【八ヶ岳】稲子湯唐沢橋から踏み損ねた天狗岳と、ニュウ周回
- GPS
- 06:56
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,252m
- 下り
- 1,249m
コースタイム
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 6:55
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
20台程度は駐車できると思われますが、人気のコースのため埋まるのが結構早いです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【唐沢橋登山口〜しらびそ小屋】 しらびそ小屋手前から残雪が現れます。必要に応じてアイゼン等装着を。 【しらびそ小屋〜中山峠】 ほぼ残雪のセクションです。アイゼン等必要です。 【中山峠〜東天狗岳】 ほぼ残雪のセクションです。アイゼン等必要です。 【東天狗岳〜西天狗岳】 ほぼ残雪のセクションです。アイゼン等必要です。 なお、東天狗岳に戻る際、中山峠側にトラバースが数本ありますが、一番下のはどこに通じてるのかよくわからないので利用しない方が安全かと思います。 【中山峠〜ニュウ】 残雪の樹林帯です。アイゼン等必要です。 【ニュウ〜唐沢橋登山口】 標高2000m程度まで下ると完全に夏道です。その手前まではアイゼンはつけておいた方が楽です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
靴
ザック
アイゼン
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
|
---|
感想
前日の浅間連峰登山に続いて、近所の八ヶ岳へ。4月30日に本沢温泉から上がってますが、今回は稲子湯唐沢橋から上がり、前回暴風のため登れなかった天狗岳を踏んで、ニュウから下りるというコースでした。
この日も風はそこそこ吹いてましたが、前回の暴風に比べれはるかに穏やかで、気温も寒いと感じるほどではなかったため始終安定して楽しめた登山でした。
唐沢橋に到着したのが4時30分ぐらいで、この時点で駐車場は8割程度埋まっていた感じですね。前泊、山中連泊組も居られた感じです。ささっと準備して登り始めます。
しらびそ小屋手前の急登セクションに入る頃には残雪が現れ始め、良く踏まれているがために滑りやすくなってるので、このあたりからアイゼン装着した感じです。途中外すということは無く、ニュウからの下山コースで標高2,000m以下になったあたりで外した感じでした。
しらびそ小屋につくと、眼前に天狗岳を望むことが出来、間近に迫る岩壁は中々の迫力です。そんなしらびそ小屋から先はずーっと残雪地帯で、まだまだ冬の名残を楽しめる感じですね。ただし、アイゼン等は必要で、前爪後爪がついてない軽アイゼンは少し苦労するかもしれません。チェーンスパイクも同様。
中山峠に近づくにつれ斜度は上がっていき、最終的にはほぼ崖みたいな感じのところ急登していきます。途中鎖がありますが、完全に出てますので問題無しです。ただし、足元がカリッカリに凍ってるので、アイゼン等無ければ登れないような感じですね。
中山峠に到達すると風が強く吹き始めすが前回ほどではなったので、ここで一呼吸入れていざ天狗岳を登り始めます。天狗の奥庭を過ぎたあたりの基部でかなりの残雪が残っており、また斜度もきついため、ここら辺でもアイゼンがバシバシ効いて楽しい感じですね。そんな残雪帯・急登にあえぎながら進んでいくと、やがて岩稜っぽくなって山頂へと至ります。山頂に出ると、目の前には南八ヶ岳の秀峰が広がり、辺りを見渡せば、360度の大パノラマを堪能できますので、人気の山になるのは必定。山頂もまぁまぁ広いので、ここで休憩でも良いでしょう。ただし、少し下って登った先に西天狗岳という、さらに広い山頂を備える良物件があるので、もう少し頑張って行ってみることをオススメしたいですね。西天狗岳の方が西側により開けているので、北アルプスや御嶽、乗鞍岳、中央アルプス等を確りと望むことが出来ます。また、不思議と風も穏やかでこの日に限定すればほぼ微風の山頂でしたね...謎なことに。
休憩もそこそこにして再び中山峠に戻って、ニュウを目指します。看板に積雪期ルート不明瞭のため進入禁止的なことが書いてありますが、ニュウまでは多くの人に踏まれているため、トレースは明瞭で問題ありません。そんなニュウですが、こちらも白駒池方面から近いかつ、さほどキツイコースでもないため人気の山になってますね。この日も多くの人で賑わってました。ニュウから南を見渡せば、奇妙な地形の稲子岳と硫黄岳の爆裂火口、東西天狗岳を望めます。いやしかし稲子岳の地形って本当に奇妙なもので、地形図を見ても一体何がどうなればこんな地形になるのかと、ちょっとわくわくします。このあたりは以下の講演論文を見ると、学術的興味が強く惹かれますね。
【長野県中・北部で形成された巨大天然ダムの事例紹介 ー八ヶ岳大月川岩屑なだれと姫川・岩戸山の大規模地すべりー】
参考:http://www.histeq.jp/kaishi_26/HE26_106_107.pdf
ニュウからの下山ルートはシャクナゲ尾根経由で、名前の通り道中は多数の石楠花が植わってます。ちなみに少し邪魔になってるものもあるため、歩行には要注意ですね。また、メジャールートではないため、トレースがやや薄い感じです。人があまり入らない、残雪期の初め頃なんかはルート探しなんかしなきゃいけなくなるような道もあります。とはいえ大分人が入っているようでしたので、この日は特に問題はありませんでした。標高も2,000mよりも下になればアイゼンはもう不要で、乾いた涼しい空気も心地よく、いよいよもって八ヶ岳にも春が来たんだなと実感できるほどです。
少し長いコースですが、全体通して緩急よくまとまった素晴らしいルートかと思います。これからの時期は花もたくさん出てくるでしょうし、宿泊を絡めるのであれば「黒百合ヒュッテ」や「しらびそ小屋」に小屋泊ないしはテント泊も良いかと思います。
また暖かくなったら歩きに来ようかと思います。
気をつけて山歩き楽しんでください!
ありがとうございますです。
世の中が落ち着いたら、また信州まで遊びにきてくださいませー。立山でキャンプでもいいですよ!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する