箱谷(別山山頂から標高2240mまで)と、チブリ尾根北側斜面を別当へ
- GPS
- 12:38
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 1,854m
- 下り
- 1,849m
コースタイム
- 山行
- 11:42
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 12:37
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 白峯温泉総湯(石川県独自の緊急事態宣言による白山市の方針により、5/15〜6/1は臨時休館) |
写真
装備
個人装備 |
ゴアテックスシェル(上下)
ジオライン薄手長袖
TSドライ半袖
ワークマンパイル保温靴下
毛糸手袋
3フィンガーミトンオーバー手袋
3mm厚ネオプレーン手袋
ジオラインバラクラバ
ソフトブーツ
プラスワンワークスのザック
ビーコン
エキスパートジャパンのレッドパッド
ゾンデ
コンパス
呼子
ヘッドランプ
予備電池
救急キット
ガムテ
針金
スマホ
高度計付時計
タオル
ストック
ウィペット
アイスアックス
カメラ
ビンディング
スプリットボード
シール
クトー
アイゼン
ハイドレーション0.7l
地形図
ペットボトルのお茶500ccx2本
8mm10mロープ
ハーネス
カラビナ
スリング
下降器
日焼け止め
SPF20リップクリーム
汗取りバンド
腕カバー
ミニアンパンx5
菓子パン類
カントリーマアム
塩分チャージ
ミニドーナツ
コンビニおにぎりx2(ツナマヨ
マグロ)
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感想
●経緯
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-539718.html
2014年の秋に秦やんとカラスノ谷を遡行し、詰め上がった稜線で その向こう側の斜面、箱谷を見た。均一な笹原であり、ここに雪がつけば気持ちよくボードで滑れるに違いない。そない思てたが、なかなか滑ることが出来ず、今回、7年越しの恋が ようやく実った。
4月の休日やGWに仕事してたので、この日は代休にした。天気、気温ともに悪くなさそうで、まぁ気温は ちょっと高過ぎるかなって気はせんでもなかったけど、ガリガリになるよりはいい。
行先は御嶽山のチャオin/outの日帰りか別山のココで考えてた。で、懸案だったココに決めた。ほんまは白水湖まで降りたかったけど、ダム湖の水が多いと左岸藪漕ぎが大変になる。この時期、雪解けと降雨で、既に満水やろ思て、市ノ瀬から入って箱谷上部だけ滑ることにした。
●出発まで
前夜、妻は仕事が終わるのが遅く、ほんまは もう少し早く出たかったのだが、なかなかそうもいかなかった。運転を始めて、草津を過ぎたくらいから眠気が出始めたが、飲食物で何とか持ち直して、南条SAで4時間弱の車中仮眠。
スマホの目覚ましで起きたが、なかなか動き出せず、少し遅れて運転再開。勝山IC出てスグのファミマで食料追加し、谷峠から市ノ瀬へ。谷峠を過ぎたくらいから空が急に明るくなってきて、日の出が早くなったことを実感した。
●山行メモ
・市ノ瀬→千振尾根夏道標高1820m
計画書では 4:30歩き始め、て書いてたけど、結局5時半スタート。千振尾根夏道は今まで2回通ったことがある。どちらも沢登りの時なので、下山時のみ。登りで使うのは今回初。見覚えのある道を通り、タイヤの種子?をとるための水たまりも過ぎて、川原歩き、、、あれ?…と思ったら、登山道を外していた。藪の薄いところから登山道に戻り、てくてくと。
暑くなって、半袖と膝上までのジオライン薄手タイツだけになる。林道沿いに、上から落ちてきたような雪塊があった以外に夏道沿いに雪は無い。
標高1150mで ようやく体積1m×1m×5cmくらいの残雪があって喜ぶw
