北八甲田(大岳、小岳) 新人合宿リベンジ


- GPS
- 24:35
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 869m
- 下り
- 868m
コースタイム
5/26:C1(6:45)→小岳(7:55-8:40)→酸ヶ湯温泉(10:00)
天候 | 5/25:くもり時々晴れ 5/26:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
2年前は中止、昨年度は途中撤退と続き、今年のゴールデンウィークではまさかの雨具忘れ現地発覚で撤退と3年連続で無念に終わった新人合宿。そのリベンジとして新入生の野郎3名、3年目のお嬢様1名、4年目の好青年1名とオッサン1名(筆者は後者)で北八甲田に臨む。
5月下旬というやや微妙な時期でどんな感じになるか不安だったが、フタを開けてみると2日連続の好天、この時期にしては多い積雪によってなかなかいい感じの山行だった。
5/25
弘前から電車とバスに揺られ、途中萱野茶屋でお茶三杯に挑戦しようとして挫折しつつも酸ヶ湯に到着。大岳山頂ははっきり見えるもやや曇天気味のためか、観光客はさほどいない。
準備を済ませてから出発。スキーコースの看板と竹竿と若干の読図によって地獄沢に入る。積雪は十分で、ところどころ落石はあるも夏道での渡渉地点までは安全に登れた。そこから先は夏道沿いに進み、残雪の豊富な仙人岱に到着。このまま竹竿通り行けば小屋に着くが、天気もいいので練習がてらコンパスで方向を合わせて仙人岱ヒュッテ探しをする。途中アオモリトドマツの間の雪を踏み抜いてハマる重量級部員(僕含む)が2名いたが、なんとか小屋に到着し、しばしランチタイムとする。
その後八甲田清水(水場)を掘り起こそうとスコップを持って勇ましく進むも、場所がはっきりわからないうえゾンデも通さぬ氷の層に阻まれ、10分ぐらいであきらめ大岳山頂アタックとする。その途中で高校山岳部2校と出会い、高校時代自分も山岳部だったため懐かしい気分になる。その気分を引きずりつつも大岳山頂に到着。夏道は鏡沼手前から露出しており山頂には全く雪はなかったが、やはり風が吹くと寒い。北はギリギリ北海道から南はぼんやり岩手山まで見える好天だった。
大岳を下りて(というより滑り降りて)仙人岱ヒュッテに戻るとまだ2時!
その気になればそのまま小岳をアタックして日帰りもできるが、ここであえて泊まりをするのが山岳部。少し休んでから水場探し班と水作り用雪収集班に分かれ、今日を生き延びるため出発。僕は水場探し班に加わり、仙人岱までの道中に露出していた沢水が飲めるか確認しに行く。地獄沢の硫黄が入っていないか心配だったが、幸い湿地帯近くのあたりに水場にちょうどいい沢があったので、そこで水を汲んでいく。小屋に戻ってから、わざわざきれいな雪の層まで掘り進めて雪を集めた収集班の苦労を無駄にしないためにも、その雪で水を作って紅茶を沸かしてみんなで飲み、残りはウイスキーロック用とする。それでも夕飯までまだ時間があったので、新入生は腹を空かせるためかスコップを持って雪を延々掘る肉体労働を5時頃までやっていた・・・
夕飯はハッシュドビーフ雑炊と4年目によるお楽しみメニュー(肉)のオンパレードを楽しむ。小屋は僕たちだけの貸切だった。日が暮れてから外に出て夜景と星の観察をする。月明かりと豊富な残雪のためヘッドランプがなくても明るかった。真っ暗な小屋で怖がるCLをおちょくりつつ、9時頃に就寝。
5/26
アラームより先にカッコウの鳴き声で目が覚める。みんなが起きてからCLのお嬢様に僕が夜中言っていた謎の寝言(「旧ソ連の東側だよ」とかなんとか)を暴露され、昨夜の仕返しをされる。ばつが悪い僕は一人小屋の外に出て、ウグイスのおしゃべりを聞いて気を紛らわす。
紅茶を沸かし、モチラーメンを食べてから出発。この日は小岳をアタックして酸ヶ湯へ下山という行程。小岳は大岳ほど時間がかからないと思って登ったが、夏道が雪に埋もれて踏み抜きやすかったのと道が途中でわからなくなり若干のヤブこぎを強いられたことから、結局山頂まで1時間かかってしまう。前日よりも見晴らしのいい快晴だったため、しばし風景を楽しみながらのんびりする。下界の喧噪から離れ、とてもいい気分。
もっと長居したかったが下山開始。そのまま酸ヶ湯まで来た道を戻り、僕たちは下界の現実へと戻っていった。
自分にとっては2月の下北以来の泊まり山行だった。やはり山は泊まりが一番だ。今回は新入生3名のいろいろな面を見させてもらった。山は個人の本心が一番表に出るところだと思う(現に僕自身、山にいる方が自分らしく有れるような気がする)。みんななかなか個性的で面白いヤツだった。今度チャンスがあれば、今回来れなかった他の新入生とも山で泊まってみたい。
小規模ではあるが3年ぶりに新人合宿が貫徹できてよかった。
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