白山(別山-御前峰-釈迦岳・周回)
- GPS
- 12:53
- 距離
- 50.2km
- 登り
- 3,162m
- 下り
- 3,152m
コースタイム
- 山行
- 11:13
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 12:53
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5台程度駐車可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆白峰ゲート〜市ノ瀬 ・市ノ瀬手前のスノーシェッドまで除雪完了。 ・快適にチャリが使える。 ◆市ノ瀬〜別山 ・作業道を進み猿壁登山口をスルーして途中から曲池に向かって登行開始。これにより無駄なトラバースを省くことができる。 ・御舎利山手前は相変わらずカチカチなのでクトーかアイゼン必須。 ◆別山〜御前峰 ・別山から大屏風までは右からトラバース、一旦登り返してその後は左からトラバースしていけばほぼ滑走モードで赤谷渡渉点まで行ける。 ・南竜から御前峰まではトンビ岩で行くも良し、アルプス展望道で行くも良し、この時期は割とどこからでもいけそう。 ・山頂直下はだいぶ雪が減っていたので高天原まで東面をスキーで登ってそこからアイゼンで山頂まで上り詰めた。 ◆御前峰〜白山釈迦岳 ・山頂部の北面をトラバースして血の池まで出て、そこから西面台地へと入った。 ・西面台地からはいくつか湯ノ谷へ降りる谷があるのでこの時期なら好きなご頃からエントリーできそう。 ・湯ノ谷も積雪豊富。 ・湯ノ谷から釈迦岳までは登り返しとなるが、登りやすいところから釈迦新道へ合流すればよい。今回は1880mあたりから登り返したが、もう少し滑って1800mくらいから登り返した方がスムーズかもしれない。 ◆白山釈迦岳〜市ノ瀬 ・丸岡谷〜釈迦新道へ合流して湯ノ谷の橋まで滑走。 ・林道合流地点の雪が切れていたのでモンキーで降りた。 ・湯ノ谷は一本橋を渡る必要がある。(濡れていいなら堰堤を渡渉する手もあり) ・湯ノ谷を渡ったらしばらくシールで登り返して最後は林道滑走で終了。 |
写真
感想
今日は土曜友の会、久しぶりにパクと白山へ行くことになった。
パクは4月から北海道へ帰るので今回の山行がラスト。お別れ山行だ。
やっぱり最後は白山でしょう、ってことで自分もまだやったことがなかった別山〜御前峰〜釈迦岳の周回ルートを提案した。
パクとのお別れ山行に相応しいガッツリルートだ。
天気は上々、風も弱くてまさにビッグ山行日和。
金曜日に仕事を終えて白峰へ。21時前に到着して車中泊、0時に起床したので3時間ちょいしか眠れなかった。
準備をしているとパクも起き出したようなのでフライング宣言してスタート。
パクは今季初チャリらしいが自分のチャリ足に付き合わせるのも悪いしましてついていくのは無理。
先に出てのんびり漕いでいこう。
後ろの様子を気にしながらチャリを漕いでいくと三ツ谷の手前あたりでパクのライトが見えてきた。
さすがに早いな、でもタイミングはバッチリ、ちょうど市ノ瀬に到着して間もなくパクも到着した。
パクとは1月末の激ラッセルの白山以来なので2か月ぶり。色んな話をしながら別山に向かってのんびり歩いていく。
別山は去年の9月の嵐の日に行っているが晴れた別山はいつぶりだったか。
確認すると2019年3月、やぱりパクと大魔人サンと行った時以来だった。
今日は晴れる。
曲池から登山道のある尾根に登り上げてチブリ尾根避難小屋に向かっていくと別山のシルエットがドン!
