乗鞍(剣ヶ峰) 南東面から登り山頂直下滑走
- GPS
- 05:07
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,437m
- 下り
- 1,437m
コースタイム
- 山行
- 4:02
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 5:05
天候 | どピーカン |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【ゲレンデ〜前川本谷源頭】 ・程よく緩んで快適登行。 ・位ヶ原急斜面のデブリはほぼ均されている。 ・位ヶ原台地に登ったら早々に進路を北西にとり剣ヶ峰東面下部へ。 ・剣ヶ峰東面のトラバースはクトー無しで行ったが装着した方がストレスフリー。 【前川本谷源頭〜剣ヶ峰】 ・剣ヶ峰側は落石があるので高天ヶ原寄りを登行する。 ・2620でクトー装着。2870くらいまで直登。 ・山頂までスキーで登ったがアイゼンの方が安心で速いと思う。 【滑走】 ・無風の山頂で雪の緩み待ち。 ・山頂直下は硬い所はなく快適なシャウダー。 ・喉の岩稜帯左は狭く急斜面。右は左より広く斜度も緩い(一般的には急斜面レベルだが)。 ・位ヶ原急斜面下部までは良く走る雪だった。 ・ツアーコースは所々ストップスノーで足に来る。 ※スキー場の営業は明日(4月4日(日))をもって終了。 ※エコーラインの除雪は三本滝レストハウス手前まで進んでいる。今後はかもしかゲレンデ内のエコーラインも除雪が進みゲレンデは分断される。 |
写真
感想
当初は別の計画だったが、自宅を出るのが1時30分を過ぎてしまい、少しでも寝たかったので乗鞍岳(剣ヶ峰)とした。
自宅を出る時点で霧雨だし眠いし。。。テンションだだ下がり。しかし土曜日は快晴が約束されている。行くしかないでしょう。
3時30分に風穴の里に到着し5時30分まで仮眠。目覚ましで起きてパンをパクつきながら休暇村駐車場へと向かう。6時頃に駐車場へ着くと8割近く埋まっていた。既に出発している人も多いだろう。
下山コーラを雪に埋めて6時20分過ぎに無風快晴のなか元気よくスタート。
今日は前川本谷源頭、剣ヶ峰南東斜面から剣ヶ峰山頂を目指す。南東斜面の滑走はしているが、登頂した事は無かったのでチャレンジです。
休暇村ゲレンデの雪はやや硬い。登行開始して暫くで暑さのあまりシェルを脱ぐ。
綺麗にピステンが掛けられているかもしかゲレンデを直登して迂回コースからツアーコース開始点へ向かう。ツアーコース最初の急登もほぼ直登し樹林帯へ向かわない。
それにしても暑い。暑すぎる。
極力、日陰を選んで体力を温存して登行して行く。今日は体が軽くグイグイと足が出るので先行者をどんどんパスして行く。時折、立ち止まりクールダウンしないとオーバーヒートしてしまいそう。
位ヶ原急登下でエネ補給。斜面のデブリは均されて一見すると雪崩事故があったようには思えない。しかしエコーライン下に破断面が見え雪崩の痕跡が残っている。
手を合せ黙とうしてからリスタートする。
急斜面もシールのみで登行できる。登り上げたら進路を南西へと進んで行き、伊奈川右股、佐俣の段差をこなして高度を上げ過ぎないように前川本谷源頭へ向かう。前川本谷源頭のトラバースはやスリッピーだ。斜面を谷芯までトラバースしてからクトー装着。トラバース前からクトーを装着した方が安心だったかも。
剣ヶ峰側は落石があるので高天ヶ原側に寄りながら直登し、2730くらいの岩稜帯辺りからやんわりと南東斜面に取付き直登して行く。雪面はクトーがしっかり効いているので安心して直登できる。徐々に斜度が増して行き2870くらいから直登がきつくなり、適宜ジグりながら高度を上げて行く。
絶対にスキーで登頂しようと思っていたのできつくても緊張感を保ってスキーのままとしたが、一度でもここから登頂した事が有ればアイゼンに換装していた。
山頂直下の岩を避けつつ社殿裏(長野県側)に到着し入念にお参りしてから社殿を廻り込んで剣ヶ峰登頂〜。
穏やかな山頂で写真をパシャパシャする。先行したスキーヤーが山頂直下を落とす様子を伺っていると「まだ緩み切ってない」の声が聞こえたので、山頂にいる他のスキーヤーとおしゃべりしながらのんびり緩み待ちをする。たっぷりと緩み待ちをしながら山頂を満喫し11時になったので、ボチボチ行けるだろうと社殿裏に回り込みスキーを装着。山頂直下斜面の上部へ滑り込むと山頂でおしゃべりしていたスキーヤーが頂上小屋付近で換装し滑走しだした。
それでは因縁の山頂直下へGO〜。
1ピッチ目はノド手前まで。雪は緩んで快適なシャウダーだ。
先行者はノドから先をスキーヤーズライトから落として行った。レフト側を見るとノートラックの面ツルだがライトよりも斜度は急で昨年の悪夢が蘇ってくる。幅も狭く逃げ場が無いし途中でガリだったら。。。などと考えると尻込みしてしまうが、因縁を克服しなけけばと気持ちを奮い立たせる。
2ピッチ目GO〜。
ノド先のスキーヤーズレフトを落とす。1ピッチ目よりは下の硬い面に触れる事があるが概ねシャウダーだ。前日までにスキーのエッジは研ぎ、テールエッジにはペーパーを当てて少し面を落してある。スキーの整備には抜かりはない。しっかりエッジも効いている。行ける。行けるよ〜。岩稜部を抜け基部まで落とす。
やった〜1年振りの山頂直下滑走だ。シュプールを振り返る。心臓がバクバクしているのが判る。小さくガッツポーズ。
下を見ると伊奈川左股源頭部にぽっかりと面ツルが残っている。これも頂いちゃおう。さいこ〜。最高過ぎる。振り返りあらためて余韻に浸る。位ヶ原台地も良くスキーが走り勢いそのままに位ヶ原急斜面も落として行く。この時間でも多くのスキーヤー、登山者が急登を登っていた。
ツアーコースは思いのほかボコボコではなかったが、所々のストップスノーで足にこたえる。それでもほぼ一気にツアーコース最初の急斜面も下り休暇村ゲレンデを流して駐車場まで滑り込み下山。
山頂でおしゃべりしたスキーヤーとほぼ同時の下山となり笑顔で「よかったね〜」と笑い合う。行きに埋めたコーラを取り出しのどに流し込む。たまらん。うまい。
駐車場は半袖で丁度いい陽気で道具を干しながらカップラーメンを食らう。
1年前は下山したらシェルが破れ怪我もしていたが今日は無事下山となった。
山の神様に感謝しながら。。。
お疲れ様でした。
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