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Yamareco

記録ID: 301239
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

新緑が芽吹く弥山川-双門ルート

2013年05月22日(水) [日帰り]
 - 拍手
miztrek その他1人
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
10:59
距離
25.2km
登り
3,521m
下り
3,502m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

7:13 熊渡

7:55 ガマ滝

8:40 渡渉

9:00 一ノ滝 9:10

10:20 仙人 10:30

10:55 ザンキ平の肩

11:05 三鈷滝

11:45 旧河原小屋跡

<途中12:00〜13:00 昼食休憩>

13:40 樋ノ谷出合 13:50

13:55 聖門滝

14:15 狼平 14:50

15:05 高崎横手

15:25 ナベの耳

15:40 カナビキ出合 15:50

16:10 天女の舞 16:30

16:50 カナビキ出合

17:40 金引橋

18:12 熊渡

天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
熊渡へ駐車
午前7時に着くも、この日は先着一台だけ
準備してる間にバタバタと停まって合計4台だけ
コース状況/
危険箇所等
熊渡〜白川八丁までは危険箇所なし。
ガマ滝からの遡行は所々粘土質部で滑りやすくなっています。

中剣城下のゴーロ帯は水位少なく登りやすかったです。
一ノ滝〜双門テラス〜ザンキ平までも危険箇所なし。
(ただ、テラス内に倒木あり。あんなのあったかな…)
裏双門は時間的に行けなかったので現状不明。

三鈷滝〜河原小屋跡も危険箇所はありません。
災害前は河原小屋から一旦左岸へ渡渉しましたが、現在は右岸沿いにルート。

樋ノ谷出合までは、ひっそりテープとケルンがあるので、ルーファイの練習にもいいと思います。

ガマ滝〜狼平まで、特に危険という箇所はありませんでした。

狼平〜高崎横手〜カナビキ出合も危険なし。
ナメリ谷に入ったところで、落ち葉によるルート不明瞭が一部あるが、
先のテープを見ながら進むとよし。

白川八丁

僕的になんちゃって上高地です
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白川八丁

僕的になんちゃって上高地です
マ滝手前、右岸へ渡渉すれば本格的な弥山川ルートの開始
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マ滝手前、右岸へ渡渉すれば本格的な弥山川ルートの開始
ガマ滝、この日は水量があって壮観
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ガマ滝、この日は水量があって壮観
一日中見てても飽きへんと思うけど、まだスタート地点…
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一日中見てても飽きへんと思うけど、まだスタート地点…
エメラルドグリーンの壺
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エメラルドグリーンの壺
ガマ滝の上にある弥山川ダム
この時点でもうこの色です
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ガマ滝の上にある弥山川ダム
この時点でもうこの色です
最初の渡渉ポイント
右岸から左岸へ渡ります
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最初の渡渉ポイント
右岸から左岸へ渡ります
ゴーロの中を遡上
ゴーロの中を遡上
ガマ滝から遡上すること約50分。
一の滝へ到着。
こちらも水量豊富。
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ガマ滝から遡上すること約50分。
一の滝へ到着。
こちらも水量豊富。
見上げた先の中剣城
この“垂直”を登る
見上げた先の中剣城
この“垂直”を登る
道標とテープはあるけど、急勾配なので視線を上げていないとロストしやすい箇所
道標とテープはあるけど、急勾配なので視線を上げていないとロストしやすい箇所
西剣城
あんな感じのところを登ってるわけです
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西剣城
あんな感じのところを登ってるわけです
あぁ、シャクナゲが咲いとるな
って感想はそこと違うか(笑)

ここからハーシーゴー連続です
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あぁ、シャクナゲが咲いとるな
って感想はそこと違うか(笑)

ここからハーシーゴー連続です
参考に
取り付け角度です
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参考に
取り付け角度です
まだまだ続く

ここ登り切ってすぐに、このGPSログ用のiPhoneで写真撮ったらウソみたいに落としてしまいました。
しかし、命懸けで探したところ、奇跡的に発見。
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まだまだ続く

ここ登り切ってすぐに、このGPSログ用のiPhoneで写真撮ったらウソみたいに落としてしまいました。
しかし、命懸けで探したところ、奇跡的に発見。
角度的にはこんな感じです

iPhone落として二往復しました
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角度的にはこんな感じです

iPhone落として二往復しました
『あっ!』と思った瞬間、この隙間から谷の底へ底へ向けてiPhone滑落。
ありえん(笑)
『あっ!』と思った瞬間、この隙間から谷の底へ底へ向けてiPhone滑落。
ありえん(笑)
でも振り返るとこの展望。
トサカ尾山からのトサカ尾尾根、その向こうは稲村ヶ岳と大日山。左のハゲ箇所は観音峰展望台のススキ原です。
観音峰から三ツ塚も見渡せます。

