後方羊蹄山比羅夫コース 〜ほぼ盛夏の登山道を延々と〜
- GPS
- 08:53
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,567m
- 下り
- 1,718m
コースタイム
行きのGPSトラックが衛星補足に時間が掛かり、途中からになっています。
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
数十台は停められる大きな駐車場も8時時点でほぼ満車。 しょうがないので駐車場脇の空きスペースに止めました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース状況> ・全部夏道が使えます。雪を踏むシーンは皆無です。 ・羊蹄小屋の水場の他に付近の雪渓等でも水が取れます。 ・羊蹄小屋で登山記念バッヂ(700円)が購入できます。 <花の情報> 登山道:マイヅルソウ・シラネアオイなど 外輪山:メアカンキンバイ、シラネアオイ、カラマツソウ、エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲ、ウラジロナナカマド、ウコンウツギ、チシマキンレイカ、イワブクロ、コケモモ、ミヤマオダマキ、エゾノイワハタザオなど <下山後のお楽しみ> 今回は足を延ばして五色温泉へ...倶知安市街地経由で30分ほど。 夕日に赤く染まるニセコアンヌプリの姿をみながら、硫黄の匂いのする露天風呂に浸かるのは最高。日帰り入浴600円(リーズナブル)。温泉たまご(80円)も食べました。美味 |
写真
感想
本日は前々から4人の学生さん達と計画していた後方羊蹄山行。一週間の疲れが週末にドッと来る中、朝3時と変な時間に目覚めてしまったために妙に身体が重たい。全員の装備をちゃんと確認できていないので少々不安もあるが、天気はこの上なく良さそうなので大きな問題はないかと思いつつ、念のため水・食料などはいつもより多目にザックに詰め込んだら全部で13kg近くになってしまった。この荷物背負って登れるだろうか...うーむ、不安。倶知安町に入ると天候一変して雲が多り、半月湖の比羅夫コース登山口は完全に曇に覆われた。気温の上昇と共にスカっと晴れるだろうと思いつつ入山。
先頭を行くN氏のペースに引きずられるように早いペースで序盤のハイキングコースに突入。どのみち安全確保のため最後尾を行く予定だったが、これはついていくのが精一杯ペース。よく考えてみたら20近くも若いのだからさもありなん。若いっていいな(^^;。2合目の手前あたりから、先週も真狩コースから羊蹄に登ったU氏と私がパーティから分離してゆっくり登っていく。先発隊にはホイッスルと高度計と地図を渡してあるので、セオリー通り初回の30分休憩後は60分ずつの大休止を挟みつつ、休憩時間都度合流するというスタイルで行く。
私のほうは登り初めはキツかったが、身体が暖まってくると俄然快調に...反面、先週の羊蹄登山を引きずっているU氏は急坂と共に徐々にペースダウン...とはいいつつも時速1.5kmペースは十分にキープしていて当初の予測時計通り。私自信初の羊蹄山だけれども、は単調な登りが続く林間コースをイメージしてきたが、雲が晴れてくると、時折、木々の隙間から倶知安の街並みが見えて思いのほか快適なコース。
5合目近くにはゴゼンタチバナも咲いていて癒されつつも、午前中の曇り空が一変して青空が拡がるにつれて、暑さが尋常じゃない状態に。水分補給しつつも、補給した分、汗になにって流れていく不快な状態。5合目を越えるとニセコアンヌプリが見え始める。もう標高的には抜いた感じだけど1900m近くまで登ることを考えると、まだまだ先は長い。
7合目で3回目の大休止。みんな、結構、へばっているようだけど、まだまだ余裕ありそう。このあたりはハイマツもチラホラ見えつつ、木々も低木化して明るい登山道。眼下には倶知安・ニセコの街並みとアンヌプリ。8合目あたりではU氏のペースが更に低下して心配したが、なんとか予定してた行程をキープしているので、ペースを乱さないように、極力、話しかけないようにして進む。そんなわけで何とか9合目分岐点に到着。切込隊長のN氏がいないと思ったら、岩場爆睡中。景色を遮るもののない9合目分岐点からは、遥か眼下に見えるニセコアンヌプリがとても印象的。
