ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 318909
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

早池峰山

2006年07月22日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
04:00
距離
4.8km
登り
664m
下り
656m

コースタイム

日帰り
山行
3:30
休憩
0:30
合計
4:00
7:00
120
小田越登山口
9:00
9:30
90
山頂
11:00
小田越登山口
06:30 岳駐車場<シャトルバス>
天候 曇り(ガス)
過去天気図(気象庁) 2006年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
「小田越」登山口
「小田越」登山口
「蛇紋岩」畑
スリリングな梯子場
スリリングな梯子場
ミネウスユキソウ
ミネウスユキソウ
ハヤチネウスユキソウ
ハヤチネウスユキソウ
山頂稜線
山頂部のお花畑
ガスガスの山頂部
ガスガスの山頂部
山頂避難小屋
一人ピークに立つ
一人ピークに立つ
さすが霊山
霊気漂う山頂

感想

 麓の大迫町は今年1月1日に花巻市と合併したのですが、旧役場の裏山に、昭和47年開設の「早池峰山岳博物館」があり、前日に「早池峰山」についての情報を仕入れておきました。私が長らく会いたいと願っていたハヤチネウスユキソウは、ヨーロッパアルプスのエーデルワイスの近似種であり、それが縁で旧町時代はオーストリアのベルンドルフ市と姉妹都市を締結していたのです。また、現在、日本最大の女性山岳会「エーデルワイスクラブ」の創始者で、95歳にして今なお現役登山家の「坂倉登喜子」名誉会長の特別展が開催されていました。女史は会名の由来であるエーデルワイスをこよなく愛し、ハヤチネウスユキソウを見に、数えきれないほど「早池峰山」に登られていて、93歳の一昨年に登頂されたのがこの山の最高齢記録となっているそうです。さらに、特産の葡萄で造られるワインの名も「エーデルワイン」という銘柄で、岩手県で最も有名なブランドであります(私も購入)。
 そんなわけですから、この花を目当てに今の盛期は、山好き、花好きが全国から集います。しかし、太平洋の水分が最初にぶち当たる北上山地は、ただでさえ晴れることが少ないのに、今は梅雨終盤で、最も勢力が強く降水確率が高いシーズン。今回もとうとうガスは取れませんでした。しかし、「エーデルワイスは霜がついていてこそ」とも言われ、プロは決して晴れの日は狙わないそうです。
 土日は、「岳駐車場」からシャトルバスに乗り換えなければならず、私は朝6時30分に乗って「小田越」登山口に降りたのですが、「携帯トイレ」をしつこく販売しようとするおじさんたちから逃げるように歩き始めまし。本当は「河原坊」から登る予定でしたが、前日の雨がひどく沢渡りも嫌だと思って変更したのです。コースタイムは、2時間30分(2.7辧砲任垢ら、それほど急ぐわけでもなく、シラビソ林の暗い登山道をノンビリと進みました。30分でいきなり視界が開け、蛇紋岩だらけのルートに一変しました。岩渡りは予想以上に歩きにくく、五合目の「御金蔵」で一本立てました。
 「早池峰山」にはウスユキソウが二種あって、本命のほかにミネウスユキソウも多く、標高の低い所は、ほとんどこちらであす。六合目あたりで、岩の隙間にミヤマオダマキに混じって、ついにハヤチネウスユキソウを見つけ、「やっと会えた」と感無量でした。私は、カメラのシャッターをきりまくりながら至福の喜びに浸っていたのです。
 難所の梯子場(八合目)は、大きな一枚岩に二箇所掛けてあり、結構スリリングでした。注意して通過し、少し登ると山頂稜線に出て、お花畑の「賽の河原」を越した所が山頂でした。避難小屋で小腹を満たしながら、先客たちや管理人としばし雑談。室内でも7℃しかなく、いくら低温注意報が出ていたにしても冷えていました。
 シャトルバスの時間を管理人が間違えたので、そそくさと下り、一回も休まず登山口に着きましたが、結局ここで40分も待つハメに。でも、雨が強くなりだしたので結果的には良かったかもしれません。
 博物館の前に植えられていた、ベルンドルフ市から送られたエーデルワイス。花が取り持つ縁とはなかなか素敵な結びつきです。下山後も、いつまでも瞼から離れないハヤチネウスユキソウを思い出しながら、遠い異国のアルプスに夢を馳せていました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:643人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら