飯盛山・西津汲 〜ヤマシャクヤク終盤の新緑の山〜
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- GPS
- --:--
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 528m
- 下り
- 518m
コースタイム
天候 | 晴れ 午後から曇り 下山間近で雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ 飯盛山まで:よく整備された遊歩道のような道が続きます。 飯盛山〜西津汲:飯盛山からの下りは岩がちな急登。一度鞍部へ降りて西津汲までは滑りやすい土の斜面を登ります。飯森山山頂から西津汲へのルートの入り口がわかりにくい。山頂少し手前で西方向を見ると木のカラーテープや幹に赤ペンキのマーキングがあるので見落とさないように。 ≪危険動物情報≫ ・ヤマビル・マダニ:遭遇せず。暖かくなるとヤマビルの山になりそう。 ・クマ:遭遇しなかったが奥揖斐の産地は目撃情報も多いのでクマ鈴は必携。 |
その他周辺情報 | ≪トイレ≫ ・登山口から山頂までトイレ無し。国道303を走っているうちに済ませてから来られたし。 ≪商店・自販機≫ ・国道303号線を離れるとどちらもありません。 ≪登山口までのアクセス≫ ・天狗の森公園までの林道は車1台分の幅しかなく、すれ違いできる待避所も少ないので対向車がくると涙目です。小さな落石が路上に点在、小規模ながけ崩れ箇所もあるのでパンクには要注意です。 ・天狗の森公園の駐車場はキャパ6,7台ほど。その手前の林道も車1台分の幅しかなく、路肩駐車できそうなスペースもありません。混雑時は相当手前に止めて林道歩きを強いられることになろうかと思います。 |
写真
感想
揖斐の飯森山・西津汲は平野からもお椀に盛ったご飯をひっくり返したようなぽこっと丸い山容が見て取れるユニークな山。
諸兄のレコからヤマシャクヤクがたくさん咲くことを知って、揖斐の修理工場に車を引き取りに行くついで訪れてきました。
標高差はあまりないのでサクッと登れるかなと思いましたが、なかなかハードな山でした。
天候不順がちな大型連休の谷間で貴重な晴れ間の日。
登山口から飯森山までは新緑の森に太陽の光が降り注ぎ、素晴らしい美しさでした。
本日お目当てのヤマシャクヤク、登山道わきそこかしこに咲き乱れて…と思いきや登山道脇のものはすでに花が散ってバナナのような種子になっていました。
開花すると2,3日で散ってしまう儚い花。
今年は開花が早く、一斉に咲いて一斉に終わってしまったようです。
それでも何とかみずみずしい花に幾らかは会えたので、間に合って良かった…。
飯盛山まで新緑の森の森林浴を楽しんで、サクッと鞍部へ下り、サクッと西津汲に登って…というつもりでしたがここでルートを見失いました。
踏み後らしきものを追って飯盛山を下りますが、尾根を下って鞍部へ至るはずなのに様子がおかしい…。
下り続けるのをやめて少し登り返してトラバースして正規ルートの尾根に復帰しました。
正規ルートの入り口は山頂手前で西に折れる格好になっており、木のカラーテープ・マーキングを見落としたのが失敗でした。
危うく遭難するところだった…。
ルートを見失ったら確実に分かるところまで戻る、という山の基本を忘れないようにしたいと思います。
飯森山から鞍部までは岩がちな部分は浮石が多いし、土の部分は湿って滑るし、傾斜も急なのでなかなかにハードでした。
一方で鞍部から西津汲までは土の斜面ですがここも雨天後はぬかるんでツルツル。
何度も滑らせて転倒しました。
西津汲山頂付近にもヤマシャクヤクはたくさんありますが、どれも最終盤でした。
ヤマシャクヤク、そしてエビネランを求めてしばし鍋倉山への縦走路を進みますがどちらも見つからずきりがないのであきらめて引き返し下山しました。
もう少し下山が遅れると雨に打たれることになったので遅くなりすぎずに戻れて何より。
新緑に彩られる登山道とヤマシャクヤクを見て、今日も楽しく登ることができました。
その他の花:
イチリンソウ:葉はたくさん見ますがどれも花は終わって種子になっています。花が咲いているのは一輪だけでした。
エビネラン:あちこち探してようやく見つけることができました。詳細な場所は書けませんが、登山道脇に普通に咲いてはいません。
ヒメレンゲ:日当たりが良く岩がちな箇所をよく見ると結構見つかります。小さな花です。
コメント
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昨日、登山口🅿️ に降りる前に エビネを見つけられたようですね😊
次回は 私もエビネ観てみたいです〜
hatibai さんコメントありがとうございます。
この日は途中からご一緒して下さり、ありがとうございました。
エビネランは別れてから私が向かったところにあり、私も意外なところにあってびっくりでした。
何とか見つけたかったので、発見できた時の喜びは格別でした。
近くにお住いとのことでしたので、またこの近辺の山でお会いすることがあるかもしれません。
私はミラーレスカメラと汗拭き用の手ぬぐいをぶら下げて歩いているので見かけたらまた声をかけてやってください。
低山もなめてかかると危険なことがわかったので、遭難事故や怪我無く楽しまれて下さいね!
以前はあちこちで幾らでも咲いていましたが、昨年鹿に殆ど食べられてしまいました。
21日に登った時にはここでは有りませんが、芽が出ている所が有りました。とにかくまだ食べられていないようですね。近い内に見に行こうかと思っています。
yama-kazeさん コメントありがとうございます。
この日はエビネランを求めて踏み後をたどってあちこち探してみたものの見つけられなかったのであの地点で見つけられたのは幸いでした。
他の方のレコでも群生地が4,5か所あるとのことでしたが、この山のことを熟知している方に案内頂かないとたどり着けない場所なのでしょうね。
ラン科の希少な植物が減少しているのは心無い花泥棒の仕業かと思いきや、シカも一躍買っているとのこと。
富士山近辺の山のカモメランや霧ヶ峰のニッコウキスゲが壊滅したのもシカの食害とのことなので、影響は深刻ですね…。
元はと言えばニホンオオカミを絶滅させたこと、狩猟で食肉を得ることをしなくなったことなど、人間の不適切に自然を管理したことが原因ですので、一個人としてはいかんともしがたいことですが残念です。
自生地一帯を電柵かフェンスで囲って花泥棒もシカも侵入できなくするほか手がない気もしますが、維持管理に費用も掛かることなので簡単ではありません。
この山の限られた地点でもひっそりと咲き続けてほしいと思います。
飯盛山と西津汲は3月から5月に掛けて、絶滅危惧種に指定された貴重な花が次々咲く、岐阜屈指の花の山です。私は毎年この期間、二週間に一度のペースで登って調べていますが、最近、登る人が増え、盗掘が心配されます。一昨年も飯盛山で大量のコシノコバイモが消えてしまいました。
それと同時に鹿の食害が酷くなり、特にジエビネは鹿に取って、食べ応えが有るので、格好の餌食となってしまっています。何年か前に揖斐川町に鹿対策をするように申し入れしましたが、何の手も打たれずに、結局昨年のような酷い有様となりました。ここのジエビネは群落毎に色合いが異なりますので貴重です。
ご覧になったジエビネは飯盛山の方だったようですが、多いのは西津汲の方です。但し、多いのは登山道の無い尾根の方ですので、人からは守られてはいます。21日に行った時には山頂周辺では全く芽が見られませんでしたので、心配をしています。
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