前穂高岳北尾根
- GPS
- 20:43
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 2,646m
- 下り
- 2,617m
コースタイム
6:10 上高地BT
8:40 奥又白 雪渓取付き
10:40 慶応尾根
12:30 北尾根
15:20 五・六のコル
15:50 涸沢ヒュッテ
[25日]土曜日
6:50 涸沢ヒュッテ
8:00 五・六のコル
9:10 五峰
10:45 四峰
12:40 三峰
13:10 二峰
13:20 前穂高山頂
15:20 岳沢小屋
17:00 上高地BT
天候 | [24日]晴れ [25日]晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
残雪期には少し遅いですが、前穂高北尾根に行ってきました。
このところの異常なまでの好天続きももう少しもちそうなので、滅多にとったことのない有給休暇を使い予備日を含め三日の日程で向いました。
極力荷物を減らしたつもりでしたが、ザックの重さは軽く20キロオーバーになってしまいました。そのうち登攀具が約半分近くを占めています。多分、三峰の一部でしか使わないと思うのですが、持っていかないわけにもいかないので、修行だと思いザックに詰め込みました。今、話題の三浦さんのことを思えばどうってことないです。年齢も30歳近く若いことだし。
沢渡にはいつか知らない間に立派なバスターミナルが出来ていました。少し戸惑いましたが、バスの経由地が一つ増えただけのようです。そういえば前回上高地に降り立ったのも、北尾根を登る時でした。前回は上半分でしたが、今回は下から登ります。行程が長いうえに久しぶりの山行きなので少し不安はありますが、天気もよさそうだし、日程にも余裕があるので、なんとかなるでしょう。
上高地からは既に単調とも思える道を、奥又白に向い淡々と歩きます。新村橋からは大分雪形の大きくなった前穂高が、夏のものとも思えるような強い日差しを受けて眩しいほどに輝いています。
奥又白の谷筋に入ると、異常なまでに広い範囲で倒木がありました。恐らく奥又白谷の雪崩のせいだと思いますが、凄いありさまです。こんなのに飲み込まれたら人間なんてひとたまりもありません。ルートの復旧はなるんでしょうか?
その倒木帯を乗り越えながらパノラマ分岐辺りまで来ると、夏道沿いの谷筋に、慶応尾根に向い、登ってくれと言わんばかりに一直線の雪渓が伸びていました。ここしかないというような雪渓のルートを登ると慶応尾根に導かれます。
尾根筋に乗ってからは傾斜も少し緩み、北尾根の全貌も垣間見れるようになって気分的にも少し余裕が持てるようになってきました。
一度、ドーンという大きな音と共に、小規模の雪崩か起りました。この時期になっても、まだ雪崩れることがあるのだと、気が引き締まりました。
八峰(多分)に着くと、涸沢側が見下ろせるようになり一安心。でも、六峰を越えるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
近いようで遠い六峰の取付きまで来ると六峰のなかなかの大きさにしばし座り込んでしまいました。しかし、ここを越えなければ下れないので、今日の最後の力を振り絞って登りきると、後は下るのみです。涸沢までの余りの高低差に、明日の登り返しのことを思うとすこし躊躇しながらも、やっとビールにありつけると思う気持の方がはるかに勝り、一目散に駆け下りました。その後は、至福のひと時を過ごすと、翌朝の4時までぐっすり眠ることができました。
朝は、大分ゆっくり支度をし7時頃に出発しました。
コルへは8時に到着し、いよいよこれから後半の登攀に入ります。
やはりこの長い尾根は、重荷はきついです。コルに着いた時には既に大分息があがっていました。
ここで、大休憩をとると五峰に取り付きます。
比較的難易度の低い五峰を過ぎると四峰が大きく姿を見せます。
四峰はほぼ稜線伝いに行き、上部に行ってから、奥又白側へトラバースがある場合がありますが、ここでも重荷が大きな足かせとなる場合があります。
三峰では、ロープ引き上げ時に何度かロープが絡み、1ピッチ目で結局3回登り返しをしました。丁度空いている時期で、他のパーティーはいなかったため、迷惑をかけることは無く済みました。
所々残る雪に、頻繁にアイゼンの脱着を繰り返しながら、前穂に辿り着いたのは1時過ぎになっていました。この時間ならなんとか予備日を使わずに下山出来そうです。
帰路はまだ雪の残る明神沢を下り、帰途につきました。
久しぶりの山はいいところに出かけたんですね。
三浦さんのエベレスト。私たちも毎日体力維持しかないですね。
暑くなり鉄平もそろそろ山歩きから岩場に変更かな・・・
アルパインクライミングに連れて行けないのが残念です^^
どうも早々に梅雨入りしそうな様子で、晴天のあいだに出掛けられて良かったです。
ほんとに三浦さんとはいかないまでも体力維持して、なるべく長く続けたいものです。
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