白馬・八方尾根〜八方池 【第12回白馬里山紀行】
- GPS
- 06:55
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,328m
- 下り
- 1,328m
コースタイム
※リフトの利用区間を含みます。
出発時刻/高度: 08:04 / 772m
到着時刻/高度: 15:00 / 772m
合計時間: 6時間55分
合計距離: 10.19km
最高点の標高: 2067m
最低点の標高: 772m
累積標高(上り): 1327m
累積標高(下り): 1327m
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
安全に歩けるハイキングコースです。 |
写真
感想
この山行は「聴覚障害者のための塩の道紀行」の一環として企画実行されたものです。
白馬村在住の元村議の人を中心として、地元の要約筆記サークルや手話サークル、それらとかかわりのある関係者が実行委員会を組織して、これまで12回にわたって実施してきました。
当初は「塩の道」(松本と糸魚川を結ぶ千国街道。または糸魚川街道、松本街道とも呼ばれる)を区間を区切って毎年少しずつ歩いてきましたが、近年は白馬周辺の里山を巡る紀行を実施しています。
参加者には聴覚障害者(難聴者・ろう者)もいるために、ガイド案内や連絡などの為にコミュニケーションを確保するために”情報保障”として通訳をつけています。
今年は、里山というよりは白馬連峰を目前に望める展望の高台へと向かいました。
ゴンドラとリフトを利用して、わりと手軽に行くことができます。
本格的に山を歩く人のためではなく、体力に自信がないとか足腰の弱い人にもアルプスの絶景を楽しんでもらうための企画です。
★参加者の感想文です
「聴覚障害者のための塩の道紀行」の案内は、八方池を目指すものだった。久しぶり、いや何年振りの登山になるだろうとわくわくし、参加することに。足腰と体力の不安は感じながらも山に登りたい思いが先行する。チョット足を延ばせば山は目の前に有るのに機会を持てないでいた。
八方は通算3回目。ゴンドラ、リフト使用なので、登山といっても比較的楽な行程だと思い楽観的。でも荷物はなるべく軽くし、体力の消耗を少なくすべきと、前日用意したおやつは、当日朝ザックから出して家を出る。必要最小限に徹する。白馬村ふれあいセンター前に集合。関係者の挨拶、注意事項などがあり、村のマイクロバスでゴンドラリフト乗り場へ。
白馬マイスターの吉澤さんはゴンドラから見下ろす観点を歯切れ良い口調で説明された。淡緑黄色のコシアブラ、ホウの木の赤い実を眼下にし、リフトへと乗り継ぎ、黒菱平の鎌池湿原でも植物の説明を。聞いても忘れるほうが多いので、後で図鑑、インターネットなどで調べられるよう植物名をメモる。安曇野市穂高の或る場所にホウの木の大木が有る。赤い実が沢山付いていて友人に教える事ができ、早速知識が役立つことに。花の盛りは過ぎていても唐糸草、ヤナギラン、ウメバチソウ他、沢山の花を見る事ができた。
2機目のリフトを降りると麓から30分足らずで1830メートルまで登れてしまう。八方池山荘前。吉澤さんの指導の下、ストレッチ体操、注意事項をお聞きし、いよいよ登りが始まる。上を見るとかなり急な登り道。歩き始めて少ししたら息があがってきた。不安感が。後行程は1200メートルと聞いて、毎朝の愚犬と散歩している距離の半分以下。歩きは慣れているので大丈夫と思いつつも見上げれば急坂。平地と登山道を一緒に考えてはいけない。
八方尾根独特の蛇紋岩(じゃもんがん)の露出している道。滑りやすいとの事。吉澤さんの説明を聞きながら、足元に注意を向け一歩一歩頂上を目指す。里山紀行では、手話通訳、要約筆記の情報が有り助かる。知識を広め、深めることができる。過去には単に景色を眺め、花を愛でて終わっている。
雨には見舞われ無かったが急な斜面の麓、谷から霧が巻いてきて、周りの景色を視界から消してしまう。霧が流れるというのか、時々は晴れ間もあり、前行く人が見えているので不安感も無く登る。登山道も、昔(ん十年前)登った時を思えば今は板を敷いて有り、歩き安く整備され、タウン歩きの様相や結構年配の方も見受けられた。歩道整備で誰でも手軽に登ることができ、楽しめる山となったと思う。見上げる道、見下ろす道、人々が繋がり長蛇の列をなし賑わっていた。八方池に降りる手前、急では有るが唐松岳への登山道が見え、そちらにも行ってみたい衝動が。八方池の周りも視界から消えたり、現われたり。山が霧に閉ざされた為、眼前に立ちはだかる峰々や八方池に映し出される不帰ノ嶮や白馬三山の眼前に迫る雄姿が観られず残念だったが、次回を楽しみにすることに。紅葉の時期には少し早く草紅葉が黄色く斜面を染めている程度。秋が深まるにつれ、見事な紅葉になるだろうと想像する。参加者全員無事に下山できた。
実行委員の方達は事前に下見を行い準備万端で臨んでくださった。要約筆記をされる方は、ボードや植物名のカードなど行程中持ち歩き大変だったと思うがお陰様で楽しい八方散策ができ感謝。下山してからのストレッチ体操。友人と岐路途中の温泉につかったのが効をなしたか、はたまた日々の散歩の効用か。筋肉痛にもならず翌日から普段通りの生活ができた。年々衰えるであろう体力、筋力を少しでも維持できるよう日常の努力を惜しまず次回の山行きに臨みたいと思う。
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