唐松岳 苦難の撮影山行 〜最後に出会えた絶景
- GPS
- 74:10
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,508m
- 下り
- 1,493m
コースタイム
3日:八方池山荘5:40 - 6:43八方池7:05 - 8:54丸山 - 10:34唐松岳頂上山荘
4日:山荘7:45 - 8:13唐松岳頂上8:56 - 9:17山荘
5日:山荘7:50 - 8:48丸山 - 10:37八方池 - 11:27八方池山荘
天候 | 2日:曇り 暴風 3日:晴れ のち 曇り 4日:曇り 5日:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ゴンドラ+リフト:片道1,400円 荷物券(15kg以上)400円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト:ゴンドラ搭乗口、八方池山荘にあり ■道の状況: 八方池までは雪が少なくなっていて、アイゼンなしでも何とかなりそう。 そこから上はアイゼン必要。 丸山から上は尾根を行くので突風などに注意。 ■入浴:今回は駐車場近くの第2郷の湯 500円 (JAF会員 400円) |
写真
感想
山岳写真ASAの仲間とGWの唐松岳へ撮影山行の計画。
5月1日に白馬に前泊して2日の朝に道の駅に集合。
【1日目】
自分を入れて先行の3人が八方ゴンドラで八方池山荘前へ。
青空は見えるが稜線には雲がべったり。風もやや強い感じ。
心配しながら登り始める。
八方池近辺から強風が吹き付け、時折り立っていられなくなる。
それでも幾つかの急登を登って丸山手前のピークまで進むが、風は増々強くなってくる。
この辺りから引きかえして来るパーティと何組もすれ違う。
既に半分以上の行程を登っているので逡巡したが、稜線まで登ったとしても撮影に適した条件ではないこともあり一旦撤退を決める。
この日の八方池山荘は撤退して来たパーティばかりが泊って和気藹々の雰囲気だった。
【2日目】
早朝、雲海の上から朝日が差し山荘の付近のガスがどんどん晴れて行く。
已然として稜線の雲は取れていないが、再び山頂を目指して登って行く。
昨日の登りと下りの疲れが残りやや辛いが、ゆっくりゆっくりと登る。
風は強いが八方池まで来ると稜線の雲がだんだん取れ始め、鹿島槍の双耳峰が顔を出し始めたので暫く撮影。
冷たい風を浴びて凍えそうになった。
重い足を引きずり再び登り始める。
昨日撤退した丸山手前まで来ると、心なしか風も少し弱い気がする。
その後も登るにつれて風は弱まり、青空も広がって稜線まで何とか到達できそうな様子に安心する。
だんだん見えてくる素晴らしい眺望に時々立ち止まって撮影しながら、5時間近くかけて頂上山荘に到着した。
この時は見事に見えていた五竜や剱岳・立山も、しばらく小屋に入って温まっている間にすっかりガスの中に。
この日は撮影することもできず、午後になって到着した一人を加え4人でずっと飲む。
【3日目】
夜中に起きてみると、風は相変わらず強いがガスは上がり満天の星。
これは期待できるとひと寝入りして、夜明け前に外へ出ると再び真っ白なガス。
日が昇り時折り青空が見え隠れするくらいになったので3人で唐松岳の頂上へ登ってみる。
しかし頂上は強い風、流れる雲で期待した眺望は得られず。
結局この日も周囲のロケハンをしただけで本格的な撮影は終日できなかった。
午後になって到着した後続2名を加え、飲んで寝る。
【4日目】
半分諦めながら夜中に外へ出てみると、何と風もなくキラキラの星空。
すぐに用意してあった撮影機材を持ち、防寒準備をして小屋と唐松岳の中間地点まで行く。
地平から昇って来たばかりの天の川と小屋をフレームに入れて撮影。
少しフォーカスが甘かったがなかなか面白い絵が撮れた。
一旦部屋へ戻って寝直し、3時に再び起きてみんなで撮影開始。
小屋の前からちょうど五竜岳の真上に垂直に立ち上がって来た天の川をもう一度撮る。
その後色々と場所を変えながら、日の出前から朝日に染まるまでの峰々の素晴らしい景観を撮り続ける。
こんなに条件の良い撮影はあまり経験したことがない。
どこを見ても、撮っても絵になってしまう素晴らしさ。
ひとしきり撮影して小屋に戻り、朝食を摂った後、快晴の下撮影しながら山を下りる。
今朝目にした夢のような景観が名残惜しくて何度も立ち止まり、振り返りながらゆっくりゆっくり下る。
八方で入浴し、昼食に蕎麦を食べて解散。
最後の最後に出会えた絶景の感激と、寝不足の疲れを抱えながら渋滞の道を家に向かった。
とても素晴らしい写真に心を奪われました。
4日目の星空は息をのみ、胸が熱くなりました。。。
ほんとうに、素敵なものを見せて頂いて有難うございます。
また、素晴らしい山行をしてください♪
leekoさん、
嬉しいコメントありがとうございました。
あの写真、真夜中に小屋から200mほど離れたところまで行って撮ったので、結構怖かったです
度胸を鍛えねば
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