ここも賞味期限切れ?景鶴山(上州の山旅5/7)
- GPS
- 10:11
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 970m
- 下り
- 986m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 10:02
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂直下のナイフリッジのみ危険 |
写真
感想
今遠征で一番の難関と思っていた景鶴山。なにせ期間限定で、極端に短い期間しか挑戦できないこと。ナイフリッジの残雪が早く融けてしまうことが難関の理由だ。
密を避けるため混雑するGWを避け、平日を狙っていた。だから5月6日か7日の2日間しかなかったのに、そのうち1日が快晴とは山の神様に感謝しかないm(__)m
〇鳩待峠P~東電小屋
満車を心配してPで前泊したがガラガラ、朝になって入って来る車も数台、全く心配はいらなかった。
朝5時出発目標で準備をしていると2人が先に出発、少し遅れて出発した。木道が露出しているところもあったが、まだ雪はあった。気温が高く雪が緩み朝なのに踏み抜きがあり歩きにくい。
山の鼻からは先行の一人が道連れとなった。この方が300名山ハンターのO君、これ以降帰るまで一緒に行動した。
東電小屋までは木道と雪道が半々くらいであった。坦々としたアプローチもO君の営業で鍛えたトークで退屈しなかった。
問題は2ヶ所の橋。O君は怖いから遠回りしようかなと迷っていた。最初の橋は幅が30儖未芭沼では立てない幅、手すりはない。
次がヨッピ橋で20儖未琶丗の幅と狭いが、手すりあり。どちらも板が外され水面が丸見えでやはり怖い。とは言え、切り立った岩のナイフリッジを思えばまだこちらの方がまし。雪が積もったり濡れていると更に怖いが幸い乾燥していた。緊張はしたが難なく渡れた。
しかしO君は遠回りしようと思っていたくらいの恐怖症なので、へっぴり腰で見ていても心配であった。
取付きは東電小屋の尾根と思い込んでいたので、小屋まで行って休憩した。
〇東電小屋~山頂
休んでいる時O君が、取付きは少し戻った尾根末端だと言い出した。GPSを確認するとO君の言っている通りであった。そこで少し戻って笹薮の尾根に適当に取付いた。少し上がると東電小屋への水道路に合流した。少し辿ったが、登って行く気配がないので諦め笹薮を直登した。鞍部まで我慢して藪を進むと雪が連続し始めた。その後も時々笹が露出していたが、100m位登ると繋がったのでアイゼンを履いた。雪はゆるいが快調に登れた。本日の先行者はトレースから1人か?
与作岳の鞍部辺りで先行者とすれ違った。先行者は山頂100m手前の岩で行き詰り撤退してきたとのこと。え~!これはヤバいと不安になる。ここまで来たんだから行くだけ行って、自分の目で確かめてこなければ引き返せない(T_T)レコにもここを強行突破したとの記載があったし…。O君も思いは同じようでとにかく行ってみようとなった。
急登を登って行くとナイフリッジになり、5m位の岩が立ちはだかった。中央に溝状に藪があり雪が付いていれば急だが突破できる。しかし今は全く付いていない。左は岩が露出し巻けない。右は結構な雪の急斜面だ。今思えば中央の藪を強行突破できないことはなかったとも思える。しかしアイゼンで足元も見えない藪の岩場は登る気がしなかった。
自ずと右に巻き急斜面を登るしかなくなった。岩を回り込んでみると急だが何とかなりそうだ。高さは5m位だ。白砂山では邪魔者でしかなかったピッケルが活躍した。僅か5m程だが、樹がなく手掛かりがない雪の急斜面だ。しかしピッケルを突き刺しステップを切って登れば、多少の余裕を残して登れた。後続のO君はピッケルを所持していなかったので、ステップは深く切ったが、相当怖かったと思う。登った早々下りが怖いと言っていた。
ここをクリアしたらすぐに山頂であった。ピークが3つあり一番奥まで行ってみたが、山頂標識がなく山頂と確認できなかった。するとO君が写真と見比べて、この木に山頂標識が付いているはずだなどと言い出した。一番西のピークで一休みした後、戻りながら二人で探した。そして一番東で新し目の山頂標識を見つけ、ここを景鶴山山頂とした。確かにここが一番眺めがいい。二人で登頂記念の写真を撮りあい、下山した。
〇帰路
やはり岩の所が最難関だ。左へ踏み出す時に少し滑りヒヤッとしたので、後は特に慎重にステップを切って下った。勿論O君のために深く切った。岩を回り込んだ地点でO君が下り始めた。急斜面を下りきったので歩き始めるとO君が「わ〜危なかった。滑った。右手一本で助かった。」と叫んでいた。危険地帯を突破したからといって油断するからだ。
滑落しても助けにはいかないが、電話はしておくわ。と冗談をかまし、一路東電小屋に向け下った。O君曰く登りは強いが、下りは弱いとのこと。再び尾根末端で藪に突っ込んだが、O君がなかなか出てこない。東電小屋で一休みし、ひたすら山の鼻に向け歩いた。こういう単調な歩きはO君のトークで気がまぎれた。O君の知識と話題の豊富さには感心する。
山の鼻で休憩を取った後、鳩待峠に向け標高差200mの登り返しに出発した。O君から疲れた帰り道にこの登り返しがみんなきついとレコしてます。と言っていたので身構えていたが、ここもO君と話していたら大した苦痛も感じず鳩待峠に着いてしまった。
車に戻るとワイパーに料金請求の紙が挟んであった。金を請求するなら取りに来いよ。うちのあたりじゃ半月分の駐車料金のくせに。と悪態をつきながら鳩待山荘まで登り返して払いに行った。O君と二人でこの登り返しが、一番きつかったなどと愚痴りながら車に戻った。
着替えを済ませて出発すると、O君が深々と営業お辞儀で見送ってくれた。勿論またどこかの山で会いましょうと言って。
コメント
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ご一緒させて頂き、本当にありがとうございました!
おかげさまで無事に登頂できましたし、おかげさまで無事に下山できました。
あれから鳩待峠駐車場で1時間ぐらい仮眠してから東北へ向かい、翌日は乳頭山、翌々日は太平山に登ってから帰京しました。
またどこかの山でお会いできる日を楽しみにしてます!
UP遅くなりました。早々のお返事ありがとうございます。m(__)m
どうも今季最後の登山者だったのですかね?
兎に角登頂できて今はホッとしています。
O君のおかげで楽しくあるけました。
一旦帰京し再出発するとの話でしたが、直接行かれたんですね。いくら高速代を気にしなくていいとは言え、そのバイタリティーには驚くばかりです。
こちらはその後関東100や群馬100を拾いながら西に向かって進み土曜日の夜にヨレヨレで帰宅しました。
翌日は孫の祝い事があり、何としても帰らなくてはならない事情がありました。
山も楽しいですが、孫には敵わないな🤗
また山で(^^)/~~~
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