記録ID: 29314
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沢登り
槍・穂高・乗鞍
北ア ・岩坪谷〜焼岳
2001年06月02日(土) ~
2001年06月03日(日)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,443m
- 下り
- 952m
アクセス | |
---|---|
コース状況/ 危険箇所等 |
北ア ・岩坪谷 パーティー;1人 6/2 発(750)泊(1400) /3 発(600)焼岳南峰(610~800)大正池(1050)上高地(1230) 地図で引っかかった、気になる屈曲の谷から北アルプスの衛兵・焼岳へ。これがまた、さび色のぬるい水を流したとんでもない谷で、水は飲めない(強酸性)、ゴルジュは無い、滝は標高1240mに5m、1400mに6mと20mが連なって有るのみ。20mの滝上には餌掛谷から侵入されて造られた堰堤まで有って、幻滅した。唯一清冽な水だった標高1290mの支沢で水が飲めた。ここでの休憩時に眺めた、綿毛の乱舞する樹林はメルヘンの世界だった。その後は唐突に水も涸れ、もう言葉もない。ゴーロを詰め上げた先には、黄色い噴気口がグオーーッと轟音をあげて待ち構えており、その迫力に恐怖を感じた。折良く汲んでおいた水を持ち上げ、視界のない頂上直下にてテントを張る。FMでジャズを聴けた。ペギー・リーやら、レイ・ブライアントやらを。ガスってた空が飲んでるうちに晴れ上がり、月を出した。夜空に浮かんだ、月明かりに照る端正な姿の乗鞍岳に、思わず息を呑んだ。 翌朝、凍った地下足袋手に持って、草履履きでハイマツ漕ぎして頂上へ。まだらな山々をひとり、飽かず眺めた。御嶽山は雄大、乗鞍岳は端麗だ。初めて降り立った上高地の異次元振りには、大いにたまげた。一顧だにされぬ湧き水を飲み、どうにも居たたまれずにさっさとバスで脱出した。帰途、道を尋ねた婆ちゃんに「ウチの宿の露天風呂入ってけ」と言われ、遠慮無く戴いた。沢は大ハズレのヒデエもんだったが、なかなか悪くないストーリーに仕上がったわいと、自家製露天風呂の熱めの湯に浸かりつつ今山行を振り返った。春ゼミと、郭公が鳴く。多謝。 |
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