北ア 横尾本谷・右俣〜天狗原
- GPS
- 14:26
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,887m
- 下り
- 1,885m
コースタイム
4日 05:15横尾テン場−06:50本谷出合07:10−10:55横尾尾根のコル11:05−14:00槍沢登山道−14:30ババ平−15:05槍沢ロッヂ15:10−16:00一の俣−16:50横尾テン場
5日 06:00下山−09:20上高地 温泉して帰路
天候 | 第一日目:快晴 第二日目:晴れのち雪 第三日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
行き:平湯の宝タクシーで上高地まで 帰り:9:30に宝タクシーを予約して平湯まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪が多く本谷橋から上は冬道です。 本谷出合から先は歩行のトレースはありません。 東尾根を越えて横尾右俣に入っても横尾尾根がなかなか見えません。 天狗池も雪に埋まりコースが分からない。 天狗原分岐に出る予定が途中の急斜面を避け大斜面を下方へ迂回。 天狗池より下は雪質が緩んできています。 槍沢の登山道はトレースもあり危険なところはありません。 GPSデータが一の俣からワサビ沢までトレースが狂っていますがそのまま毛アップしています。 |
写真
感想
天気の心配は無いとのことですが、ゴールデンウィークということで
交通渋滞を考えて一日目を横尾でテン泊です。
交通渋滞は白鳥IC付近で多少の渋滞のみで平湯には予定より早く着けました。
天気も良くて景色を楽しみ他のヤマレコメンバーの動向を考えながら
何故だか重いザックを担いで横尾まで来ました。
思いの外気温が低くて宴会もそこそこに早く就寝です。
二日目は四時起床で五時出発予定ですが、トイレ渋滞で15分遅れ。
歩き出してすぐに登山道に雪です。早い内にアイゼンを装着です。
本谷橋は気が付かずに通り過ぎてしまいました。
たぶん左岸から右岸に渡ったところでしょうが、雪に埋まり何もありません。
すぐに本谷出合ですが本谷へ登る登山者はいません。
すべての人が涸沢方面に登っていきます。
これだけ人がいるのに誰か一人くらい着いてきてもいいのでは?
登山者の足跡は無くスキーの跡をたどって谷を進みます。
いました、スキーヤーが二人、おっと後から3人が南岳のほうへ。
進めどもなかなか横尾尾根コルが見えてきません。
ずっと緩い上り坂でなかなか高度が稼げません。
やっと目標の稜線が見えてきたと思ったら雪の壁です。
ルートを確認してアタックです。
ジョーとザイルは6本爪のアイゼンです。
壁のようなところでは前爪が無いと掛かりが無くて苦労しています。
先に足掛かりを付けて進みます。
滑り落ちる恐怖心との戦いですが、下を見なければ大丈夫。
何とかコルまで登りきりました。
壁にとりつく辺りからガスが出はじめ、雪も交じるようになりました。
ガスの切れ間から時々槍ヶ岳が顔を出してくれます。シャッターチャンス。
それもつかの間で本格的な雪模様になっていきます。
コルでは槍沢から登ってきたスキーヤーに会いました。
今から私たちが登ってきた壁を降りるみたいですが、あれは落ちるですね。
彼のトレースをたどれば天狗原分岐に出られるはずなのですが、
天狗池付近で見失ってしまいます。
地図を見る限りルートは左ですが、崖のようなルートです。
下りの恐怖心には勝てそうもなく、迂回ルートを探します。
大きく右に回り込み樹林帯を狙ってルートを探します。
しかし、急な斜面には変わりなくしっかりと足場を作って徐々に降ります。
高度が低くなると雪質も柔らかくなり、最後はシリセードで滑り降りました。
唯一楽ができたところでした。
槍沢の登山道に合流してからはズブズブの雪を駈け降ります。
普通の下り坂の楽なこと。
当初の計画では横尾でテントを撤収して徳沢か小梨平でテン泊でしたが、
時間が遅くなったのでそのまま横尾で反省会です。
翌日はタクシーの予約を遅くしてもらったので6:00出発です
朝日を浴びながら美味しい空気を吸って上高地まで。
バスターミナルで笠ヶ岳を見ながら温泉です。
何故か帰りの高速道も渋滞がなくスムーズに早い帰宅ができました。
無事で帰ってこられたことに感謝です。
さて、次の計画は?
比較的お天気に恵まれたGW。にもかかわらず山の遭難の多発したことか。
今回の「計画・実行」の全ての責任は私サイモンにあるのですが、「結果オーライ」は登山という行為では「ありえない!」ということを強く自らに言わなければなりません。
感想や数枚の写真では「控えめ」に伝わりますが、我ら「おしゃべりペリカン隊」に「重大な出来事」が起こりえた山旅でした。
いま一度、「楽・らく・笑」の山旅を!の原点に戻らなければならない。
メンバーをはじめ、皆さんの(指導)宜しくお願い致します。
コメント
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おしゃべりペリカン隊の皆様 お疲れさまでした。
この時期じゃないと行けないマイナールートでの
天狗原到達(?)おめでとうございます
ご一緒出来ずに残念です。。。
横尾尾根への登りは40度くらいあるんですかね〜
スキー場の上級者コース並みですね!!
ジョーさんの尻セードは転倒してるように見えました
ザイル君もようやく登録完了したみたいで良かった
次の山旅は是非私もお供したいです。
夏までに林道の復旧した聖岳、夏は槍、秋は鹿島槍でどう?
よろぴく〜
何とか無事に帰ってこれて良かったです。
角度はどう測れば分かりませんが、
60度に近かったと思います。
私にはとてもスキーで降りられる角度ではないです。
我ら以外に登山者がいないとてもマイナーなルートでした。
ロープがあったらもう少し楽だったかな?
いろんな反省点があるでしょうね。
反省会を兼ねて、次の山行は是非一緒に。
皆さまお疲れ様でした。
さすがテン泊宴会でのメニューはすばらしい。明宝ハムまで・・
ふきのとうの天ぷら食べてみたかったです。でも国立公園内の採って食べてもいいのかな
最後はけっこうな斜度ですね ジョーさん大丈夫だったんですか?
ロープなし6本アイゼンではきつかったでしょう。
皆さん無事帰還でなによりでした。
はじめまして
satokunさん、kentaikiさんと接点があるので
お名前は存じ上げております
レコ拝見していてビックリ
私がちょうど槍沢を登っている時に、たぶんお見かけしております
大曲を曲がったあたりで、人がいそうにもない左の横尾尾根の斜面から人の声が
最初、誰か遭難しているのかと思って…
そのうち『ヒャッホー』と歓喜の声とともにシリセード大会が始まって。
とても楽しそうでした〜
どこかでお会いした時はよろしくお願いします
コンキィ君 dolceさん ほか 皆々様!
今回のペリカン隊「横尾本谷・右俣騒動記」は、ご指摘の通り 「そぉーんなん 」です。
安全な場所に辿り着いた という(歓喜)の声でありました。
長時間の緊張の糸が切れ「ぼぉー 」っとしたまま BC に帰ってきました。
前日に比べて冷え込みもなく楽しい大宴会 ・ でしたが、背すじの寒さ は続いていました。 反省
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