初雪山北尾根の団子3兄弟
- GPS
- 10:22
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,689m
- 下り
- 1,685m
コースタイム
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 10:22
天候 | 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道はほぼ地面が出ているが進むにつれて雪の片斜面が出てくる。 朝方は固いのでアイゼン必要。また、トンネルは真っ暗でヘッドライト必須。 一名はスキー靴でシートラ、二名はスキーと靴を担いで林道を歩く。 寝入谷出合を過ぎアプローチを探すと作業道があったので利用(標高350m、ログ参照)。 残雪期は利用できる感じ。そのまま人工杉の林の中の雪上を登り、 杉林を抜けブナ林になると雪面が続く(標高500m地点)。 標高1350mまで尾根伝いにブナ林を進みやがて疎林となる。 標高を上げると薄く新雪あり。さらに上ると三人ともシールに団子ができ難儀。 先行者は北尾根へ進んでいたが、トラバースして北東側尾根へ。 トラバース中もクトーの辺りに団子ができる。 固い雪と新雪が載った斜面が交互に続き神経を使わされた。 北東尾根からは山頂に抜けると栂海新道や北アルプス方面の山々が良く見えた。 山頂の平原ですぐにクトーを外してようやく団子から解放された。 山頂で昼食後、お楽しみの滑走時間になると北側からガスが湧き視界不良、 結局、北側斜面のトレース沿いに横滑りでこなし、北尾根を下降。 下に来ると雪が重くなり、縦溝なども出てきて苦戦するも ブナの広い尾根の滑りを楽しむことができた。 帰りもシートラの修行をこなしてゴール。 |
写真
感想
この日は白山へ行こうと思っていたが、初雪山北尾根登山の情報も・・・・。
北尾根は二年前の月例山行で山頂へ届かなかった苦い思い出がありリベンジもいつかと考えていたので、後者を選択。というわけで山岳会の個人山行に乗っかり合計三名でリベンジマッチ。
まだ暗い高速を朝日ICで降りR8から境川沿いを遡る。
大平集落を過ぎ、入口の林道ゲート手前の路肩に駐車させていただく。
境川界隈の山々はスタートの標高が低いので、どこも大変である。
5時過ぎにスタート。今回は林道歩きに備えてトレランシューズを履き、スキーと靴はシートラ。腰が痛い。
真っ暗な大平トンネルを抜けるとデブリで行く手を阻む。慎重に通過するが雪面は固い。
まずは寝入谷出合を目指す。発電所を過ぎると片斜面が出てくる。トレランシューズでは滑りやすく、寝入谷出合でシューズをデポして兼用靴い履き替え。
長い片斜面がでてきてアイゼンも着けて進む。きこりさんが靴を履き替えている間に一人後から来て先に進んでいった。
前回の取付き点に着く。先行者が戻ってきて情報交換。この辺に作業道があるらしく探しているうちに先行者は上部に続く溝を登っていった。
左手にそれらしき道があったので少し雪を登ると階段が出てきたのでそのまま登っていく。
道幅もありなんらかの目的で作られている。作業道の奥は杉林に繋がり、そのまま雪の上を繋ぎ乍ら標高を稼ぐ。
杉林の上部は勾配がきつくなり、雪の斜面をアイゼンを利かせて登る。
杉林上部の境界は若木が繁茂し少し藪漕ぎをこなすとブナ林に出る。
雪がたんまりで藪も埋まっている。アイゼンを外しようやくシール走行。
ここからはクトーを利かせてブナの稜線をガシガシ登る。
北尾根は雪が豊富である。標高732mのポコを過ぎる。
前日、少し雪が降ったようで新雪が薄く積もったようだ。
標高1000mを過ぎると、この新雪が剥がれてシールに団子となる。
三人ともダンゴになる。濡れた水分が凍り付き、そこに新雪が付着するようだ。
閉口しながらも団子を落とす手間が増える。
標高1100mを超えるとブナも疎林となり、目の前に北尾根が飛び込んでくる。
背後は白鳥山で左手に栂海新道の山並みが見えてくる。
三人とも団子に悩まされながらも登山続行。
勾配が増し木々もまばらになる。団子がひどそうなら北尾根をアイゼンに登り上げる案も出たが北東尾根に標高1350mからトラバースする。
新雪が薄く乗った斜面と固めの斜面が連続する。トラバース中も急にダンゴになるので木が抜けない。緊張するトラバースで時間が長く感じた。
北東尾根に抜けると山頂まで一息であった。
山頂に乗り上げるとすぐにクトーを外して団子から解放される。
後はアンテナのある所までシールだけで快適に進む。
先行者とすれ違い挨拶。
11時過ぎにようやく北尾根からの初雪山登頂、皆さん、それぞれの思いがあるはずです。
山頂からは白馬岳・朝日岳、栂海新道の山並み、富山平野などが眺められた。
風はなくここで昼食にする。
後から大地山の方から二名登ってきた。
さて、昼食時から急にガスが出てきた。
北の方から山が見えなくなる。
こちらも滑走準備をして北東尾根へエントリー。
ガスが濃く大斜面は何も見えない。
しばらく天候の回復を待つが作戦会議。
そのまま来たときのトレース沿いにゆっくりとトラバースして北尾根に進むことになった。
横滑りで前の人を見失わないように慎重に滑る。
北尾根で合流してトレース沿いに下降する。
ガスが薄くなり、尾根伝いに自由に滑走。
快適ザラメとは言えないが標高差があるので回転はしやすい。
縦溝も出てきて足が痛い。雪も重くなるが方向を確認しながら雪が切れるポイントまで滑りこむ。
後はシートラに置換して、若干の藪漕ぎの後、杉林の中を降りて作業道を使って林道に出て、また重荷を背負って林道を戻る。なかなか、楽はさせてもらえませんね。
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