て、道は新桑(さらくわ)や芦浜へのルートを次々に分けます。唐人殺し峠の直前は、再び大展望のお楽しみつき。
峠から登り返すと座佐の高。その先で、待ち望んだ北向きの展望。姫越山や池木屋山、迷岳などの台高山脈のスカイラインだ。
途中、ウラジロ街道を通過して、座佐浜に着地。打ち寄せる波に心を任せ、しばしファンタジーの世界に遊びます。
海岸性の植生が新鮮。イワタイゲキは準絶滅危惧種だよ。タカラガイや、名も知らぬ小さな巻き貝をポケットに入れて童心に還る。そんな、ひとときはプライスレスだ。
海岸沿いの外回りコースへ。ウバメガシや、タイミンタチバナが目立つ尾根を行くと、座佐の三角点。照葉樹の隙間から臨む熊野ブルーに心が躍る。荒波が激しく岩礁に打ちつけている。波のしぶきが白く泡立つ。
突然、目の前でトンビたちが猛々しく飛び立った。ワイルドだね。海っぽくていい感じ。
そして、芦浜に立つ。再び、海・海・海。振り返ると、座佐の高は仰ぎ見る角度。
しかし、きれい事ばかりじゃない。打ち上げられた海洋ゴミも時代の縮図だ。それに目をつぶれば、ここはちょっとした秘境だ。360度、ぐるり圧巻の景勝。
原発の立地として白羽の矢がたったあの時。よくぞあの戦士たちは、この自然を守り抜いたものだ。私の友人も、その一人だった。改めて彼らの頑張りを、ねぎらいたい。
潮騒に身をまかせてそぞろ歩く。芦浜池から堰堤を歩き、尾根道からトラバース道へ。近畿自然歩道への階段を下り、福浜三角点を越すと塩浜山村広場だった。
広場には天体観測の準備をするY市の方。この時期の星座観察は最高らしい。ここにも、ロマンチストが一人。いえ、私のことではありません。え?そんなこと言わなくってもわかる?けしからん。
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