眼下には遡上してきた白川八丁からの谷間が見下ろせる。丁度目の前を鷹が飛んでたので、目線は鷹目線
でも振り返るとこの展望。
トサカ尾山からのトサカ尾尾根、その向こうは稲村ヶ岳と大日山。左のハゲ箇所は観音峰展望台のススキ原です。
観音峰から三ツ塚も見渡せます。

眼下には遡上してきた白川八丁からの谷間が見下ろせる。丁度目の前を鷹が飛んでたので、目線は鷹目線
一の滝から直登すること1時間20分。
双門テラスへ到着。
日本の滝百選で到達難易度が一番高いといわれる滝です。
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一の滝から直登すること1時間20分。
双門テラスへ到着。
日本の滝百選で到達難易度が一番高いといわれる滝です。
双門滝の壺。
右側(左岸)が仙人グラ
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右側(左岸)が仙人グラ
双門テラスから登りあがると、ザンキ平に出ます。
ここからまた下に標高差200m程度激下り。
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双門テラスから登りあがると、ザンキ平に出ます。
ここからまた下に標高差200m程度激下り。
下る下る
旧河原小屋跡。二年前の災害で深層崩壊した土砂が河原小屋を流してしまいました。そして、土砂ダム。今となっては、河原小屋の思い出もいっしょに流れてしまったわ…。(小屋にあったノートが好きでした)
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旧河原小屋跡。二年前の災害で深層崩壊した土砂が河原小屋を流してしまいました。そして、土砂ダム。今となっては、河原小屋の思い出もいっしょに流れてしまったわ…。(小屋にあったノートが好きでした)
土砂ダム内。水は澄んで当時の濁った感じからは想像もできないほど綺麗でした。
土砂ダム内。水は澄んで当時の濁った感じからは想像もできないほど綺麗でした。
エメラルドグリーン過ぎ
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エメラルドグリーン過ぎ
飛び込みたい、飲みたい、顔洗いたい

全部揃ってます
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飛び込みたい、飲みたい、顔洗いたい

全部揃ってます
ドボンできる気持ちMAX
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ドボンできる気持ちMAX
これぞ、弥山川の水の色。
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これぞ、弥山川の水の色。
何回も言うけど、入りたいよ。汗だくだくですし。
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何回も言うけど、入りたいよ。汗だくだくですし。
昔作ったゼリーの色みたいな色。
『来いよ』って呼んでる。
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昔作ったゼリーの色みたいな色。
『来いよ』って呼んでる。
こんなかわいらしいケルンが道標
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こんなかわいらしいケルンが道標
河原小屋から上は、こんな感じの遡行です。
河原小屋から上は、こんな感じの遡行です。
聖門滝の末爆
聖門滝手前まで来たところで、びっくり。
オオミネコザクラ咲いてた…。
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聖門滝手前まで来たところで、びっくり。
オオミネコザクラ咲いてた…。
岩肌に咲いてるこの感じの花が好きです。
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岩肌に咲いてるこの感じの花が好きです。
おっさんになつてから、ピンクとかマゼンタ好きになったので、必然的に大好きな花ですわな
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おっさんになつてから、ピンクとかマゼンタ好きになったので、必然的に大好きな花ですわな
オーバーハングの吊り梯子
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オーバーハングの吊り梯子
高いところダメな人はどうするんやろ…
と考えるも、そんな人はここまで到達してないです(笑)
高いところダメな人はどうするんやろ…
と考えるも、そんな人はここまで到達してないです(笑)
絶壁に鉄杭だけの通称・空中回廊。
絶壁に鉄杭だけの通称・空中回廊。
5〜6m程度ですが、なかなか高度感はあります
2
5〜6m程度ですが、なかなか高度感はあります
熊渡から約7時間の遡行
狼平へ到着
2
熊渡から約7時間の遡行
狼平へ到着
頂仙岳と巻いてナベの耳へ。
ここからブナと、オオイタヤメイゲツの森になる。
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頂仙岳と巻いてナベの耳へ。
ここからブナと、オオイタヤメイゲツの森になる。
ここも大峰随一の展望
ファン多し
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ここも大峰随一の展望
ファン多し
天女の舞へ寄り道
ここは名前だけで、ご飯三杯はいけます
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天女の舞へ寄り道
ここは名前だけで、ご飯三杯はいけます
17:45分、林道分岐

カナビキ尾根を45分で下ってきました
ここから熊渡に停めた車まで約20分
17:45分、林道分岐

カナビキ尾根を45分で下ってきました
ここから熊渡に停めた車まで約20分
18:15 熊渡へ無事帰還
18:15 熊渡へ無事帰還
よく読んで下さい。
初回に一人で入らないようにしてもらいたいですね。
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よく読んで下さい。
初回に一人で入らないようにしてもらいたいですね。
冗談抜きで、ほんまにこの通りやからね。
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冗談抜きで、ほんまにこの通りやからね。

