早池峰山
- GPS
- 04:00
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 664m
- 下り
- 656m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:00
天候 | 曇り(ガス) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
麓の大迫町は今年1月1日に花巻市と合併したのですが、旧役場の裏山に、昭和47年開設の「早池峰山岳博物館」があり、前日に「早池峰山」についての情報を仕入れておきました。私が長らく会いたいと願っていたハヤチネウスユキソウは、ヨーロッパアルプスのエーデルワイスの近似種であり、それが縁で旧町時代はオーストリアのベルンドルフ市と姉妹都市を締結していたのです。また、現在、日本最大の女性山岳会「エーデルワイスクラブ」の創始者で、95歳にして今なお現役登山家の「坂倉登喜子」名誉会長の特別展が開催されていました。女史は会名の由来であるエーデルワイスをこよなく愛し、ハヤチネウスユキソウを見に、数えきれないほど「早池峰山」に登られていて、93歳の一昨年に登頂されたのがこの山の最高齢記録となっているそうです。さらに、特産の葡萄で造られるワインの名も「エーデルワイン」という銘柄で、岩手県で最も有名なブランドであります(私も購入)。
そんなわけですから、この花を目当てに今の盛期は、山好き、花好きが全国から集います。しかし、太平洋の水分が最初にぶち当たる北上山地は、ただでさえ晴れることが少ないのに、今は梅雨終盤で、最も勢力が強く降水確率が高いシーズン。今回もとうとうガスは取れませんでした。しかし、「エーデルワイスは霜がついていてこそ」とも言われ、プロは決して晴れの日は狙わないそうです。
土日は、「岳駐車場」からシャトルバスに乗り換えなければならず、私は朝6時30分に乗って「小田越」登山口に降りたのですが、「携帯トイレ」をしつこく販売しようとするおじさんたちから逃げるように歩き始めまし。本当は「河原坊」から登る予定でしたが、前日の雨がひどく沢渡りも嫌だと思って変更したのです。コースタイムは、2時間30分(2.7辧砲任垢ら、それほど急ぐわけでもなく、シラビソ林の暗い登山道をノンビリと進みました。30分でいきなり視界が開け、蛇紋岩だらけのルートに一変しました。岩渡りは予想以上に歩きにくく、五合目の「御金蔵」で一本立てました。
「早池峰山」にはウスユキソウが二種あって、本命のほかにミネウスユキソウも多く、標高の低い所は、ほとんどこちらであす。六合目あたりで、岩の隙間にミヤマオダマキに混じって、ついにハヤチネウスユキソウを見つけ、「やっと会えた」と感無量でした。私は、カメラのシャッターをきりまくりながら至福の喜びに浸っていたのです。
難所の梯子場(八合目)は、大きな一枚岩に二箇所掛けてあり、結構スリリングでした。注意して通過し、少し登ると山頂稜線に出て、お花畑の「賽の河原」を越した所が山頂でした。避難小屋で小腹を満たしながら、先客たちや管理人としばし雑談。室内でも7℃しかなく、いくら低温注意報が出ていたにしても冷えていました。
シャトルバスの時間を管理人が間違えたので、そそくさと下り、一回も休まず登山口に着きましたが、結局ここで40分も待つハメに。でも、雨が強くなりだしたので結果的には良かったかもしれません。
博物館の前に植えられていた、ベルンドルフ市から送られたエーデルワイス。花が取り持つ縁とはなかなか素敵な結びつきです。下山後も、いつまでも瞼から離れないハヤチネウスユキソウを思い出しながら、遠い異国のアルプスに夢を馳せていました。
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