甲斐駒ヶ岳
- GPS
- 12:37
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 2,485m
- 下り
- 2,490m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下部鎖場等のある岩場に注意 七条小屋より上部は積雪 冬山装備必要 とにかく長いコースなので早立ち原則 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
前日の夜、車を走らせ北杜市営駐車場に行く。予想以上に自宅から近くて余裕の到着。車は数台停まっていたので他にも登っている人はいるようだ。車中泊の人はいないようだ。長丁場のコースになるので早めに就寝。
まだ暗いうちに起きて朝食を摂りながら準備をする。日の出前のまだ薄いぐらい時間に出発。林道を10分ほど歩くと竹宇駒ヶ岳神社に着く。静かな神社で安全登山を祈願してから境内奥手の吊り橋を渡り登山道となっていく。はじめのうちは遊歩道と一緒になっているが15分ほどでいよいよ登山道となる。しかし、よく歩かれている道で危険なところも面倒なところもなく歩きやすい。日が出てくると新緑が綺麗である。笹が多くなり開けると横手からの登山道と合わさる笹ノ平に着く。徐々に斜度を増すものの登山道はとても歩きやすく時々平坦になりリズムが取りやすい。徐々に尾根っぽくなり岩場に出ると刃渡りと呼ばれる両側切れ落ちている岩場に出る。しっかりと鎖もあり慣れていれば全く問題なく歩ける。さらに登りは続き標高2000mを越えたあたりからチラホラと雪が顔を出すが登山道には少なく問題なく歩ける。
更に登って行くと黒戸山に出るが山頂を通らず北側を道は巻いていく。黒戸山のなだらかなアップダウンを過ぎると道は下りとなり五合目の鞍部へ向かう。木の間からは甲斐駒ヶ岳が見えてくるようになる。五合目小屋あとは広くなっていて休憩できる。鞍部を通過すると鎖場や梯子が多くなり屏風岩を登る。スリルはあるが整備がしっかりしているので安心して通過できる。梯子の多い岩場を抜け登って行くと七丈第一小屋に出る。ここの小屋は1年中開いているようだが管理人が居るかはその時次第だ。テント場はもう少し先になる。ここで一休みし、山頂を目指す。
小屋を出ると少しずつ雪が増え、テント場からはほとんど雪に覆われている。アイゼン・ピッケルの冬装備にして登るが雪はかなり腐っているのでアイゼンが必要かは時々疑問になる。雲が増えてきて時々山頂が見えなくなるが薄い雲なので問題なさそうだった。斜度のきつい尾根道は続き、時々雪もなくなり岩の上など歩くので思いの外疲れる。ここまで標高差2000m近く、体もだいぶ疲れが溜まっているので思うように進まない。八合目御来迎場からは展望が良い。景色に癒されるも山頂まではまだ距離がある。岩を巻くところやトラバースなど雪が柔らかく歩きにくいところもたくさん出てきた。また、雪が溶け急な岩をアイゼンで登るところもありちょっと辛い。山頂はゆっくりだが近づき、やっとの思いでたどり着いた。久しぶりにこれだけ疲れた登頂になった。
山頂からあまり見えないが景色を楽しみながら昼食。下山に備えてしっかり補給しておこう。時間的に予定タイムリミットより少し早いくらいで山頂を出発。歩き出してすぐアイゼンが邪魔に思い外した。登ってきた時よりさらに雪が柔らかく歩きづらい。最近慣れている尻滑りも真っ直ぐな斜面が少なくなかなかできない。尻で滑りながらトラバースする方法はないのだろうか?徐々に滑りやすい斜面も出てくるので体力温存のため積極的に滑る。しかしながら木が多くうまく避けながら進む。それでも滑るのは速く1時間で七丈小屋まで戻れた。ここで冬装備を片づけ下山に備える。
今回は往復登山なので道がわかっている分楽なのだが、距離もわかっているのがちょっと辛いところだ。完全に脚には堪えスピードを上げらない状態であった。ゆっくり確実に下りることを目指し七丈小屋から歩き出す。梯子など急なところは必ず後ろ向きに進み時間がかかっても確実に歩く。ほぼコースタイムは維持できた。疲れている割には精神的に余裕があり慌てることもなく脚と相談しながら休憩を取り、刃渡りまで歩き休憩する。八ヶ岳が綺麗に見えていた。ここまで来るとあとは危険な場所も少なく歩きやすくなるので前に進むのみ。
でも、思うようには進まず笹ノ平でもう一度休憩を入れた。確実に暗くなる前に下山できる位置まで来たのでだいぶ余裕はあるものの足はかなり痛い…。最後は歩きやすいのでどんどん歩きコースタイムより速く駒ヶ岳神社に着くことができた。朝は誰もいなかったが下山時には数組の観光客がいた。珍しそうな目で見られるのもだいぶ慣れてしまった。ま、この時期に登る人も少ないか。
今回は日程的に日帰りになってしまった黒戸尾根であるが、非常に長く標高差もあるのでかなりキツかった。特に山頂手前では思ったように進まず体力のなさを実感。できることなら1泊はしたいものである。全体的に雪のない登山道は歩きやすい。岩場もかなりしっかりと梯子があり整備が行き届いている。山頂付近の雪はもう数週間でなくなって夏道がしっかり出てくるだろう。そうすれば冬装備も背負わなくて良くなるのでだいぶ楽になると思う。ちなみに標高差は2200m、距離20kmの行程だった。
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