初めての朝日連峰、古寺鉱泉から
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- GPS
- 10:00
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,655m
- 下り
- 1,658m
コースタイム
6:20 古寺鉱泉
6:43 合体の木
7:42 ハナヌキ分岐
8:44 古寺山
9:36 大朝日小朝日分岐
11:05 大朝日山頂避難小屋
11:26 大朝日岳山頂 〜11:40
11:50 大朝日山頂避難小屋 〜12:30
12:45 大朝日岳山頂 〜13:00
13:53 大朝日小朝日分岐
14:08 小朝日岳山頂直下 〜14:18
14:26 小朝日岳山頂
14:50 古寺山
16:13 古寺鉱泉
16:15 古寺鉱泉駐車場
合計10:00時間
天候 | 晴れ 風強い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○残雪がまだ多い為、以下の箇所でのアイゼン装着が無難です。 ハナヌキ分岐から古寺山 小朝日岳トラバース 銀玉水辺りからの登り ○雪崩の可能性があります。いつ崩れてもおかしくない状態です。 登山道のすぐ横に残っているのでうっかり乗ってしまう事の ないように注意してください。 ハナヌキ分岐から小朝日岳(古寺山から小朝日) 小朝日岳から大朝日岳(熊越から銀玉水) ○水場は見つけられませんでした。 まだ雪の下?かもしれません。 ○携帯電話の電池 電波のないエリアが多いせいか、電源を入れたままにしておくと あっという間に減っていきます。 稜線に出るまでは電源オフがいいかもしれません。 ○登山ポストは古寺鉱泉にあり。 ○温泉は大井沢地区に大井沢温泉があります。 入湯料300円、タオルは200円 |
写真
感想
5月24日は休み、翌日は昼からの勤務でOKということで
いつも出来ない山行をしたいと思った。
神室山で初の山小屋泊をしてみたいと考えていたものの下山中に
トラブルがあると会社に遅れてしまうことを考えて取りやめ。
その後なかなかアイデアが思いつかず、テンションも下がって
きたところでひらめいた!
朝日連峰へ初挑戦。
ちょっと無理をして日帰りしても大丈夫そうだ。
仕事を終えてからパタパタと支度をして就寝。
2時過ぎに起床。準備をして出発。
道路は当然空いており快調。
5時45分に駐車場に到着。
準備をして古寺鉱泉へ。
写真を撮りながら歩いていくと建物がみえた。
その脇にある登山道に入っていく。
いよいよ初めての朝日連峰登山だ。
期待をして登り始める。
しかし、なんだか足がおかしい。何歩かに一度不安定になる。
すぐに気がついた。夏道は今シーズン初だからか。
視線が数歩先にいってしまい一歩先を見ていなかった。
雪道に慣れるとそうなのかな?
去年もそうだったなと思い出して修正。
かたくりの花が咲いている道を進んでいく。
松の木々の間を登っていく所もあり自分には新鮮。
しばらくすると汗がでてきた。暑い。
ズボンの下にサポートタイツを履いたのがいけなかった。失敗・・・。
1時間もしないうちに木の陰に隠れてコソコソと着替え。
これで涼しくなった。
快適に進んでいくと残雪が多くなり道を消している。
周りを見ながら進んでいくものの登山道がわからなくなった。
木々の間隔に注意をして回りを見るけれど広くなっている所が
見当たらない。どこだろう?
