記録ID: 3012309
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積雪期ピークハント/縦走
日高山脈
神威山荘〜シビチャリ山〜1839峰南西稜〜コイカク夏尾根⇄1823峰
2021年03月06日(土) ~
2021年03月13日(土)


- GPS
- 176:00
- 距離
- 57.1km
- 登り
- 3,847m
- 下り
- 3,607m
コースタイム
Day1:林道ゲート(6:20)神威山荘=C1(10:20)
[H圏内] 快晴 対岸のアイスを見物しながら歩く。暑いしバリズボでペース上がらず。魔の引力に吸い寄せられ神威山荘で沈。
Day2: C1(5:30)ペテガリ山荘(8:50-9:10)・741先コル(11:00)シビチャリ山Co1320=C2(14:30)
[H張り出し] 高曇り→快晴 中川が最初の渡渉でスリップし下半身浸水。あひ。運良く中までは浸透せず。ベッピリガイ沢は冬より水量多く、面倒な渡渉が5回くらい。大きめの支沢は殆どデブリあったのでたしかに雪崩無警戒では行けない。ペテガリ山荘で小休止後、思考停止で歩いてたら橋への分岐を見逃してしまい、凍った貯水池を横断した。・741先のコルに突き上げる沢までブル道あり、沢を忠実に詰め上げた。ここにはデブリ無し。尾根が東西方向に屈曲し始めると基本南側に雪庇、気にならない風。尾根広めなので雪庇判断容易。Co1200-1300の岩稜は結構立派。岩稜上を忠実には行けず、南東側斜面をスノーシューでトラバース中に佐藤田中が小滑落。カンバ密だが雪質や傾斜など考えて早めにEPにすべきだった。尾根が南北方向に変わるCo1320辺りで雪ブロック積んでC2。
Day3: C2(7:00)シビチャリ山(9:15)39南西稜Co1660=C3(12:15)
[Hのへり] 風雪 テント出ると視界100だが良化傾向の読みで出る。雪庇はずっと東側、大きいもので2mほどあるが尾根広いので問題ない。シビチャリ山の登りに入るCo1340からは少し細くなり、西側カンバ帯で木登りも交える。シビチャリ山ピークで視界100気にならない風。雪面硬く、西側カンバも疎なのでEPに替えた。以降は細い雪稜でカンバと雪庇の間を歩けず、西側カンバ帯を日高体操WinterVer.で・1742(ベニカル山)まで。39南西稜に入ると、ナナシ3の沢の気になる吹き上げ、それに伴い視界50未満。じりじり進めていい感じの吹き溜まりでΩ3。と思いきやすぐハイマツ出てきてしんどい製作2h。
Day4: C3(6:00)1839峰(8:15-8:30)ニセヤオロ(12:00-12:15)コイカク夏尾根頭(15:10-15:30)夏尾根Co1450=C4(16:15)
[移動H通過] 快晴 朝焼け燃ゆる日高山脈のお出迎えで出発。すぐに両面切れ落ちたナイフリッジに面食らう。一歩一歩着実に進んだ。39直前のポコまで所々北側カンバの細い雪稜が続くので上行ったり巻いたり。両面雪庇は交互に出てる感じなので視界あれば問題なく判断出来る。直下のポコから39までは何もなく、日高山脈の中心目指して標高差200mを一気に駆け上がり、4日目にして1839峰登頂!ピーク付近は吹き上げの風下で無風地帯だった。長すぎる西川尾根や、ルベツネ北面の蒼氷F1を見物した。39からの下りは出だし急だが信頼できる雪質で問題なく通過。ニセヤオロまでは所々両面雪庇の北側カンバ雪稜。雪庇判断というよりズボズボ地獄なのでLsすぐ後ろについてM2も前行った。ニセヤオロで一息付いてEP解除。しかしスノーシューでは微妙な下りもありすぐEPに戻した。Lがスノーシューのまま尻滑りで降りた場所がM2は本山行で一番緊張したらしい。ナナシ吹き上げに吹かれてひたすら歩く。田中だけ10歩に1回の頻度でズボッてた。コイカク最低コルCo1560でEP解除し、夏尾根頭着くも案の定Ωるの厳しそう。20minくらい協議して夏尾根降りることに。EPにして細めの切れ落ちた尾根下り。雪庇はないがやはり全天では下れないだろう。Co1500の岩稜は雪べったりでズボズボ降りた。時間的にも厳しくなってきた時にテンバ適地発見し、除雪伐採してC4とした。
Day5:停滞 C4=C5
