沓掛山・西芳寺川周辺(ダム↑20号橋↓滝ノ谷↑椿の谷↓)
- GPS
- 05:33
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 688m
- 下り
- 672m
コースタイム
- 山行
- 5:03
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:33
徒渉地点を探したすえに、靴を脱いで渡り20分程度を要した。
登りはじめから唐櫃越えに合流までは50分程度
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス | 最寄り駅は 阪急電車嵐山線 上桂駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●西芳寺川林道からダムを経て唐櫃越え 西芳寺川の徒渉箇所がダムのかなり手前にあります。崖が崩れているところの手前で、林道側と渡った先に、緑のテープの目印があります。徒渉箇所は5mぐらいの幅ですが、雨の降った後などの水量の多いときは、足を置く石がなく、靴を履いたままでは水没します。徒渉後は川に沿って、ダムのすぐ手前まで移動した後、かなりの急登を登ります。緑のテープの目印をめがけて、道のないところを木に掴まって登って行くことになりますから、下りでの利用はまったくお勧めできません。急登を登りきれば、6号橋への分岐があり、ここからは問題なくササの中待ちとはちのすの谷からのルートに合流し、唐櫃越えに到達できます。 ●沓掛山から西芳寺川林道20号橋 北松尾1(例の祠)への分岐(愛宕山展望ベンチ)から20号橋へ向かう途中で、シキビ谷の林道にショートカット(10mぐらい)しました。西芳寺川林道20号橋から沓掛山へ向かう際に、この林道を進んでしまい行き止まってしまう間違いが結構あるようですが(私も以前間違ったし、今回の山行でも間違った方々にお会いしました)、このショートカットルートで切り抜けることができます。。また、20号橋を経由して寒谷入り口までのルートは、最近整備された沓掛山から寒谷に直接抜けるルートと比べて、移動距離が長いために時間にして15分ぐらい余分にかかります。 ●滝の谷から嵐山直下の尾根本道まで 滝の谷の入り口には「300m先、危険箇所あり注意」との案内がありますが、それほどの危険とは思いません。もちろん、道幅が狭く滑落の危険はありますので、スニーカーなどでのハイキングの方は駄目だと思いますが。倒木のある左股を避けて、右股、右股と進み、最後は左股に。最後の二股まではなんとなく踏み跡もあり問題ありませんが、最後の二股からははっきりとした踏み跡らしきものがありませんというか、倒木で埋もれているのかもしれません。最後はGPSで尾根方向を確認しながら、急登を進んでいくだけになります。尾根側にも明確な合流地点の目印がありません。最後の二股から右股へのレコは以前にあげましたが、同じような状況でした。 ●尾根本道から椿の谷を経て坊城の谷まで 尾根本道から椿の谷への分岐からは、明瞭な踏み跡があります。少し下りたところからは、倒木地帯を避けるように、左手に迂回路が設置されているので、問題なく進むことができます。谷筋ですが、多数の木橋が架けられています。松尾山へのルートと合流してからはまったく問題ありません。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
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感想
ここ数ヶ月で新しいルートの整備が次々に行われている西芳寺川林道界隈の探索も、一応今回で終了でしょうか。まだ整備中の所もありますので、今後の楽しみもありますが。
先週、先々週と「はちのす谷」と「ササの中待ち」から唐櫃越えに向かった際に、「ダム」への分岐がありましたので、今回はこのルートの確認がメインです。ところが、案内表示が「ダム・6号橋」とあったので、この2カ所が同じ地点を指す物だとちょっと勘違いしてました。6号橋は水晶谷の入り口ですので、ここへのルートもあるようですが、yjinさんが以前レポートされていたものだと思います。この分岐らしきものは確認しました。ダムからのルートは取り付きが解りにくいのと、最初が急登ですのでお勧めできませんが、ちょっと冒険してみるにはよいかもしれません。この界隈の散策は大文字山周辺の迷路散策とは、また違った趣があると思います。
沓掛山でまったりしながら常連さんとお話しした後は、西芳寺川林道に一度戻り、kumakumoがまだ行ったことがなく気になっていた滝の谷と、heheさんからコメントのあった椿の谷を再訪しました。先々週の深谷の困難を克服した後だと、たいしたことが無いと思ってしまいました。やはり経験は大事ですね。
ところで、シキビ谷の「シキビ」って何?と前から疑問に思ってました。今回、大量の葉っぱを天秤棒にくくりつけて歩いている方にお会いしたが、その葉っぱがシキビらしい。しかも、お墓とかにお供えするものらしくて、神様にお供えするのはサカキらしい。kumakumoは知っていたらしい。私はサカキは知っていたが、シキビは初めて知った。これって、常識????
↑シキビ=シキミ(樒)について
樒といえば、愛宕山を上って行くと、普段は営業していない「ハナ
売場」という建物があり、昔は樒を売っていたのだとわざわざ
説明の看板が設置してあったはず。もっともこの樒はお墓参りに
持参するためではなく、火事防止でおくどはん(かまど)にくべる
という。
さて、西芳寺川林道に入って間もない頃、道の真ん中に40〜50cm
ほどの岩石が2個、転がっていた。湿った土が付いたままだ。川を
覗けば、これまた湿った丸太が引っかかっている。昨日の雨は
さらに、ところどころで落椿の集落を拵えていた。
ダム付近からの上り。川の水に足を入れると、一歩一歩の周りが
泥砂で濁る。巨人にでもなった気分。斜面をよじ登れば、枝根が
手(?)を差し伸べてくれる。生い茂ったシダをかき分けながら進む
様は、さながら探検隊だ。道なき道に道をつけていくおもしろさ。
滝の谷は、少し上っただけで豪勢な二列の滝を見ることができる。
特に名はないようだが「滝の谷の滝」といえばこの滝だろう。
渓流にはところどころの趣がある。季節、天候、時刻の交差点で、
その音色さえも一期一会だ。
やがて、水の出口を発見。水の行軍は、他の隊と離合集散を繰り
返し、ついには滝となる。そこが水の人生の山場とすれば、滝壷
からは第二の人生が始まり、林道沿いを下りていく。
嵐山から松尾山へ向かう途中、モンキーパークへ往来するお猿と
出会えるルートがある(←脚韻!)。後ろ髪を引かれる思いで、
今回は団子(猿)より花を選ぶ。
椿の谷は、次々と橋を渡るのが愉快だ。点々と落ちている椿の花が
次の橋へと導いてくれる。四本丸太、三本丸太、二本丸太、一本
丸太は動物用? 線路のような橋もある。橋を渡る度に川が右に
左に入れ替わる。
そこそこ下ってから振り返り仰げば、背の高い木も低いのも、
多くが椿の花をつけて背景をなしていた。
西芳寺古墳から林道に戻ると、シキビの束を提げて下りゆく親子の
後ろ姿があった。明明後日は春の彼岸。だんだん日が長くなるのだ
なぁと思いながら、第二の人生を流れゆく小川のせせらぎを耳に、
我々もまた林道を下りゆく。
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