九重山周回 法華院温泉と八峰を堪能 【九州遠征1日目〜2日目】

2013年04月28日(日) ~ 2013年04月29日(月)

• GPS: 25:10
• 距離: 27.9km
• 登り: 2,135m
• 下り: 2,135m

コースタイム

自宅前日21:00発−マイカーで15時間50分→12:50長者原ビジターセンター着→長者原温泉の下で昼食。そのまま登山に入ります。

1日目：4時間55分　長者原から法華院温泉テント泊
長者原ビジターセンター→（昼食）→登山口13:20→長者原登山口13:20→雨ヶ池越14:20→15:00坊ガツル（荷物デポ）15:10→五合目15:40→段バラ16:10→16:25大船山16:40→北大船山16:50→坊ガツル17:50→18:15法華院温泉（テント泊）

2日目：8時間　法華院温泉から6峰登って牧ノ戸峠へ
5:00（起床）法華院温泉6:30→スガモリ越（荷デポ）7:30→三俣山西峰7:50→スガモリ越8:20→9:00久住分かれ（荷デポ）9:10→久住山9:30→稲星山10:05→白口岳10:35→中岳11:10→天狗ヶ城11:25→11:50久住分かれ避難小屋（昼食）12:20→星生山12:50→扇ヶ鼻分岐13:20→沓掛山13:45→牧ノ戸峠14:00（荷デポ）−小走り→長者原ビジターセンター14:30

この後牧ノ戸に待っているメンバーのところへ行き南登山口のある赤川温泉で汗を流し、竹田観光後、祖母山登山口に向かいます。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

長者原ビジターセンター駐車場は広いですが、観光客も訪れるので混雑しております。花の季節になるとかなり混雑するようです。
ビジターセンター付近には食事処、土産屋、長者原温泉があります。長者原登山口から坊ガツルへの登山道に数メートル入ったところに駐車スペースありました。

バスが通っており、牧ノ戸に降りてバスと思い計画をハズして降りましたが、バスは13時、16時で中途半端でした。

コース状況／危険箇所等

●参考資料
日本百名山山歩きガイド下
ヤマケイYAMAP12　九重大崩祖母傾屋久島

九州5座の登頂及び観光ルートはこちらの日記へ
http://www.yamareco.com/modules/diary/5756-detail-51344

●長者原登山口〜坊ガツル
長者原からは三股山が見えます。しばらくは樹林帯歩きで、まだ新緑ではなく全体的に茶色でした。
登山道は比較的なだらかで、歩き易いコースです。途中、雨ヶ池は雨が降ると池になるそうです。木道が敷かれており湿原の雰囲気でした。
雨ヶ池を過ぎると坊ガツルと平治岳、大船山が遠望できるようになります。

●坊ガツル〜大船山〜法華院温泉
途中5合目に看板あり坊ガツルの展望が開けます。陵線が段バラと言われるところで向かって右が大船山、左が北大船山です（両方とも道標有り）。
大船山からの展望は360度。ミヤマキリシマの時期には素晴らしい赤色に染まると思います。段バラ近くに避難小屋がありますが、立入禁止の看板がありました。
今回は時間がなくて平治岳を回れなかったのが残念。

坊ガツル
テント場にはトイレ、炊事場が完備されており、すぐ近くには避難小屋もあります。小屋内部は比較的きれいです。法華院温泉までは10分程度歩くでしょうか。

法華院温泉
今回はテント泊で幕営＋温泉代800円×2です。山荘近くのテントスペースで張ります。坊ガツルの展望が最高です。
テント泊の場合は談話室での煮炊きOKです。温かく快適でした。地鶏、おでんをつまみに地元で購入した麦焼酎「なんか」とビールで乾杯です。ビールも500缶で400円と良心的。宿泊者にはギターで音楽会を開催していたようです。
日本秘湯の会の良質の温泉があります。21時半までは何度入ってもOKです。とても気持ちよい泉質でした。

●法華院温泉〜三俣山西峰
ガイド本には雨ヶ池越へのルートが記載されていますが現在通行禁止です。三股山は現在スガモリ越ルートのみで西峰を経て南峰に行きます。今回は時間の関係上西峰まで。360度の展望あります。
また法華院温泉から中岳へ直登する登山道は歩けません。

●久住分かれ〜久住山〜稲星山〜白口岳〜中岳〜天狗ヶ城〜久住分かれ周回
荒涼とした北千里ヶ浜の風景はまるで別世界の雰囲気。黄ペンキでルートは分かりやすくなっております。久住分かれに到着すると牧ノ戸から登山者が一気に増えます。多くの人が久住山、中岳を歩きますが、稲星山、白口岳へ歩く人は非常に少なかったです。どの峰も360度の展望です。

●久住分かれ〜星生山〜沓掛山〜牧ノ戸峠
久住分かれには避難小屋、トイレがあります。
牧ノ戸峠からの久住のピストンをされる方が非常に多いですが、星生山を歩かれる方は少ない感じでした。星生山からは硫黄山が間近に見えて結構迫力があります。若干岩稜帯を歩く箇所もありますが、危ない所はありません。
沓掛山は梯子箇所があり渋滞しておりました。

