富士山 六合目(御殿場口〜須走〜吉田〜精進〜船津〜河口湖)
- GPS
- --:--
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 1,272m
- 下り
- 1,842m
コースタイム
→お中道(2600m)11:30-37→吉田口六合目指導センター12:05→スバルライン五合目12:25-30
→精進口三合目13:07-15→スバルライン二合目13:46→船津口夏季ゲート14:19→河口湖駅15:43
天候 | 曇り 強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 富士急線 河口湖駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【御殿場口新五合目→須走口五合目】 最初の200mぐらいは林道のような明瞭な道で問題なし。 その直後に、踏み跡が無く迷いそうな場所があった。 しかし、注意して見ると100〜200m先に白のビニールの紐の目印があった。 その後、ロープがあったり、「登山道」の小さな標示が適当な間隔である。 全体的に踏み跡は薄く、標示も貧弱でガスの時はルートを見失う危険大。 【須走口五合目→吉田口六合目指導センター】 ブル道から須走登山道に移動、長田山荘から標高2400mのお中道を利用。 7/6時点では溶岩流の手前で通行禁止になっていた(吉田側からの迂回路あるが須走側には案内無し) 標高2600mのお中道は吉田側のガレ斜面の踏み跡が薄いが、白ペイントに注意すれば問題なし。 ガレ斜面は足場が悪く、今回は吹き下ろしの強風で時々立ち止まる場面があった。 【吉田口六合目指導センター→スバルライン五合目】 曇りで強風の天気にもかかわらず大盛況。行列登山で道が混み、非常に歩きにくい。 【スバルライン五合目→精進ルート三合目】 静かな歩き易い道、特に三合目手前はチップが敷いてあり快適。 【船津登山道→河口湖駅】 林道並みの道、誰にも会わず静寂。夏季ゲートから下は車道。 ※GPSは持ってないので、ルートは正確ではありません。 |
写真
感想
富士山の東麓と北麓をトラバースして来ました。
トレース的には御殿場側は青少年交流の家から登りたいところでしたが、
せっかく山開きで御殿場新五合目までバスが行くので利用しました。
以下 行程概略
御殿場駅付近はガスと雨の最悪の天気で、富士山に行く気分ではありませんでしたが、
バスはすぐに雲を抜け視界は開けてきました。
しかし、富士山は七合目付近から上は雲の中、車中時々、ザーと雨が降る天気。
それでも新五合目は雨具無しで歩ける状態で、
十人ほどの登山者はそれぞれ御殿場ルートを歩いて行きました。
私の今日の目的は、御殿場⇔須走の連絡ルートの確認とお中道散策です。
自衛隊がいつも訓練している広場を通り抜け登山道へ、
道らしい道だったのはここだけでした。
すぐにルートは不明瞭になり、どちらに行くか迷います。
足跡らしきものはそこかしこにあるが、あたり一面単調な砂礫の原野です。
注意してみると、100mほど先に白いものが見えました。
行ってみると白いビニール紐のリボンの目印でした。
そこから、道とは思えない砂礫の道を強い向かい風の中、ゆるゆると歩きました。
ロープでルートが導かれていたり、地面に低く小さな「登山道」という道標があったり。
遠くからは全く見えず、お世辞にも一般道とは言えません。
ガスが出て視界が効かなければ、確実に道迷いすると思います。
やがて山中湖が見えて来ると、荒れた不浄流しを渡ります。
沢に沿って少し上流に登れば、あの幻の滝があります。
ここまで来れば須走五合目は近いです。
振り返るとスタート地点の新五合目の駐車場が雲に見え隠れしています。
ガスで視界が無い時や積雪期は道迷いする難ルートだと実感しました。
もう一つ谷を渡ると須走五合目の茶店の屋根が見えてきました。
そして砂礫の道も、突然広いブル道に様変わりして第三駐車場に着きました。
ここまで歩きにくい砂礫の道と強い向かい風に苦労しました。
駐車場で小休止のあと、ブル道から須走登山道へ向かいます。
最初は下山道に出ますが、下山道を登るのも気が引けるので強引に谷を渡り登山道へ。
いつもこのパターンで靴の中が砂利だらけになってしまいます。
ほどなく六合目の長田山荘に着きましたが、砂礫帯は風が強いです。
今日、頂上目指す登山者は苦行でしょうね。
長田山荘から2400mのお中道に入りましたが、20人ぐらいのハイカーとすれ違いました。
普段は滅多にハイカーと会わない道ですが、今日はお中道歩きのイベントがあったそうです。
コースは滑沢の少し手前で赤のビニールテープがあり、通行止めになっていました。
なぜ? 崖崩れ? お中道入口には何も表示は無かったのだが…
イベントのハイカーも迂回ルートと思われる通行止め手前のヤブの中から登って来ていた。
まぁいいか。大勢に影響なし。
今日は沢から2600mのお中道に移動する予定だったので。
通行止めテープのすぐ先の沢まで行きます。
快適な溶岩流をどんどん遡って行くと、なんと六合目だというのに雪渓です!
