40年ぶりの甲斐駒ー黒戸尾根から北沢峠へ

hirokok510
その他15人 - GPS
- 30:14
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 2,585m
- 下り
- 1,348m
コースタイム
15日㈪4:55七丈小屋出発−5:54八合目−7:30駒ケ岳山頂7:35−8:03摩利支天分岐−9:16駒津峰9:25−10:24双児山10:30−12:00北沢峠
| 天候 | 13日(土)曇りのち霧 14日(日)雨のち曇りのち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
コースは整備されているが、長い鎖場や梯子が連続する箇所が多いので、慎重に。また雨の場合など鎖や岩が滑りやすく、注意が必要。部分的にオーバーハングや大きなギャップで苦しい体勢を強いられる個所もあるので要注意 駒ケ岳−北沢峠:山頂から駒津峰までは、ガスで見通しがきかない場合、迷いやすいので注意。摩利支天周辺は砂礫の急斜面で、滑りやすい。樹林帯に入ってからは、歩きやすい道になる。 |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
感想
今回は、ロープワークやテント泊、冬山などのスキルアップを目指す講座の一環の長距離歩行のトレーニンフ山行。大勢のグループ山行は、一昨年の新ハイのサスの峰、この冬の北横岳、赤城山などに続いて3回目、黒戸尾根は40年ほど前の学生時代に一度歩いたが、記憶は薄れ、初めてのようなものだ。当時と比べて体力の衰えは大きいので、足手まといにならないように、荷物を極力軽めにした。
土曜の夜、韮崎の指定ホテルに宿泊し、翌早朝、二食分の共同装備を受け取り、ホテルを出発、尾白川渓谷の白洲竹宇駒ヶ嶽神社登山口まで、車で移動。駐車場にはすでに多くの車。戸台、広河原から北沢峠までバスの便が定着し、黒戸尾根を登る登山者数は一時かなり減少したが、最近は再び増え始めたようだ。トレランなどのスピードハイカーが増え、早朝出発して日帰り往復などのランナーが目立っている。
駒ケ岳神社に参拝し、尾白川渓谷の吊り橋を渡って登山道に入る。最初はガイドのT氏のリードでかなりゆったりしたペースで進む。少し遅すぎるような感じもしたが、このゆっくりペースでしっかり良いリズムを作り、このペースを落とさずに徐々にペースを上げることで、停滞のない歩行で進むことができた。大人数で黒戸尾根を登るのはツアー登山の業界の常識にはないそうだ。刃渡り以降、長い鉄梯子や鎖場の連続する難所の多いコースでは時間がかかりすぎるということらしい。登山口から笹ノ平分岐まで休憩時間を入れて2時間半、さらにいくつかの鎖場を越えて刀利天狗まで休憩を入れて二時間15分くらいで到着したので、ほぼコースタイムに近い時間で登ることができた。むろん、トレールランナーなど多くのスピードハイカーには抜かれたがーー。天気は下り坂の予報で、曇り、ガスが多く、わずかに近場の鳳凰三山などが見えるのみ。
鳳凰三山を見ながら、樹林帯と岩場が続く道を進み、刀利天狗から1時間強歩いて11時35分頃、五合目小屋跡に出る。ここで昼食休憩し、12時前に出発、鞍部まで下り、難所に入る。鞍部は屏風小屋跡で、屏風岩の左側のへりに石清水がある。目の前の大きな岩山の急な登山道、、長い鉄梯子や鎖場の連続する屏風岩、最初の鉄梯子は相当長く、最後は思わず息切れ状態ーーその次は威力不動の祠、刀剣などが多数ある不動岩を越え、20分くらい進むと、ようやく七丈小屋に出た。
手続きを終えて小屋に入り、寝床を確保して必要なものを出してザックを棚に片づけ、ツアースタッフは食事の準備。参加者の多くは小屋の上の広場でさっそく祝杯?顔なじみの参加者らを山の話で盛り上がる。小屋で販売している500ml700円のビールのほか、秩父ワインの瓶を持ち込んだ人、ウィスキーをペットボトルで持ってきた人などなど、様々。私の場合はビールに加え、持ち込んだペットボトル入りお酒とウィスキーを加えて水などで割るカクテルが最近のルーティン、高い山小屋のビールを2−3倍にする新手だ??
駐車場が満車で、多くのハイカーと出会ったものの、小屋どまりはそう多くなく、この日は我々の第二小屋はグループ以外は一人だけで余裕があった。夕食時間となり、カレー+ライス+野菜+おしんこ、スープ―+コーヒー、お茶など。
夜は雨になり、かなりの雨音だったようだ。
翌朝は3時半頃にスタッフが起き出し、4時ころから参加者が支度をはじめ、朝食。4時半過ぎにはリーダーの「雨具着用」の声がかかり準備を終えて、外に出てミーティングとストレッチ、5時前に出発。
登り始めると二つのキャンプ場には10張り以上のテントがあり、三々五々、出発を始めていた。最初は緩やかな登りを進み、倒壊した大鳥居のある8合目を通過、そこから再び岩場の通過になる。山頂までは直線距離で1劼鮴擇辰討い襪、標高差はまだ300m近い。オーバーハングした鎖場で、足が届かず苦戦、足場を仕切りなおして、なんとか這い上がる。その岩場を超えると、岩陰に多くの花が咲いている。ハクサンイチゲ、キバナノコマノツメ、ミヤマダイコンソウなどのお花畑が現れる。雨は小康状態で、大降りにはならないで小止み状態。再び岩場を越えて、刀剣のある大岩に出て休憩。ここで補給し、山頂まで最後の踏ん張り、コケモモ、ツガザクラ、コメバツガザクラ、アオノツガザクラ、イワヒゲなどツツジ科の様々な高山植物の咲く岩場の登りをクリアして、7時半前に山頂手前の駒ケ岳神社本社に出ると、山頂まではすぐ。北沢峠分岐を経て7時半には山頂に到着。大人数の割には、早めの到着で、ここでしばらく撮影タイム。残念ながらガスがひどく、展望はない。集合写真を撮って下山開始。下り始めると日差しが出てくる。展望をあきらめかけていると、ガスが激しく動き、なんと晴れ間が出てきた。摩利支天分岐まではガスが濃かったが、六方石の少し先の小ピークで急に晴れ間が出始めて、甲斐駒山頂が見え始めると、北岳、白根山山、荒川岳、仙丈岳、鋸岳など、一気に周辺の稜線が見え始めた。今日は展望なしかとあきらめかけていたので、テンションが上がる。
たしか40年前は甲斐駒から仙丈岳を縦走した。大きな仙丈岳を目の前にして、当時の記憶が少し蘇ってきた。駒津峰まではこれらの山々を見渡しながらの快適な稜線漫歩、駒津峰から双児山へはハイマツ帯を鞍部まで下り、樹林帯に入る。双児まで登り返し、小休止。ここからは一気の下りで北沢峠まで下った。予定時間より2時間近く早い下山、臨時バスに間に合って広河原でタクシーに乗り換え、金山沢温泉によって、灼熱地獄に戻った。













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