左を見ると甚の助谷あたりにヘッデンのライトが3つほど見える。
更に別当出合あたりにも2個ほど、どうやら今日も白山を目指す登山者が多いようだ。
チブリ尾根にはうっすらパウダーも残ってたがやはりこの尾根はラストがカチカチ。
いつものことなので気合でクトーで登り上げた。
御舎利山までくると御嶽山や北アルプス、南アルプスの景色が素晴らしかった。
ちょうどご来光直後で空もオレンジ色に染まって幻想的な光景だった。
サクッと別山まで行って記念撮影、まずは1座目ゲット。
さあ次は御前峰だ。
まずは南竜目指して滑走モードでカチカチ斜面をトラバースしていく。
最初は東面を、少し登り返して次は西面をトラバース。
夏場ならアップダウンが面倒な尾根もスキーなら一瞬で赤谷渡渉点までたどり着いた。
シールに換装して御前峰を目指す。
南竜のキャンプ場もケビンが雪で埋まってこの時期ならではの光景を楽しむことができた。
逆くの字に差し掛かると登山者が一人、更に下の方にも2人ほどの登山者が見える。
朝一で登っていた人はもう下りただろうからやはり登山者は多い。
2座目の御前峰をピクったら西面台地経由で白山釈迦岳へ。
白山釈迦岳は2月のお参りの時にホワイトアウトの中辛うじて登頂したが、やっぱり今日のように晴れた日に登りたいよな。
水曜日にセンセーが開拓した西面台地を楽しみながら、途中からパウダーが詰まった谷を滑って湯ノ谷へ落ちていく。
湯ノ谷も何度来ても楽しい。
沢床でシールを装着して白山釈迦岳まで登り返すがこの時間になると暑くてツライ。
パクは半袖になって元気に登り返していった。
釈迦岳から今日登った別山と御前峰を眺めながらよくあそこからここまで来たよなぁと物思いに耽る。
だがまだ終わったわけではない、次は丸岡谷〜釈迦の森を滑って湯ノ谷を越えなければならない。
ここも前回はホワイトアウトだったが今日は快適ザラメで最高。
ただ最後に事件が起きた。
釈迦の林道に合流するところが雪切れで自分もパクも板を外してモンキーで降りたのだが、パクの板を渡そうと軽く投げた際に崖下の沢に滑り落ちてしまったのだ。
そこから二人で探すも見つからない・・・マジか、パクのお別れ山行で板をなくすとか最悪じゃないか。
するとパクが木に引っかかっている板を発見。おおーよかった、川に流されてたらどうしようかと思った。
あとは湯ノ谷の恐怖の一本橋を渡って林道をこなして市ノ瀬のチャリデポまでいって自動運転で終了。
パクとのお別れ山行をガッツリ白山で〆ることができてよかった。
パク、次は富士山で会おう!
3月最後の週末、土曜友の会は岩さんと2人で白山へ。岩さんと山へ行くのも、白山へ行くのも2ヶ月ぶり。1月末のあの厳しかった白山以来だ。あの白山は今シーズンの一番厳しかった山行になるだろうな。あれから2ヶ月経って白山公園線は市ノ瀬まで除雪されて自転車が使えてラッセルが無い。白山はご近所さんってやつだ。金曜早めに仕事を終えたら北陸道を北へ。ここ最近、新穂高や大町など自宅から5時間近くかかる遠い山ばかり行っていたので3時間半で着く白峰は近く感じた。早く着きそうなので久々に勝山の8番ラーメンを食べた。ニンニクもたっぷりマシマシしてやった。野菜がうまい。ここ最近ずっとお腹が壊れていたので優しいスープがうまい。風嵐ゲート前で車中泊。満月が近いので空が明るい。気温は高くて風もない。車中泊の快適な季節になってきた。
0時半に起きると岩さんがフライング宣言して元気に出発していった。僕は1時に出発。30分遅れは追いつけるのか。今年初めて自転車に乗った。ここ3年間毎年そうだが、サイクリング始めはいつも板を担いでMTBだ。本州の山スキーヤーの間では普通に行われているこの変態的行為は果たして北海道に戻ってからもやるのだろうか。
市ノ瀬手前のスノーシェッドまでサイクリングを楽しんだら除雪終了。ここまで自転車が使えて、ここから先は除雪されていなくて最高の条件だ。これ以上除雪されていなくてもよい。市ノ瀬から先は自転車よりも板で登り下りしたほうが楽ちんだからだ。岩さんがちょうど板を履いていた。追いつけた。結構頑張って飛ばしてきた甲斐があった。2ヶ月ぶりの再会なのでいろいろな話をした。本州に上陸して最初の山は岩さん含めみんなで行った火打山だったなあ。凍ったルンゼなんて滑ったことが無かった当時の僕はビビりまくりだったのを今でも覚えている。
今日のルートはチブリ尾根-別山-南竜-御前峰-湯の谷-釈迦岳と白山をぐるりと大回りする贅沢ルートだ。山スキー(と自転車)の機動力を最大限に活かしている。このルートは無雪期に歩く方が厳しいのではないか。登って滑って登って滑って常に動きっぱなし。今日は3,000m近く登ったらしい。大窓周回とかこの前の黒部並の疲労感だった。岩さん、こんなキツいルートよくやろうって思ったな。ぺろぺろハチミツを舐めている僕を見かねて(いつものことだが)岩さんにおやつをもらった。んまい。もらったおやつは自分で用意したおやつの100倍うまい。
チブリ尾根から眺めた朝日に染まる白山は美しかった。白山から見る別山も、別山から見る白山も、釈迦岳から眺める別山も、すべて美しかった。今日は終始天気が安定していて春スキーらしい素晴らしい一日だった。岩さんこんな素敵な計画を立ててくれてありがとう。静岡から親不知へ抜けた時に応援に来てくれたり、豪雪でスタックした時に引っ張り出してくれたり、いつもおやつを分けてくれたり岩さんにはとてもお世話になりました。また会う日まで。
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