細かいゴミで汚れた雪が沢を完全に埋めつくしていました。
もしかしたらとは思ったが、やはりそうだったか。
しっかりした雪渓なら軽アイゼンでザクザク登れますが、
この時期の雪渓は小規模でもとても危険です。
ステップが切れるか試しに一歩踏み入ると、見事に踏み抜いて穴を作ってしまった。
幸い雪渓の下は平坦で、尻を濡らしただけです。
脱出のために這いつくばった手は泥だらけになりました。
危ない!危ない! 余計なことはしてはいけません。
ここで完全にギブアップですが、濡れた溶岩流を下りたくはありません。
ましてや今日の靴は底がすり減ったウォーキングシューズ。
どうするか。そう高巻きです。
ここは高巻きして雪渓をやり過ごしますが、あいにく灌木の密度が濃い。
運よく僅かな獣道(鹿道と思われる)を見付け、灌木帯を徘徊しました。
しばらくし登って沢に戻ると、少しの登りで2600mのお中道に到着。
振り返れば山中湖の眺めが素晴らしい。
お中道を20〜30m吉田側に歩けば、絶景の滑沢ですので、ここでお昼の予定でした。
しかし、富士本峰から吹き下ろす強風で休憩どころではなかった。
岩に置いたザックが飛ばされそうでした。すぐに退散です。
吉田下山道に繋がるガレ場も同様、すごい吹き下ろしです。
踏み跡が薄く、踏ん張りの悪い、ガレの急斜面のトラバースは大変でした。
落石が怖いので顔を上げると砂をかぶるし、風にめくり上げられバランスを崩す。
ヨタヨタしながら何とか吉田下山道にたどり着き、六合目指導センター前へ到着。
この天気の中、すごい登山者です。
明日のご来光目的と思いますが、山小屋までの道中、風で苦労するでしょうね。
その後も、来るわ来るわすごい行列、広い道でも歩くの大変でした。
こんなに大勢登ってしまって富士山大丈夫なのか。
本気でそう思ってしまいました。
スバルライン五合目のお祭り広場で200円のコーラを飲んで一息。
ここからは静寂の精進ルートを三合目まで降ります。
今日はハイカー一人とすれ違いました。珍しいこともあるものです。
三合目からは船津ルートで河口湖を目指します。
船津ルートは4回目ですが、降りるのは初めてです。
ここは倒木が多いので、上りも下りも倒木越えが体力消耗します。
少し急ぎ足で16:00前に河口湖駅に到着。
ナイスタイミングで新宿まで直通のホリデー快速富士山号に乗れました。
車窓から見る富士山は相変わらず頂上に雲をかぶり風が強そうでした。
なかなか楽しい富士山中腹ウォーキングでした。
次は未開の富士山西麓縦断をやってみたいと思う。
6月に行ったときの船津ルート
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-307054.html
12月
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-256199.html
コメント
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yamaheroさん、おはようございます。
御殿場→須走、行かれたのですね。
見通しが効くと方向定めるの楽ですよね。
1時間20分で通過とは早いですね。
私はいつもズルズルに足を取られて2時間近くかかって
しまいます。
やはり歩き方の差なんでしょうか。
須走側の沢はまだ雪残ってましたか。
24番目の獣道、なんとなくイメージ湧きます。
土日は時折富士山が見えたのですが、終始白い帽子を
すっぽりとかぶった状態でした。
しかし、あの予報で上までトライする人は凄いですね。
でも、富士山初めての人だったら二度と登りたくなくなる
でしょうね。
millionさん、おはようございます。
念願の御殿場→須走行ってきました。
晴れてれば、すごく眺めいいコースでしょうね。
今までこのコースのイメージ湧かなかったのですが
実際、歩いて良くわかりました。大収穫です。
今度、積雪期に行ってみたいです。
でも、ガスったら、かなり難易度高そうですね。
もう、雪の無い富士山なのに
中腹の沢がまだ雪渓のままとは、びっくりです。
獣道、鹿さんの足跡バッチリでした。
鹿さんはホントにコース取りうまいですね。
しかし、風強かったです。
それでも吉田口はあの人の群れです。
みんな、よく登りますよね。
私なら、あの風の中を登るのは絶対イヤです。
富士山を舞台に活動されてますね。
山行スケールの大きさを感じずにはいられません。
すごいな〜。羨ましいな〜あ。
世界遺産のお祭りのその裏側に、これが富士と思える風景に
驚きです
雪渓に滑沢...本当に富士山ですか?
とんでもない場所を知っているんだと思いました。
富士登山はまだまだ、開拓の余地が果てしないようですね
36年前、富士山に登ったきりのs4redsでした。
こんばんは。
富士山が舞台…
まぁ、近くて、経済的で、ということで
バカのひとつ覚えみたいなものです。
他の山と違って、山麓や中腹も多彩に楽しめますし
ショートもロングも自由自在ということでしょうか。
s4redsさんも、上京したときは富士山へ
中腹や麓のウォーキングも是非どうぞ。
もう夏山シーズンですよね。
たまには私もピークハントを真面目にやろうかな
と思っています。
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