感想

紀伊半島大水害から整備目的で“非公式”に数回入っていましたが、
遡行目的では今年の双門登り初でした。

GWから熊渡には車も沢山停まっていたので、それなりの人も入っていそうなので、
平日に登ってきました。

午前7時に熊渡へ駐車。
僕も含め、計4台。
平日はこんなもの。

林道から白川八丁までは、涼しさに背中を押してもらえたのもあり、
40分程でガマ滝へ。
初夏になると陽が入る白川八丁でシャッターを押してしまうので、
ガマ滝までは一時間は確実に掛かっていた。
なので、今回は抑え目の一枚だけ。

ガマ滝へ到着すると、壺に流れ込む流量が多くて壮観。
ここで立ち止まるのは仕方ないので、素直に写真を撮る…。
ついつい近くで撮ろうとしたところ、ツルッとドボン。
替えのソックス持ってたので、事なきを得ましたが不注意反省。

ガマ滝から中剣城取り付きまでは道中危険なし。
ひとつ注意するとすれば、粘土面でのスリップ程度。

中剣城から一ノ滝まではスムーズに登り、
一ノ滝もそこそこ流量があったので、ザックを下ろして滝を眺める。

一ノ滝から双門テラスまでは特に危険箇所がなかったものの、
不注意でGPSログ用のiPhoneを落としてしまった…。
40mほど“滑落”したiPhoneを奇跡的に&命懸けで回収。

双門テラスに到着後、双門滝も流量があり、休憩しながら撮影タイム。
裏双門へ行こうと思いつつ、登り始めるとなかなか肥えたシマヘビさんの登場で一瞬で行程吹っ飛んでしまい、少し動揺しながら登り続けると、気がつけばザンキ平の肩。

まぁ、また行けばいいか。
とのことで激下り開始。

下り始めもロープ&鎖箇所で粘土面スリップの跡あり。
練って滑りやすくなってました。
三鈷滝へは寄らずに黙々と遡上。

旧河原小屋までは整備で何度も来ているので、スムーズ。
何度見ても河原小屋の跡は悲しくなる。
何回か泊まったこともあるし、何より中に置いてもらっていたノートに目を通すのが好きだった。
双門を遡上する人の記録やコースタイム等を各人が綴ったノートだった。
時には自分のタイムや、その日の想いも記したりした。
あのノートも流失したと思うと、本当に悲しい。

ここから先は、災害時以降登ってなかったので、ワクワクしながら遡行。
右手にはエメラルドグリーンの水を湛えた堰止湖を見ながら…。

この二年間は河原小屋〜狼平の間は登っていなかったので、新しい発見もあった。
かわいらしいプチケルンが程良く道標になってくれている。
昔は、黄色のテープも赤のテープも樹の葉に埋もれてしまうことが多かったので、渡渉が楽しくも有り難しかった。
今はこのプチケルンのお陰で、道中に優しさも配置されているような気分になりました。

途中、一時間ほどの大昼食休憩を取り、キビキビと登ること小一時間で
樋ノ谷出合へ到着。
オーバーハングの梯子周辺には、オオミネコザクラも群生。
どれも綺麗に咲いていたので、丁度良いタイミングだったのかもしれない。

聖門滝から狼平までは特段変化なしで、10分程で到着した。

ただ、毎回思うのは狼平のテン場の使用状況。
この日は清掃・ゴミ拾いしながらだったので、狼平でも清掃したものの、
タバコのフィルター、排泄後のテッシュ、輪ゴム、飴の袋などなど、
おなじみのゴミが所々にあった…。

狼平から弥山までは登らずに下山行程へ。
高崎横手から頂仙岳、ナベの耳、カナビキ出合まではサクサクと進めた。

カナビキ出合で15時50分。
林道分岐まではゆっくり下って1時間もあれば辿り着くので、
思い切って天女の舞へトラバースすることに。

P1518を目指しでジグザグ登る。
ピーク周辺には赤テープもあるので、迷うことはない。
50m程下ると天女の舞へ到着。
ここから眺める山々は大峰の中で数ある絶景のひとつ。
オオイタヤメイゲツの実生が林床を形成していて、目にも優しい。
景色もお腹も満たされたところで、下山開始。

快調に進めて50分で金引橋まで下りてこれた。
去年の秋に痛めた右足が少し痛み出したけど、林道を下ってるうちに忘れていた。

結果約11時間の山行だったけど、身体も心も双門の自然のチカラで満たされてきたので、身体の疲れはどことなく気持ちの良いものだった。

富士山入り寸前には良いトレーニングになるし、富士山のシーズンが終わる頃には、何より木々や水に飢えて帰ってくる。
お次は秋。
稲村の宿題も残っているけど、中剣城から見下ろす白川八丁の紅葉も楽しみに取って置きたい。

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コメント

水も新緑もいいねぇ〜
絶好の弥山川日和ですねぇ〜
水の色見てたら飛び込みたくなる気持ち、
よくわかります。
新緑もいい頃加減ですね。

今度の日曜日、大普賢岳辺りへ行ってきます〜
2013/5/24 8:16
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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