けれど進む方向はわかっているのでこちらかなと思う方へ。
急な登りを登っていくと眺めが良くなって月山が姿を現した。
登りきり残雪を下っていくと右手に夏道を発見。
入るとそこはハナヌキ分岐だった。
どうも自分はハナヌキ峰へまっすぐ登ったようだ。
そこから古寺山手前までは急な登り。
つぼ足で登っていくものの後半はアイゼンを装着。
すぐ横は谷への斜面。間違って滑ろうものならそちらに行って
しまいかねない。谷の上部では大きく口を開けた雪の塊が
今にも崩れそうになっている。恐怖する光景だ。
登りきると朝日連峰の山々が顔を見せてくれる。
視界には右から左まで高い山々が映っている。
秋田では見られないような風景だ。
古寺山からは今にも崩れそうな雪の横を登っていく。
こちらの方が快適と雪上を歩き続けると大変なことになりそう。
しばらく登ると残雪が広がっている所で登山道発見。
小朝日岳のトラバース道のようだ。
こちらは登山道と雪渓を繰り返し進んでいくルートだった。
一番危険なのは最後の雪渓トラバース。
斜度は急、つかまる木もなく、滑るとどこまで落ちるのか・・・。
それでも行けそうかなと古寺山で外したアイゼンを着けることなく
渡りきった。ちょっと無茶してしまった・・・。
小朝日、大朝日間の稜線に出ると、またしても今にも
崩れそうな雪の塊の横を歩くことになる。ここも怖いなぁ。
大朝日岳にはガスがかかり始め、見えなくなった。
しばらくいくと銀玉水らしいけど結局見つけられず。
そして残雪の急登に差し掛かる。今度はアイゼンを装着。
先ほどまで強かった風がさらに強くなり、ガスがものすごい
勢いで流れていく。
途中、風と疲れで何度も立ち止まりながら登りきる。
ガスは流れていくもののなかなか晴れない。
結局そのまま避難小屋まで到着してしまった。
山頂小屋の外のベンチで少し休んでから山頂へ。
やはり向こうに見えるはずの縦走路の山々が見えない。
その状態が続いたので小屋まで戻ることにした。
小屋では年輩の方が一人お昼を食べていた。
駐車場で会った方だ。
これから山頂にいくとのことで風を気にされていた。
大丈夫でしたよと伝えると食べ終わるとすぐに山頂へ向かわれた。
自分はここで昼食にする。
先ほどの方が戻ってきたので話をすると眺めは良くなったとの事。
小朝日のトラバースの状態を聞かれたのでアイゼンがあれば問題
ないですと答えた。着けずに渡っちゃったけど・・・。
どうやら今の時期のトラバースは危険らしい。
小朝日に向かう道の方が雪崩れそうで怖かったのでと話すと
それが初めての人と何度も来ている人の違いだなとおっしゃっていた。
確かに見た目は危険だけど、しっかり登山道に沿って歩けば
大丈夫なのだから小朝日に登るのが正解なのだろう。
この方、今の時季既に3度登っているベテランのようだ。
勉強させてもらいました。
登りの時は自分の姿を遠くから見ていてくれたらしく、
装備も足取りもしっかりしていたから大丈夫だと思っていたけどね
と言ってくれた。
まだまだレベルの低い身ではあるけれど、このように言って
もらえると嬉しくなる。
他の登山者の方といろいろ話をさせてもらったのは初めて。
その方はこれから下るとの事なのでお礼を言い自分は再び山頂へ。
相変らず風が強いものの、先ほどと違い遠くまで見渡せる。
やはり朝日は四方山で囲まれているんだと再認識。
縦走路方面は遠くまで山々が重なり、どっしりとした厚みのある
風景。そちらはまだ雪を被っているものの振り返ると朝日鉱泉側は
すでに緑の木々で覆われている。
ちょうど季節の境目に自分がいるように感じた。
しばらく景色を楽しんだ後で小屋へ戻る。
すると今までよりも風が強くなり小屋の近くでバランスを
何度かくずしそうになる。
このまま風が強くなるとまずいのでは。
小屋の前に置いていたザックを背負い下山開始。
おっと、鐘を鳴らしてから行こう。
来たときは控えめに鳴らした鐘を力いっぱいならして
小屋を後にする。