[前線L通過] 強風雪 除雪をかけた激アツ大富豪、敗者佐藤。2回戦ババ抜きは中川。
Day6:停滞 C5=C6
[Hのへり] 強風 テントを叩く音が予想以上に強い。外出ると気になる風、午後はさらに強くなる予報なので全会一致の二度寝と読書。
Day7: C6(5:45)夏尾根Co1600(7:00-7:30)頭(8:00)1823峰(12:10-12:30)夏尾根頭(15:15-15:30)C6(16:00)Co1300=C7(16:30)
[移動H通過] 強風雪→無風快晴 テント出ると昨日と同じ強風。良化傾向だし今日は行かなくては!と出発。視界100気になる風、時折振られる。稜上近づくにつれ流石に厳しいので少し降ろして風下斜面で時間待ち。30minほどで少しマシになった気がするので再出発。コイカク岩稜の下りは気にならない風強も加味してズボズボ雪面をひたすら繋いでトラバース、1h弱消費。23への歩き稜線になるとほぼ無風快晴になりEP解除。雪庇判断容易に見えたのでM2も前歩くが田中トップ時に雪庇崩壊して大規模雪崩誘発。恐ろしかった。。。ピラトコミ分岐の下りは急で2mほど雪庇も発達してたのでEPにした。スノーシューには雪面硬いので以降もEPのまま頑張って23まで。帰りは最高の景色の中ホゲホゲ歩く。明日の気温上がる前にコイカク沢抜けれるようテンバを下げることにし、ここまで来れば大丈夫とCo1300付近でC7。
Day8: C7(6:00)夏尾根末端(6:30)札内ヒュッテ(7:30)札内ダム(8:30)
[H圏内] 快晴 コイカク沢は支沢からのデブリあるが対岸まで届くようなものは無いので特別警戒する必要はない気がする。万が一上流から来るようなら無理だが。ラッセル無しで快調に飛ばし、函・堰堤巻いて札内ヒュッテまで。札内ダムでDみーしゃ隊長からゲート開いてないと連絡入り、結局ピョウタンの滝まで歩いた。
[H圏内] 快晴 対岸のアイスを見物しながら歩く。暑いしバリズボでペース上がらず。魔の引力に吸い寄せられ神威山荘で沈。
Day2: C1(5:30)ペテガリ山荘(8:50-9:10)・741先コル(11:00)シビチャリ山Co1320=C2(14:30)
[H張り出し] 高曇り→快晴 中川が最初の渡渉でスリップし下半身浸水。あひ。運良く中までは浸透せず。ベッピリガイ沢は冬より水量多く、面倒な渡渉が5回くらい。大きめの支沢は殆どデブリあったのでたしかに雪崩無警戒では行けない。ペテガリ山荘で小休止後、思考停止で歩いてたら橋への分岐を見逃してしまい、凍った貯水池を横断した。・741先のコルに突き上げる沢までブル道あり、沢を忠実に詰め上げた。ここにはデブリ無し。尾根が東西方向に屈曲し始めると基本南側に雪庇、気にならない風。尾根広めなので雪庇判断容易。Co1200-1300の岩稜は結構立派。岩稜上を忠実には行けず、南東側斜面をスノーシューでトラバース中に佐藤田中が小滑落。カンバ密だが雪質や傾斜など考えて早めにEPにすべきだった。尾根が南北方向に変わるCo1320辺りで雪ブロック積んでC2。
Day3: C2(7:00)シビチャリ山(9:15)39南西稜Co1660=C3(12:15)
[Hのへり] 風雪 テント出ると視界100だが良化傾向の読みで出る。雪庇はずっと東側、大きいもので2mほどあるが尾根広いので問題ない。シビチャリ山の登りに入るCo1340からは少し細くなり、西側カンバ帯で木登りも交える。シビチャリ山ピークで視界100気にならない風。雪面硬く、西側カンバも疎なのでEPに替えた。以降は細い雪稜でカンバと雪庇の間を歩けず、西側カンバ帯を日高体操WinterVer.で・1742(ベニカル山)まで。39南西稜に入ると、ナナシ3の沢の気になる吹き上げ、それに伴い視界50未満。じりじり進めていい感じの吹き溜まりでΩ3。と思いきやすぐハイマツ出てきてしんどい製作2h。
Day4: C3(6:00)1839峰(8:15-8:30)ニセヤオロ(12:00-12:15)コイカク夏尾根頭(15:10-15:30)夏尾根Co1450=C4(16:15)