後続が近づいてきて、女性の声も聞こえてきて、下が薄手タイツだけなことが気になり、無駄にペースが上がるw
所々残雪が夏道を覆いだす。
標高1320mで薄い沢地形の北斜面が残雪で覆われていて、明らかに夏道ではなかったが、夏道のショートカットも出来そうなので、最後の稜線に出るところが藪漕ぎになりそうだったが残雪を上まで辿る。アイゼンはつけずに登れた。稜線直下が結構急で腕の力もだいぶ使ったが、まぁ、夏道をたどるよりは早かったということにしよう。
北斜面には一部残雪ありだが、稜線に出ると雪は皆無。確か このあたり、標高1400mあたりから夏道上の空間に存在する樹木の枝がシートラの板に当たり始める。早くシール登行したいが、まだ稜線上の雪は連続しておらず、枝に板が当たったり引っ掛かったりしたときは、身体を回転させたり、一旦うしろに戻ってから這いつくばって通ったり、無理くりバキバキ行ったりした。エナジーを大変消耗し、帰りに この区間を通るのは避けたいなと強く思った。標高1820mあたりで ようやく この先は雪が繋がってそうやなって判断できて、シール登行に切り替える。ここまでで もうだいぶ疲れてる。
・千振尾根夏道標高1820m→別山
シール登行にして暫くは問題ない。千振避難小屋はなかなか見えてこなかった。白山や別山はきれいに見えた。時々ガスで白山が見えなくなる瞬間もあった。千振避難小屋付近の夏道は雪が無いので稜線直下の斜度の緩い北側から巻いた。
御舎利山と別山の間の沢はよく見えた。別山に近い側の稜線から、ハイマツだか岩場だかを15mほど降りれば あとは雪が繋がってるように見えたので、帰りはそこを滑ろうかなと思ってた。
少しして、単独男性がピッケルを刺しながら降りてきた。「早いですね」というと「上まで行ってませんので」との返事。
シール自体は滑らなくても、その下の雪数cmごと滑って登れなくなるところがあった。再度トライしたが無理で、シートラに切り替えた。またシール登行、またシートラ、と切り替えてる内に下から3人連れに抜かれた。
その後は、大体3人連れのツボ足跡をシートラ&アイゼンで辿ったが苦しかった。御舎利山の少し下で雪はなくなり、アイゼンを外した。御舎利山から別山は雪があり、シール歩行に戻した。箱谷方面は一面真っ白。縦溝は見えずフラット。だが、少し、クラックのようなものが右岸側に見えた。
・別山→箱谷滑降→登り返して稜線夏道→御舎利山
別山に着くと高齢のご夫婦が居て、お互いのカメラで山頂写真を撮り合った。
太平壁を覗いてみたが、見える範囲だけでも岩面が結構露出していて、俺レベルでは滑りを楽しめる状況ではなかった。
高齢者夫婦は社のほうに移動した。箱谷側の雪がついてるところで滑降準備をしてると、鼻に日よけ?をつけた単独男性がやってきた。年金生活、加西市出身白山市在住だそうで。俺が箱谷にドロップするとゆうと、もっとええとこあんで的な感じで、別当までチャリで行って白山とか、平瀬からの白山東面台地とかの山スキールートを教えてくれはった。写真を撮るよう頼まれてコンデジを渡されたが、シャッターが降りず、少しあとでタブレットを渡され、それで撮ってあげた。
箱谷は割と飛ばせる雪やった。デコボコもないし、雪はエエ具合にゆるんでいる。危機感ゼロやった。時間的に遅れてたので登り返し時間も考慮して、マックスでも標高差200mでヤメにしようと思っていた。標高差170mほど降りると、斜度が緩くなって谷が狭くなり始めるところがあった。そこから登り返すことにした。最初はシール登行したが、少し登ると粘着力が落ちたせいかシールが剥がれてきたので、シートラ&アイゼンで登った。風もなく、太陽にジリジリと焼かれる、暑い暑い登り返しになった。
・御舎利山→千振尾根夏道標高1870m
別山に近い側から西にドロップしようと思っていたのを忘れて登り返していて、御舎利山に近いほうに出てきた。別山付近も稜線から岩場を だいぶ下りないと雪にたどり着けないので、そちらに戻るのはやめて、夏道稜線横から雪が繋がっているところまで降り、そこから板のることにした。
