【鈴鹿】今畑登山口から行く怪我から復帰後の霊仙山
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- GPS
- 02:39
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 926m
- 下り
- 917m
コースタイム
- 山行
- 3:01
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 3:08
天候 | 天気:晴れ時々曇り 気温:9℃(昼頃、山頂付近) 風:下部は穏やか、上部では南東の風やや強く(8〜12m/s) |
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過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今畑登山口から笹峠までは土の明瞭な登山道。雨後や雪解け水が流れるような状況だと、路面グチョグチョが予想されスリップに注意が必要となると思われるが、この日は乾いていて極上のトレイルであった。 笹峠から山頂まではカレんフェルトの道で足元が不安定になる。南霊山までは急勾配なため、落石を起こしたり起こされたりすることに注意が必要。また、道筋が若干不明瞭でガス等の視界不良の際は道迷いとなる恐れアリ。この日は晴れていて視界良好であったために見えているピークを目指せばいいだけなので問題なかった。急勾配を登り切れば高山帯の雰囲気が良く感じられる素敵な稜線歩きが楽しめ、しかも福寿草の群落が稜線上に点在し目を楽しませてくれる。ただし石だらけのトレイルのため、美しい花に気を取られ過ぎるなどして、転ばないように注意しないといけない。 霊仙山最高点から霊仙山三角点に向かう際、稜線を西側に巻いていく道を進むと、三角点山頂直前に短いながらも雪渓を直登できる部分があるが、自分はドロドロが嫌だったので避けて通った。 霊仙山三角点から経塚岳経由の避難小屋までは短いとはいえ、カレンフェルトの足元が不安定な登下降であるため、転倒などへの注意は引き続きしていく必要がある。 帰りの汗拭峠方面については、台地上では高山の雰囲気がよく感じられる素晴らしいトレイルが楽しめる。その先は急勾配と緩勾配を繰り返しながら降りていくのだが、汗拭峠から落合・今畑方面へ降る最初の部分が細く急勾配。短いがただでさえ滑りやすく、これが濡れていたりすれば、かなりの危険が予想される。その先、渡渉をする場面が2回ほどと、脆い丸太橋が1箇所あるので、ドボンに注意。 |
その他周辺情報 | 国道306号を外れると、コンビニなどは一切無く、もちろんお食事処も無い。そのため食料や飲料水は事前に準備するのが望ましい。今回はあらかじめ前日に準備しておいたため、行き帰りとも、登山口から自宅までの間で車から降りることは無かった。このご時世もあるのでちょうどよかった。 |
写真
感想
前回の登山で転倒した膝のケガが思いのほか重傷だったので、その顛末を書いておくことにする。
1ヶ月前、御嶽山への冬山ハイクで不注意からの転倒で、左膝を強打。継子岳と継子2峰の間の平坦でなんでもない場所ということで油断があったことに疑いの余地はない。いつも転倒に注意なんて書いておきながらの体たらくに恥ずかしく思う。この時は転倒直後から膝は問題なく動き、歩くのに支障は無かったので、打撲程度だろうと深刻には捉えておらず、ハイクを続行していつもと変わらない調子で問題なく無事下山。
しかし下山完了から数時間後、自宅に戻って車から降りると、左膝はパンパンに腫れ上がり、まともに歩くことが出来なくなっていた。山の中でこの状態なら間違いなく行動不能、遭難事故ということになっていたかと思うと背筋が凍るような恐怖を感じた。これはただ事ではないと思い、翌日に医療機関を受診することを決意。
受診の結果、あらゆる角度からのレントゲンでは骨折は見られないということで、少しホッとしたのも束の間、膝の腫れ上がりに針を刺し抜き取って見ると、その正体は出血であった。この時点での診断は靭帯断裂か損傷の疑い。受傷直後からあれだけ歩けたのだから断裂ということはないだろうと内心では思っていたが、靭帯の状態はMRIで調べないとわからないということで、この日は帰宅。後日MRI検査を受けることに。
MRI検査の結果は【左膝蓋骨骨挫傷】ということであった。靭帯の損傷具合はハッキリとした所見は見られなかった。この頃には膝は痛いながらもしっかりと曲がるようになっていたので、靭帯については損傷があったとしても軽微なものであろうと考えられる。骨挫傷について、骨折ではないが骨の内部が損傷している状態であるとのこと。治るのに2〜3ヶ月かかると言われショックを覚え、もうこのまま今までみたいな登山は出来なくなるのではないかと、不安と落胆に苛まれた。
しかし思いのほか回復が早く、受傷後3週間で歩行時の痛みや腫れは消失。膝蓋骨の圧迫痛だけは残るが、歩くのに何の支障もなくなったので、トレーニングを再開しつつ、さらに1週間の様子見の後、今回のハイクとなった。結果、予想外に受傷箇所の回復が進んでいて、これ位の距離・標高差のハイクであれば以前と変わらない感覚で行うことができた。
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これまでの人生、大きな怪我をしたことがなく、登山を含めて、歩いたり運動したりということに何の問題も疑問も感じず、今まではそれが当たり前であるという感覚であった。それがこうして割と大きな怪我をすると、それが当たり前ではないということに気付かされる。このまま今までのような状態には戻らないのではないかと不安や落胆に苛まれたここ数週間であった。
しかし冷静になって考えてみると、とにかく怪我を治さないことには何をするにも始まらないし、しっかりと治せば、今までと同じとはいかないまでも、再び山に行くことができると思うし、それに向かって努力のし甲斐もあると前向きに捉えることにした。怪我はしないことに越したことはないが、自分の場合、怪我をしたことによって今まで気付かなかった大切な部分に気付かされたということでは、意味があることだったのかなと思う。
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