9合目分岐から山頂付近はにかけてはお花畑状態。メアカンキンバイ、シラネアオイ、カラマツソウ、エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲ、ウラジロナナカマド、ウコンウツギ、チシマキンレイカ、イワブクロ、コケモモ、ミヤマオダマキ、エゾノイワハタザオなどが咲いている
。
9合目からは斜度の緩くなり急に快適になった。花も咲き乱れる中、足取りも軽い。北山山頂手前の分岐点の岩場の上から見る雪の残る母釜も印象的だった。父釜に比べると全然小さいけれど圧倒される風景。北山山頂近くにある三等三角点「雲泉」。基準点データベースでは処置保留となっていたかが、位置ズレを起こしたかのように傾いている姿を見てその理由に納得。ただ、ニセコの山々を背景に絶妙な位置にある三角点は絵になるなぁと思う。
北山山頂で会うはずの先発隊の姿がなく、随分と先を進んでいる姿が見える。最高点あたりは人が多いので北山で食事にしてもいいかなと思っていたのだが、しょうがないので北山から300mほど走って、彼らに追い付いて話をして、まずは最高点に行くことに。途中、何故か人が多く集う京極コース分岐点の1890m峰を迂回するルートを通り、旧山頂である一等三角点「真狩岳」に来てみると先発態が遥か後方に...あれっと思っていたら、1890m峰を最高点と勘違いして登ったらしい。遠くから「騙されたぁ」とかいう声が聞こえてくる。しょうがないなぁと思いつつ、ここは経験の差とばかりに一人ゆっくりと最高点を目指して歩く。途中、最高点手前の岩場から見る少し水を湛えた父釜の姿が何とも言えないぐらい美しい。
というわけで最高点に到着。色々あったけど、何はともあれみんな無事に山頂に立ったというわけでノンアルコールピールで乾杯しつつ、手直な岩場に陣取って食事にする。
食事の後は父釜の一周ルートを通って避難小屋へ...何でも登頂記念バッヂが売っているとのことで、次の目標はそれらしい(^^;。途中はゴツゴツしたガレ場でルートがペンキで示されているが、彼らにとっては初めての体験でそれもとても面白かったらしい。なんか新鮮でいいですな(^^)。そんなわけでガレ場が終わると真狩コースの分岐点。3/4周した父釜ともここで別れて外周路に入る。
滑るザレ場ルートをワイワイ言いつつ通り過ぎて、もう細くなった雪渓を横切り羊蹄小屋へ。今日は、山頂で全員にコーヒーを振る舞ったせいもあるが、水の消費量が半端なく、すっかり空になった水筒に水を補給するべく、途中の雪渓で私は水を汲んだので、小屋前のテーブルでそれを煮沸。テーブルに陣取っていた男性はこの小屋の常連らしく、ボトルいっぱいのワインを今晩管理人さんと一緒に飲むと楽しそうに話していた。この人、大雪山系の白雲小屋の情報も詳しいらしく、話をしていると一昨年に辞めた今野さんが管理人として復活していると話してくれた。数年仲良くさせてもらった有馬さんも昨年限りで辞めると言っていて、知り合いが全くいなくなって寂しいなと思っていただけに、とても嬉しい情報(^^)。
そんなわけでバッヂ(700円)も無事に入手して、記念写真も撮ってもらい、楽しい一時を羊蹄小屋で過ごした後は、またあの忌まわしき道をひたすら下山。ザレ場で足を滑らせてN氏が肉離れ気味、A氏とU氏は膝に来ているということで、適宜5本のストックをやりくりする。かつて自分が経験してきた痛みだけに気持ちは人一倍理解できるけれども、どうしてやることもできないことも人一倍理解している。もうペースが落ちてもいいから、ひたすら下山してくれと祈るのみ。自分のストックも全て渡しているので私にとっても初めてのストックなし下山。少し右膝に違和感を感じつつも、木の枝などを利用して無事に下山できた。
下山後は半月湖の東屋でしばし休息。こんなに疲れた山は私にとっては芦別岳旧道−新道縦走以来かもしれない。山頂の景色の良さはともかく、延々と続く下山路に辟易としてもう暫くは登るもんかとみんなで決意を固めた瞬間だった。下山後は五色温泉でゆっくりと湯に浸かり、その後は私の自宅近く、琴似の名物居酒屋「ふる里」でうまい飯と酒を堪能して、ここ何年もないぐらい充実した休日が過ぎていった。
ヒカリゴケは風が出てくる下の方の穴ではなく、上の方の穴の中にあります。
僕が行った時には結構よくわかりましたよ!
そんなところにあったのですか...
風穴近くが少しぬかるんでいて、
当日は風もなくて全然風穴ってイメージじゃないねと
ヒカレゴケの存在を忘れてそのまま通り過ぎて
しまいました。
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