爆風富士山 (2月厳冬期日本三名山登頂達成)



- GPS
- 11:14
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 2,569m
- 下り
- 2,551m
コースタイム
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 11:14
天候 | ピーカンのち爆風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
御殿場登山口の駐車スペースは少ないので早いもの勝ち。 下部は夏道利用、2200mから積雪があり2400mからカチカチ。さらにその上は死の滑り台、滑落すれば死にます。 標高2700mから上は爆風地獄、ダブルアックスとアイススクリューを使用。 外輪から剣が峰は風が弱かった、剣が峰の展望台は風速40m。 下山は雪が緩み風も収まったので助かったけど転倒は許されません。 |
その他周辺情報 | 御殿場御胎内温泉 800円でした。 |
予約できる山小屋 |
御殿場口七合四勺・わらじ館
|
写真
感想
今年2月に入ってから白山、立山をピクった。後は富士山をピクれば誰も達成していないであろう2月厳冬期の日本三名山登頂が完結する。もう行くしかないだろう。
2年前に厳冬期富士山にチャレンジしたが風速40mの爆風で敗退、リベンジも兼ねている。今日の予報は風速30m…ちょっとマシなのでピクる。さあ若者を引っ張りだし一緒に行こう。
前日は終始爆風が吹いていたようで麓からも雪煙が確認できた、今日も爆風予報だが昼頃一旦弱まるらしいのでこの時間帯を狙うしかない。深夜1時40分に太郎坊洞門の駐車スペースからスタート、どうやら先行者がいるようだ。暗闇の中進んでいく、2年前に来ているから迷うことはなかった。ザレた溶岩礫は凍結していて歩きやすかった。途中で進路を変え新五合目の駐車場に行きここから御殿場登山道を辿っていく。
この先も凍結しており歩きやすい、樹林帯を抜けると風が心配だったが無風のぽかぽか夜空、ハイペースだと暑いくらいだった。振り返ればきれいな夜景、上を見れば遥か遠くに先行者のライトが見えた。いったい何時に出たんだろう。
ガシガシ登り先行者が近くなる、単独のようだ、爆風予報なのに凄いな。後続がいて安心感があるのか何度も振り返っていた。標高2200mで雪が出てきた、しばらくそのまま歩くが雪が固くなってきたのでアイゼンを履こう。この辺りから徐々に風が出てきた。先行者はすぐそこ、ずっとこちらが気になっているようだった。まだ抜かんぜよ。防寒をしたり栄養を取ったり写真を撮ったりしてゆっくりと先行者の後を追っていた。
栄養満タン、装備もばっちり、気温も低くなりもう汗はかかないだろう。さあ若者よ、先行者を抜き去るぞ。ロケットダッシュで追いかける、もう死の滑り台地帯になっているから滑落は厳禁だ。距離にして15mほどの横並びになると先行者はこちらに歩み寄ってきた、おしゃべりしたいんだろうか、でもぶっちぎるぜ。あっという間にライトは後方になり追いつかれることはなかった。
宝永山を越えてもまだ真っ暗、そして爆風が吹き出してきた。ダブルアックスで4点支持をしながら耐え忍ぶ。まだ爆風の吹く間隔が長かったのでマシだった。標高2900mあたりで明るくなってきた、振り返ると空がオレンジに染まっている、今日は極上のご来光ですか。<br>
だんだんと爆風間隔が短くなり耐風姿勢をとる、しかしご来光も気になる。ちょっとずつ進みながら3000m近くまで来た、ここでショーが始まった。スクリューをねじ込んでビレイを取り写真撮影だ、海から赤い太陽が昇ってきた、マジきれい、海から登ってくるのは初めて見た。若者も感動していた。
明るくなれば一安心だが爆風は強くなるばかりだった。先行者は遥か下になり後続となった。さあ先に進もう、今日は雪煙が渦巻きながら襲ってくるから身構える余裕があった。体も浮き上がる事はないが4点支持にならないと飛ばされるほどだった。
標高が3400mになると上からも左右からも爆風が襲ってくる、岩の出ているところは風がヤバいからルンゼから外輪に登り上げることにした。死の滑り台は斜度が増し超危険なので若者とロープをつないで登った、何かあったら奥さんに申し訳ない。
外輪に登り上げました、剣が峰が見えている。外輪は風が弱かったが突然爆風が襲ってくるので気が抜けない。空気が薄いから若者のペースは落ちる、でも時間がたっぷりあるから焦る必要はないよ。さあもうそこが日本最高所、ガンバ。<br>
はい着いたぜベイビー、爆風富士山ピクリました。2月厳冬期日本三名山登頂の完結です。写真を撮ったら僕だけ展望台に上ります、氷の塊の展望台は風速40mほどでした。絶景を堪能したら帰ろう。帰りは風が収まりつつあった、予報どうりです。
心配していた死の滑り台は幾分雪が緩んでいたし爆風も収まっていた。しかし滑落したら止まらないから慎重に降りよう。後続はまだ3400mあたりを登っていた、頑張ってください。時折爆風が吹いてくるがもう30mの風ではない。宝永山まで降りてくると暑かった。水分取って防寒を解除して駆け降りる。あっという間に2200mの雪の切れ間に到着、山スキーヤが一人、ツボが一人いた。
アイゼン取ったら足が軽い、走ろうと思ったけど下山で足の指が痛くてしょうがなかった。冬靴は快適でぴったり合う物にまだ出会えていない。帰りの溶岩礫はとても歩きにくかった。下界は暑すぎる、汗だくになり駐車場に到着、お疲れさまでした。おや車の上に何かが乗っている…、地元の裾野霊峰山の会のG様がお土産を持ってきてくれていた。どうもありがとうございました。
終わってみれば11時間20分の爆風富士山、新たな記録も作れて大満足でした。金沢までの道のり400kmが核心ですか。。。
コメント
この記録に関連する登山ルート

あれ? もしかして今年元旦に元祖7合目付近でスレ違いました?
もし違ってたらゴメンなさい🙏
お疲れさまでした✨
今年の元旦は奥只見で山スキーをしていました。人違いですね^_^
す すいませんでした〜😅
偉業達成おめでとうございます!
毎回ヤマレコと共にブログも楽しみにしておりますが、この日はブログがなかなかアップされなくてドキドキしてしまいました(笑)
いつもコメントありがとうございます。
いろんな記録も単独では無理で、信頼できる仲間のおかげです。
ブログも見て頂きありがとうございます😊
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