赤岳 〜苔むす南沢の林を行く
- GPS
- 27:35
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,631m
- 下り
- 1,634m
コースタイム
24日:(頂上往復)赤岳展望荘7:20 - 8:20行者小屋8:40 - 10:45美濃戸 - 11:40美濃戸口
天候 | 23日:晴れ 時々 曇り のち 雨 24日:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
美濃戸までの林道は凹凸大きく、低車高の乗用車は入らない方が無難 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト:美濃戸口 八ヶ岳山荘前にあり ■道の状況: (美濃戸口〜美濃戸)未舗装の林道 歩行に問題なし (美濃戸〜行者小屋)主に沢に沿った比較的傾斜の緩い道。後半は経路が分かりにくい個所もあり。 (地蔵尾根〜展望山荘)はじめは樹林帯の中の比較的緩やかな登り。後半は急傾斜で鎖、梯子が連続する。 ■下山後の入浴:八ヶ岳山荘でも入浴可。車の場合には「もみの湯」が近い。\500/人 |
写真
感想
会社時代の先輩Oさんが今年の夏に北岳に登頂するという目標を立てたので、そのトレーニングに同行して赤岳へ。
赤岳には5年前に登っているが、行者小屋までのダラダラと長い道程と地蔵尾根の梯子の急登だけが印象に残っている。
ルートの標高差は北岳にやや及ばないが、沢沿いの長めの登りや岩場の歩きなどは北岳のプレ・テストとしても適切だろう。
梅雨ではあるが何とか晴れ間になりそうな2日間を選んで出発。
自分の車では美濃戸まで入れないので、8時前に美濃戸口の駐車場に入れ、登山届を提出して歩き始める。
緩い勾配の林道をできるだけペースを上げずにゆっくり歩いていく。
日曜で美濃戸の駐車場に入りきれなかった車が戻って来るのと時々すれ違う。
1時間足らずで美濃戸に着き、ここで少し休憩してからいよいよ南沢の登山道に入る。
いかにも八ヶ岳らしい緑の濃い沢沿いの林の下を少しずつ登って行く。
行者小屋までは長く、できるだけ体力を温存したいのでOさんにも極力ゆっくり歩いて貰う。
しばらく前後して歩いていた10人ほどのグループが長い休憩を取ったらしく見えなくなった。
その辺りから大きな石が転がる沢を何度か渡り返し、勾配もややきつくなってくる。
やがて涸れた沢の河原状の場所を過ぎ、再び林の中に入ってからさらに30分ほども歩いてようやく行者小屋に辿り着く。
ここで昼食を摂って最後の登りにかかろうとするが、標識を読み間違えて文三郎尾根方面へ10分ほど行ってしまう。
仕方なく小屋まで戻って地蔵尾根へ向かうが約20分のロス。
最初はやや緩やかに樹林の中を登るが、森林限界を抜けると勾配は途端に急になり鎖や梯子が頻繁に出現する。
これまでよりは緊張するし筋力も使うので、すぐに心拍数が上がり短い間隔で休みながらの登攀になる。
それでも1時間半ほどで稜線に上がる。
期待したほど低燃費歩行できなくて疲労が大きいのと、ガスが出てきて頂上での眺望が期待できなくなったので、展望荘に泊ることにする。
夕方までに一帯はガスに覆われ、夜になるとさらに雨も降ってきた。
この夜はスーパームーンだったのだが、月を見ることもできず7時過ぎには就寝。夜半に目が覚めると雨は上がったようだったが、空は雲に覆われていて星も期待できず再び寝る。
翌朝は朝食前に少し撮影をしてみるが、ガスが多くて山は焼けず実りは少ない。
朝食後、二人で頂上を往復してから下山開始。
昨日は苦しかった地蔵尾根も下りは1時間足らずでこなして行者小屋に到着。
コーヒーを貰って一服してから美濃戸へ向けて出発する。
下るだけなのでゆったり余裕を持って歩いていると、昨日は目に入らなかった林の様子がよく見えてくる。
雨の後ということもあって、新緑の色にも増して地面や木々の幹を覆う苔の色が瑞々しく輝いている。
時々ハッとするほど美しい一角があったり、それを構成する小さな植物を観察するために腰を下ろしてみると、さらに新しい風景が見えたり、と、ただ通過するだけだった登山道が楽しい発見の場に変わる。
あちこちで立ち止まりながら緑のタペストリーを撮影しているのは楽しいが、沢沿いの道は長くてさすがに疲れてくる。
2時間余りをかけて美濃戸に着いた時は喉も乾いたのでソフトクリームでも、と思っていたのに美濃戸山荘は平日休業!
落胆したが少し休んでから美濃戸口までの最後の林道歩きに腰を上げる。
最後の3劼呂曚鵑箸Δ膨垢った。時間にすれば45分くらいなのだが、単調な景色の硬い車道は登山靴の足にはダメージが大きいし、つまらない。
美濃戸口に着いた時にはほんとに体の力が抜けてホッとした。
もみの湯に浸かり、近くの風変りな蕎麦屋「香草庵」でぶっかけそばを食べてから帰宅。
高標高の山に登る雰囲気はかなり味わって貰え、北岳登頂の実現性は高まったのではないかと思えた山行だった。
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