[移動H通過] 快晴 朝焼け燃ゆる日高山脈のお出迎えで出発。すぐに両面切れ落ちたナイフリッジに面食らう。一歩一歩着実に進んだ。39直前のポコまで所々北側カンバの細い雪稜が続くので上行ったり巻いたり。両面雪庇は交互に出てる感じなので視界あれば問題なく判断出来る。直下のポコから39までは何もなく、日高山脈の中心目指して標高差200mを一気に駆け上がり、4日目にして1839峰登頂!ピーク付近は吹き上げの風下で無風地帯だった。長すぎる西川尾根や、ルベツネ北面の蒼氷F1を見物した。39からの下りは出だし急だが信頼できる雪質で問題なく通過。ニセヤオロまでは所々両面雪庇の北側カンバ雪稜。雪庇判断というよりズボズボ地獄なのでLsすぐ後ろについてM2も前行った。ニセヤオロで一息付いてEP解除。しかしスノーシューでは微妙な下りもありすぐEPに戻した。Lがスノーシューのまま尻滑りで降りた場所がM2は本山行で一番緊張したらしい。ナナシ吹き上げに吹かれてひたすら歩く。田中だけ10歩に1回の頻度でズボッてた。コイカク最低コルCo1560でEP解除し、夏尾根頭着くも案の定Ωるの厳しそう。20minくらい協議して夏尾根降りることに。EPにして細めの切れ落ちた尾根下り。雪庇はないがやはり全天では下れないだろう。Co1500の岩稜は雪べったりでズボズボ降りた。時間的にも厳しくなってきた時にテンバ適地発見し、除雪伐採してC4とした。
Day5:停滞 C4=C5
[前線L通過] 強風雪 除雪をかけた激アツ大富豪、敗者佐藤。2回戦ババ抜きは中川。
Day6:停滞 C5=C6
[Hのへり] 強風 テントを叩く音が予想以上に強い。外出ると気になる風、午後はさらに強くなる予報なので全会一致の二度寝と読書。
Day7: C6(5:45)夏尾根Co1600(7:00-7:30)頭(8:00)1823峰(12:10-12:30)夏尾根頭(15:15-15:30)C6(16:00)Co1300=C7(16:30)
[移動H通過] 強風雪→無風快晴 テント出ると昨日と同じ強風。良化傾向だし今日は行かなくては!と出発。視界100気になる風、時折振られる。稜上近づくにつれ流石に厳しいので少し降ろして風下斜面で時間待ち。30minほどで少しマシになった気がするので再出発。コイカク岩稜の下りは気にならない風強も加味してズボズボ雪面をひたすら繋いでトラバース、1h弱消費。23への歩き稜線になるとほぼ無風快晴になりEP解除。雪庇判断容易に見えたのでM2も前歩くが田中トップ時に雪庇崩壊して大規模雪崩誘発。恐ろしかった。。。ピラトコミ分岐の下りは急で2mほど雪庇も発達してたのでEPにした。スノーシューには雪面硬いので以降もEPのまま頑張って23まで。帰りは最高の景色の中ホゲホゲ歩く。明日の気温上がる前にコイカク沢抜けれるようテンバを下げることにし、ここまで来れば大丈夫とCo1300付近でC7。
Day8: C7(6:00)夏尾根末端(6:30)札内ヒュッテ(7:30)札内ダム(8:30)
[H圏内] 快晴 コイカク沢は支沢からのデブリあるが対岸まで届くようなものは無いので特別警戒する必要はない気がする。万が一上流から来るようなら無理だが。ラッセル無しで快調に飛ばし、函・堰堤巻いて札内ヒュッテまで。札内ダムでDみーしゃ隊長からゲート開いてないと連絡入り、結局ピョウタンの滝まで歩いた。
天候 | 3/6 1日目:快晴 3/7 2日目:高曇り→晴れ 3/8 3日目:風雪 3/9 4日目:快晴 3/10 5日目:強風雪 3/11 6日目:強風 3/12 7日目:強風雪→快晴 3/13 8日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
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自家用車
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やっぱり日高はいい。
日高主義者と傾奇者(?)が爆誕。
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強い山行、参考にさせていただきます。
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