住古川真砂鬼丸谷
- GPS
- 16:17
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 2,985m
- 下り
- 2,981m
コースタイム
天候 | 1日目晴れのち曇り 2日目雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | きいながしま古里温泉 |
写真
感想
※GPSが一部乱れています。ログは参考程度に
真砂鬼丸谷は130mの八町滝、2段80mの奥八町滝を有する谷。
今回はこの2つの大滝登攀を目標とし1泊2日で遡行しました。
遡行前日、天気予報を確認すると1日目の夕方以降ずっと雨…
メインは八町滝なので1日目に雨が降りはじめる前に登攀完了すれば行けるんじゃないか?と結論付け決行する事に。
駐車場は林道のちょっとしたスペースなので乗り合わせて1台で行きました。林道は狭く荒れているので最低地上高がそれなりにある車でないと厳しいです。
駐車場から少し林道を進みヘアピンカーブの地点から沢床へ下れば、真砂鬼丸谷の出合に出れる。
しばらくゴーロを進むと18m直瀑が現れる。ここから連瀑帯が始まるが全部まとめて右岸から巻いた。巻の途中、遠くの方に八町滝が見えた。想像より遠く高い位置にある。3人で「あれ登るのか…笑」と軽く絶望しながらも期待に胸を膨らませた。
連瀑帯以降は長い長いゴーロ帯。ここが長く辛い!久しぶりの泊まり沢だった私はここで足の筋肉を使い果たし、八町滝の前衛滝につく頃には両足がつるという醜態を晒す事に…
両足がつり、ペースがガクンと落ちている私を気にもせず二人は前衛滝をフリーで突破(笑)、私もどうにかフリーで登り、顔を上げると目の前には八町滝が! 水量は控えめで遥か上空からフワァ〜と水が落ちてくる。女性的な雰囲気だがどこか恐ろしさも感じる不思議な滝。
登攀ルートは右岸から。
1ピッチ目はフリーでテラスまで登ったが、クライミングシューズに履き替える程のスペースがない。仕方ないので少し滝から離れ樹林帯まで登り登攀の準備をする。1ピッチ目を登る前に準備しておくべきだったと反省…笑。
ここから滝身へトラバース。とりあえずワンコさんがリードで核心部の手前までロープをのばす。このピッチは浮石が多く神経を使う登攀だったようだ。
続いてREDEYEさんも核心部手前まで行く。残置ハーケンがあったのでそれともう一つハーケンを打ちセルフビレイをとる。過去の記録だとここに信頼できる乾木があったようだが見当たらない。2本のハーケンは墜落荷重に耐えられる程しっかり決まっているかわからない。このまま核心部へ突入し墜落してハーケンが抜ければ3人共々100m下のゴーロ帯へ落ちる事になる。さらにこの時点で僕の足はまだつったまま…。天候等の条件も踏まえ今回はここまでで断念する事にした。
登攀準備をした樹林帯まで戻りクライミングシューズを脱ぐ。八町滝登攀は敗退だが幕営地はこの滝の上なので、巻いて登らなければならない。この巻もかなり悪かった。とにかく脆く、下でビレイをしているワンコさんに落石の雨を何度も降らせてしまった…ごめんなさい笑。
八町滝を巻終えたら幕営地はすぐ。夜から雨が降る予報だったので増水に備え少し高台になっている所を幕営地とした。
翌日、奥八町滝の登攀を目標に出発。連瀑帯は右岸から巻いたが最後の滝だけは左岸からロープを出して巻気味に登りました。
連瀑帯を抜けるとすぐに奥八町滝。八町滝とは違い水線太めの力強い滝。というか前日夜から降り続いている雨により増水しており、凄い迫力だ。この増水で登攀できるか?登攀するならラインはどこだ? 相談している間に雨は強くなり奥八町滝はどんどん増水していく…。悩んだ末、巻くことにしました。
奥八町滝の巻は容易で、左岸の緩やかな尾根を登って行けば破線の登山道に出る。登山道に出たら花抜峠を目指します。花抜峠からは小木森谷方面への道を進めば林道までいける。
敗退した八町滝は、有名な大滝クライマーが称名滝より怖かったと言っていた滝。そんな極悪な滝に挑戦するお二人に同行させて頂けたこの経験は本当に貴重だと感じました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する