●牧ノ戸峠〜長者原ビジターセンター
九州自然歩道で牧ノ戸峠から長者原ビジターセンターまで3.9kmの降りとなります。車道と別に舗装されたコースがあり、樹林帯ですが歩き易かったです。軽身で小走りで約25分です。逆に長者原からだとずーっと登りになります。
途中数箇所温泉があります。

●温泉
今回は翌日祖母山へ行く予定でしたので、九重山の南側に位置する登山口にある赤川温泉に回ってみました。冷泉で沸かしになりますが白い泉質でとてもキレイです。500円也。貴重品はフロントで預かってもらいます。シャンプーリンス、露天風呂あります。

●祖母山へ
赤川温泉入浴後、竹田へ約40分かかりました。
滝廉太郎記念館を見学しようと思ったら時間切れで入館できず。岡城跡は思いのほか大きな立派な城跡で歩いて良かったです。竹田市内のスーパーで食事と酒を購入し、神原に向かいます。
途中には竹田湧水群があり、河宇多湧水では隣に湧水の水を使ったコットンというラーメン屋さんが営業していたので寄りました。一風堂と関係があるお店のようですが、中華そば美味しかったです。

http://www.yamareco.com/modules/diary/5756-detail-51426

●九州百名山五座の記録
九重山周回　法華院温泉と八峰を堪能 【九州遠征1日目〜2日目】
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-293774.html

祖母山　深田久弥の歩んだ神原ルートを雨の中歩く 【九州遠征3日目】
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-296726.html

阿蘇山　仙酔峡より周回・阿蘇外周も良かったよ 【九州遠征4日目】
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-297335.html

開聞岳　海越し薩摩富士は見事　【九州遠征5日目】
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-302124.html

霧島山周回　新燃・高千穂の景観が素晴らしい　【九州遠征6日目】
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-304039.html

伊吹山　花の季節はまだ先　【九州遠征7日目のおまけ】
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-310064.html

写真

長者原に到着。

昼到着した時には観光客の車で一杯。
奥が三俣山。

長者原で食事したオニギリと唐揚げ。

見事なミヤマキリシマの咲き誇る写真です。この時期に訪れたい。

長者原の登山口。

長者原の遊歩道。まだまだ新緑には遠いですね。

長者原では若干ツツジが咲いていました。

スミレは結構見かけました。

雨ヶ池越に到着。

雨ヶ池越からしばらく歩くと遠くに坊ガツルが見えてきました。

登山道は明確です。

坊ガツルに到着。左手はトイレ。炊事場もあります。

坊ガツルにある避難小屋。結構キレイです。

坊ガツルと三俣山。

大船山の五合目。展望と看板有。

陵線の段バラに到着。奥は大船山。

大船山の避難小屋。立入禁止の看板あります。

大船山に登っている最中に振り返りました。

大船山山頂からは南峰が一望できます。

大船山山頂の池。ツツジの株がたくさんあり、これは見事なものでしょう。

北大船山から見た大船山。

坊ガツルに戻ってきました。

坊ガツルから10分程度で法華院山荘に到着。反対側がテント場です。

山荘では食事等結構割安感がありました。ビール500ml400円とか、おでん1品100円とか。バッチはこちらで購入。

早朝のテント場。

早朝の三俣山。

登り口から見上げた三俣山。

スガモリ越の避難施設。

三俣山西峰。

西峰から見る硫黄山の噴煙と星生山。

久住分かれに到着。

久住山頂からは展望360度。賑わっています。

稲星山に到着。こちらまで来る人はほとんどいません。良い景色なのに・・・。

白口岳に到着。ここはピストンになるので更に人がきません。大船山方面はキレイに見えます。

最高峰の中岳。

中岳の下にある池。

中岳の隣にある天狗ヶ城。

久住分かれにある避難小屋とトイレ。

避難小屋内部はこんな感じ。

星生山に向かいます。

星生山山頂。硫黄山の噴煙が間近。

渋滞する梯子付近。

牧ノ戸峠登山口。

長者原への九州自然歩道。

赤川温泉。

赤川温泉の露天風呂と滝。外湯は冷たいです。

感想

YAMA555

今回のGWは9連休と言うことで思い切って九州の百名山巡りを計画しました。時間が限られている中、百名山五座をどう充実したルートで登るか、観光も織り交ぜられるか計画した上で一番初めは九重一泊二日コースにしました。
今回の九重山は、法華院温泉の風呂となるべく多くの峰を登りたいという欲張りルートを選びました。

法華院温泉は思っていた以上に居心地の良い場所で、坊ガツルに幕営すれば無料であるテン場も800円払っても、法華院温泉にテントを張る価値があると思う。温泉は入り放題だし、談話室は暖かいし、お酒はすぐに買えるし。

2日目予定では軽身で久住〜中岳を歩いてスガモリ越から長者原に下山する予定だったが、それでは勿体無いと考え直し牧ノ戸から降り、バスに乗れればシメシメ、ダメなら自分がひとっ走りして車を取りに行こうとルートを変更した。お陰でより多くの峰を歩く満足の行くルートを取れた。

景色はバリエーションがあって本当に面白い山。惜しむらくはミヤマキリシマが咲いていないこと。写真で観るピンクの絨毯のような景色は再訪を考えたくなる素晴らしい景色であった。