板に乗ってからは、地形図を見てルートを頻繁に確認し、また、斜度の緩くなったところではシートラしたり、短い距離なら手に板をもって歩いたりした。
大体 登りと同じところを滑ったり歩いたりして、標高1870m付近に。この辺は登りで夏道をショートカットしてる区間。
どこかでドロップする時、山側に向いて両脚ビンディングつけて、さぁいくぞ、ハイってジャンプして谷側を向いた時に右の太腿を木に打ちつけた。めちゃめちゃ痛くて、数分、休憩してから滑り出した。
・千振尾根夏道標高1870m→別当
ここから先、夏道沿いは じきに滑れるほどの雪がなくなる。なので稜線の携帯電波の入るところで、尾根から北に滑走する旨を山岳会に連絡していた。
スマホを見ながら降りていく。思ってた沢沿いに出れたかなと思ったら、まだ一本手前やった。標高1550mで雪が切れて、笹薮の薄いところを選んでシートラで歩いて20m下り、斜度の緩い雪面で再度、板に乗る。そのまま標高1400mまで板に乗って降りれた。
ここからはシートラで歩き。懸垂下降もするかもとハーネスを装着し、ロープはたすき掛けにしてすぐ使えるようにし、捨て縄用ロープもすぐ使えるようにしてから降り始めた。
藪は さほど濃くなかったので歩きやすかったが、シートラした板が斜面にあたるので、下側を向いては歩きづらく、若干斜め向きになったりして降りた。藪が濃くて、残雪がある場所だけが歩き易いところがあり、そこでは雪の上をウィペットを刺して支えにしながら降りた。立ち木なんかない、泥斜面も藪が薄めで降りていったが、ずるずるいくのでウィペット頼みで降りた。雪は出たり消えたりやったのでアイゼンは面倒なのでつけなかった。
雪がなくなってわりとすぐに別当の駐車場がよく見えてきた。もう少しやわ。
最後、何度か小沢の流れの中を後ろ向きで降りたりしつつ、なんとかアスファルト舗装の林道に出た。うれしかった。もっと酷い藪漕ぎを覚悟していたので、なんだか拍子抜けした感もあった。
・別当→細谷川左岸林道→市ノ瀬
今日は工事はやっておらず、ダンプも走ってなかった。市ノ瀬で通行止めのため別当までチャリ移動してる山スキーヤーや登山者さんらをよく見かけたが、こっちの林道を通ったほうが楽では?と思った。左岸林道と書いたが、ごく一部、右岸側を通ってて、橋はきっちりかかっていた。
最後の最後、横断歩道みたいなのが道路に描かれていて、そこから夏道に入り、市ノ瀬へゴールー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
上半身の一番下にずっと着てた藤和のTSドライ半袖の匂いを嗅いだら、エグかった。
●関西⇔白山 市ノ瀬山 旅程
5/13
20:30 西チベ自宅発
22:47 南条SA着
5/14
3:10 南条SA発
4:20 市ノ瀬着
山ボードお楽しみタイ厶
19:02 市ノ瀬発
19:15-20:28 白山白峰総湯
20:51-21:53 勝山の鉄板焼き屋さんで晩飯
21:56 道の駅 勝山着。車中泊
5/15
4:26 道の駅 勝山発。中部縦貫道後、R8→湖西道路、で京都東ICへ。そこから吹田まで名神。あと下道。
9:00 西チベ着
●交通費
・高速代
宝塚→福井北 4000円(ETC深夜割)
京都東→吹田 1370円
・ガソリン代 往復7264円(570km, 11.3km/l, 144円/l)
・合計 12634円
●総括
最高のスノボ納め(板納め?滑り納め?)となった
稜線から見えた白水湖は案の定、満水やった。
箱谷上部はエエ斜面やった。箱谷の左又と右又を分ける尾根は この日は藪漕ぎしなくても登れそうやった。取り付きがどうかは分からんけど。1泊2日くらいにすれば、箱谷の さらに下のところまで滑れるかも。体力ある人なら日帰りでも下まで行けるのかも。
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