丹波〜飛龍山〜雲取山〜鴨沢


- GPS
- 08:56
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 1,991m
- 下り
- 1,878m
コースタイム
8:47-9:47前飛龍-10:22飛龍山下分岐-10:25禿げ岩-10:33飛龍山下分岐-10:55
飛龍山頂10:57-11:18三条分岐-12:37三条ダルミ-13:01雲取山頂13:10-
13:32奥多摩小屋-13:49ブナ坂-14:27堂所-15:21小袖乗越
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
5:20到着 8割以上駐車スペースは埋まっていました。 自転車で鴨沢〜お祭〜丹波に移動。 上りがきついところは押して....情けないけど。 10kmぐらいでしたが、小1時間かかりました。 丹波バス停にはトイレあり。 周辺には道の駅以外には駐車場は無いようでした。 鹿・イノシシ・猿よけの電気柵をくぐって登山道へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
サヲラ峠手前の斜面は狭い所あり。ザレ場は滑らないように注意が必要。 前飛龍手前の岩稜帯はなかなかのもの。アルプス登山の練習にいいかも。 飛龍山〜三条ダルミの斜面は、谷川踏みぬき注意。崩落個所は木道にて修復されているが、慎重に通過すること。 全体的に雨が少なく、ほこりっぽい。 |
写真
感想
母親から「飛龍山に登っていないので、つれて行ってほしい」とのオファー。
調べてみると、雲取り山より高いじゃありませんか?
80歳になる母親は三浦雄一郎と同期生ですが、もちろん彼ほどの健脚でもなく、正月に宮ヶ瀬から丹沢に登った際には、標準タイム6時間のところを、8時間30分かかっちゃって、危うく日没になるところでした。
飛龍山へは丹波から5時間半くらいとのこと。とりあえず天気も良さそうなので下見に行くことにしました。実際に母親を連れて行くとすると、雲取山荘に泊まることも考えられるので、雲取山を回ってくることにしました。
バスだと始発で9:30奥多摩駅発と、とても登山どころではないので、車でのアプローチ。下山場所の小袖乗越に駐車して、積んでいった自転車で丹波に向かいます。
当然、鴨沢より丹波の方が標高が高いので登りは覚悟していましたが、国道と登山道の違いでしょうか、アップダウンがかなりありました。のぼり坂のはじめは自転車を漕いで上ろうとしたのですがこれがキツイ。そのあとに山登りも控えていることから、脚を温存するために自転車を押して登るという体たらく。
道中、道路わきを流れる丹波川の水面が近づいたり、80m以上になったりと、アップダウンの厳しさは見た目でもわかりました。サイクリニストにすれば大したことはないのでしょうが、整備不良のマウンテンバイクでは、必要以上に負荷がかかることは間違いありませんでした。
甲武キャンプ場入口を過ぎると国道411号線は下りとなり、一気に丹波の町まで下ります。途中で、天平尾根への入口がある親川バス停付近で、尾根への登山口を探しましたが見つけることができませんでした。
丹波からサヲラ峠への登山口は、バス停のすぐ先にありました。ただし、駐車場はこのあたりにはなく、道の駅まで戻らなければならないようでした。
サヲラ峠への登山道は、動物避けの電気柵をくぐり、私有地の中を進みます。里山の道を抜けると、いよいよ本格的な登山道になります。取りつきの途中からはやや急な勾配が続き、峠に着くまではきついのぼりでした。
サオラ峠〜熊倉山までは緩やかな道で、さすがに天平尾根につづく稜線だと思いました。熊倉山の先にある1477mの三角点で、トレッキングウォッチの標高を修正し、前飛龍に向かいます。
ときおりiphoneのアプリ「DIY GPS」で現在地と地図を確認するのですが、きつい前飛龍を頑張って登っているのになかなか山頂に着きません。1860mくらいだったのになあ?と、クビをかしげていると、前方から熊鈴の音が聞こえてきました。
厳しい前飛龍の岩稜を乗り越えてようやく前飛流山に到着したところで、本日はじめての登山客に出会いました。丹波の道の駅にクルマを停め、飛龍山ピストンの予定とのこと。やはり、道の駅に停めるのが通常のアプローチなのでしょう。
ここから、飛龍山を目指して歩き始めると、すぐに女性2名(それぞれ単独?)に出会いました。一人の方とは短い時間でいたが話を聞くことができました。雲取山荘に一泊されたとのことでした。逆コースを辿ったときのコースタイムがわかりましたので、非常に参考になりました。このあと、変な質問をしてしまい、怪訝な顔をされてしまいました。
「飛龍山の手前はやはりすごく急坂でしたか?」
リュックに地図は入っていたのですが、休憩時以外はあまり広げることはありません。自分の記憶では、山頂手前に「急坂」の文字があったと思っていたので、上のような質問になってしまいました。
「ここ登られたのなら問題ないと思います。」