風はゴーッと音を立てて迫ってくるものの残雪の下りを終えて
小朝日岳への稜線に入るとだんだんと弱くなっていった。
小朝日岳の分岐ではトラバースではなく登ることを選択。
風が弱くなっていたしこちら側も歩きたかったから。
これが正解。山頂直下の少し平らになっている所からの
眺めは抜群。座れる岩もありいたれりつくせり。
休憩の後、山頂へ。
鳥原山の景色がみえるけど残雪が崩れそうで心配。
今回は古寺山経由で帰ることにする。
古寺山を経由してハナヌキ分岐へと下っていく。
登りでは行き過ぎたので下りは手前で林の中へ。
すると先ほどのベテランさんが立ち止まっている。
どうしました?と聞くとこの辺はけっこう下りすぎる人が
いるからリボンをつけているんだとの事。
なんと!山を楽しむ側ではなく楽しませてくれる側の
人だったんだ〜。
夏は木が生い茂り登山道がわからなくなるとの事。
冬山のピンクリボンがあちこちについているから
全部はずして登山道の注意ヵ所に付け直したいと
おっしゃっていた。
このような方がいて山を楽しめるんだと再認識した。
下山して駐車場でまた少し話をさせてもらう。
朝日はどの季節も良いからまたおいでと言ってくれた。
次回は少しでも縦走路を歩いてみたい。
今年の秋にでもまた来れたらいいなと思いながら
地図を見て想像をしている。
初の朝日連峰、お疲れ様でした。
古寺コースは、今の時期であればもっとも楽に登頂出来るコースですが、まだまだ雪深く緊張する登山だったかと思います。
小朝日岳の通過は、トラバース道を選びましたか。
私は雪の時期にはトラバース道を利用した事は無いので、なんとも言えませんが、やはり小朝日岳の直登に比べるとリスクは高いのでしょうね。
無事、通過されて何よりです。
残雪期、とは言え、今の朝日に単独で登れる登山者は少ないと思います。
前回、前々回の鳥海山に加えて、今回の大朝日岳、
Webberさん、ベテランの風格が出てきましたね!
次回、朝日連峰を訪れる際は、日暮れ沢コースは如何でしょうか^^b
古寺コースに比べれば少し長いですが、このコースであれば、竜門山〜大朝日岳までの主稜線歩きを日帰りで楽しむ事が出来ますよ
Luskeさん、こんばんは。
ありがとうございます。
行ってきました、大朝日岳
秋田にはないスケールの山だとはわかって
いたもののびっくりしました
事前の下調べは地図を見て大体の予定時間を
たてたくらいだったので、雪の多さもわからず
ピッケルも装備にいれて登りました。
トラバースと直登、やはり安全なのは直登だったと
思います。ただあの雪の見た目で直登をする
選択肢がなくなってしまいました。
こんななのでまだまだ序の口レベルです
次回は日暮沢コースを歩いてみたいですね
今回は山頂で見た山々の名前もはっきりしないまま
下りてきてしまったのでそこを確認しながら、稜線
歩きを楽しみたいと思います。
あとは銀玉水。次回は飲んでみたい
ところでLuskeさんは自分のタイムの2/3位で
歩いていますがこのびっくりするペースはどうやって
作られているのでしょうか?
今回のコースもそうですが、鳥海山の滝の小屋から
外輪まで2時間で登っているのは驚愕です
ぜひその謎にせまってみたいものです
初の大朝日岳の登頂おめでとうございます。
Webberさんの山行は徐々にスケールアップしていますね^^)。
それにしても残雪期のクレバス怖いですね〜。
私ならビビリまくりそうです。
朝日連峰は今年行きたい山でした
早いうちに登れたので出来ればもう一度
登りたいと思っています。
まとまった休みがとれるなら、いろいろと
行ってみたいのですが、なかなか・・・。
クレバス、雪庇は怖いです。
ベテランさん達は見た目に惑わされずに
危険度がわかるみたいですが、わたしは
まだまだです。
このまま山に行っていたらいつかは痛い目
あいそうだなと思うこの頃であります
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