と答えを戴きましたが、あとから考えると変なことを聞いてしまったと反省しています。本当の急坂は、前飛龍の手前ですでに自分は通過していた場所だったのです。あまりに上りがきつくて、さらにその先に急坂と表示されている場所があるものと思い込んでいたため、つい尋ねてしまったわけです。
そのあと、分岐点を目指して登っていくと、今度は若い男性が...。本日4人目の方です。とにかく静かな山歩きですから、三条から登られたその方に声をかけると
「はげ岩ご存知ですか?」
と云われました。
分岐の先を左方向にちょっと進むと「禿げ岩」という突き出た岩場がありました。そこが南側の見晴らしの良い場所ですから、ぜひ行かれたほうがいいですよ、とその方に教えていただきました。当方、登山路を十分に下調べしておらず、そのような場所の存在に気づいておらず、この話を教えてもらわなければ通過していたと思います。
禿げ岩へは、分岐点から3分あまり。240°くらいの展望はあるでしょうか。この日はじめて富士山を見ることができました。石尾根からはかすんでいて見えなかったので、最初で最後のチャンスでした。
分岐に戻り、飛龍山へは程なく到着。もちろん急坂はありません。飛龍山は雲取山より高いのですが、南面のごく一部を除き眺望はありません。ここで、本日3回目の休憩をとり、いよいよ雲取山への縦走です。飛龍山から縦走路までの道は、昭文社の地図では破線となっていますが、とくに迷うような道ではありません。ただし、縦走路から飛龍山分岐の看板は小さくかすれていて、見落としやすいかもしれません。
縦走路は手入れがされていますが、崩壊箇所もあり、10箇所以上は木道が設置されていました。今後も崩壊する場所がありそうで、そのたびに木道を整備することになりそうです。谷側へ踏み抜きを注意しなければならない縦走路でした。
狼平という緩やかで幅のあるところに差し掛かると、後ろから熊鈴の音が...近づいてきました。ペースの早い人だな...と思って道を譲ったところ、にこりと笑って黒いリングを差し出してきました。
「やっぱりそうだった。」
と当を得たような満足げな顔でした。いわゆるドヤ顔です。
縦走路でトレッキングポール用のリングを拾って、そしたらすぐ目の前に私が歩いており、そしてその片方のポールだけにはリングがない!
ということで、すぐさまリングを差し出したというわけでした。
(;´・ω・`)ゞごめんなさい。私がリングを落としたのではありませんでした。私は先週日光男体山でリングを壊していただけで、その証拠に壊れていないリングの中央の部分だけはポールにくっついていました。
「でもせっかく拾ったんだし、あわせてみたら?」
そうしたら、なんとネジのピッチが合うだけでなく、リングの大きさまでぴったり!
「まあ、落とし主がここまでリングのために戻ってくることはないだろうし...山でゴミになるよりは使ってあげた方がいいんじゃない。」
と親切な男性からのお言葉の通り「拾得物横領」させていただくことになりました。
彼は秩父湖から40キロほどのコースを周回中で、秩父湖→白石山→龍喰山→飛龍山→雲取山→三峰→秩父湖というコース、すげっ!年は同年代くらい?でした。そして、しばらく一緒に歩かせてもらいました。そして、そのペースの速いこと速いこと!彼いわく、1時間あたり3.5kmくらいのスピードだそうです。私は、比較的緩やかな下りの長いコースで3kmぐらいなので、普通に歩いていたら一緒には歩けません。
何とかダブルポールの腕力頼って、雲取への登り返しを頑張り、遅れること数メートルで山頂へ到着。予定時刻を1時間以上早く到着することができました。雲取まで登ればもう下る一方だし、と頑張ることができましたが、普通はあきらめて途中で別れるしかなかったと思います。
山頂で短い休憩をとった後別れましたが、世の中すごい人がいるもんだと改めて感心しました。
雲取の下山路は相変わらずの人の多さでした。静かな山歩きだと、つい誰かに話しかけたくなるんですね。雲取山の手前で5人に会いましたが、そのうち4人とは短い時間ながらもお話ができ、有用な情報を戴きありがとうございました。
あれっ、そういえば、私の話にはほとんど役に立つ話はありませんでしたね......。
コメント
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miraipapaさん、こんばんは。
狼平→雲取ではいろいろお話しながら楽しいひと時をありがとうございました。
雲取山の急登で私のペースについてくるので、私もmiraipapaのことを結構やれる凄い人だなと思いました
最後は流石に会話をする余裕はなかったですが、上り始めは結構おなはししてましたし
まだ登山を始めて3年とのことですが、普通に20km以上はかるく歩いているのですね。ただ、一緒に歩いて気がついたのですが、下りのときに少し足の着地がラフのようです。膝への負担が大きくなるので、なるべく静かにスムーズに着地するように心がけると良いと思います。おせっかいですみませんが、怪我をなさらず長く登山を続けられるようにと願っています
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