御嶽・西ヶ嶽・小金ヶ嶽周回 名残のクリンソウ
- GPS
- 06:59
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,273m
- 下り
- 1,279m
コースタイム
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 6:58
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●全体的によく整備されており、案内表示も適切で迷うことはありません。クリンソウの群生地への案内もあり、群生地の入り口に案内パンフレットが置かれています。 ●御嶽から西ヶ嶽の間は、アップダウンがかなりあり、思ったより時間がかかります。2時間程度は予定しておかないといけないでしょう。小金ヶ嶽の山頂周辺は岩場が多く、鎖が多数設置されています。鎖を使用しなくても大丈夫なところが多いですが、鎖があるので安心感があります。福泉寺跡を過ぎ、沢に下りてくると、徒渉を何度かするところがあり、少し荒れているところもありますが、通行困難なほどではありません。下山後に、小金口から駐車場までの舗装路歩きが、1.5kmぐらいあります。 |
その他周辺情報 | ●多紀連山登山者駐車場には何もありません。、トイレも自動販売機もありません。 この駐車場から先は、工事のため車は通行できませんが、歩行者は通行可能です。 ●御嶽山頂直下のトイレは戸が開かず、使用できませんでした。大タワ駐車場のトイレは使用可能です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
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感想
つい先日、深山の山頂から北方の山々を望んだとき、御嶽・小金ヶ嶽が目に止まり、行ってみたいと思いました。調べてみると、クリンソウの群生地があるようだが、時期的にはすでに終わっているようで、まったく期待していませんでした。そのため、残っていたクリンソウを目にすることができて得をした気分になれました。
小金ヶ嶽の周辺には鎖場があるというので、ワクワクしてましたが、思った以上に本格的な鎖が連続しており、冒険気分を満喫できました。もっとも、ほとんど鎖は使用しませんでしたが。
それにつけても、やっぱり私は貧乏性だと思いました。行けるところは全部行っておかないと損みたいに、西ヶ嶽・畑山にも寄り道を。その結果、西ヶ嶽の往復には心理的にやられました。眺めは良かったのですが、1時間弱で簡単に往復できると思っていたのに、アップダウンが激しく、次々に目の前にピークが現れるのには心が折れそうになりました。
それでも、山行中に知り合ったヤマップユーザーしのしのさんのおかげで深山や六甲山も確認できましたし、愛宕山や大江山なども遠くから眺めることができ、楽しい山行となりました。
九輪草は最上階の花を残し、互いのディスタンスを保つかのように
直立していた。往生際の定まらぬ人間とは違い、この潔さがなけれ
ば花はやっていけないのだ。
御嶽山頂では、一塊の藤が枯れ木に絡んでいた。色はすっかり褪せ
ていたが、どう見ても藤だとわかるほどに花の形を保っている。
百年の眠りの呪いにかかった藤娘のようだ。
御嶽の山頂が近いと聞いて斜面を駆け上っていくと、石を積んで拵
えた建物が。入り口の鉄格子が牢屋のようだ。そっと押してみると
難なく開く。奥には石になった役行者(えんのぎょうじゃ)!
そういえば途中で見てきた大岳寺跡(みたけじあと)は丹波修験道の
本拠地だったが、室町時代に本山である吉野大峰山の怒りを買い、
山伏ら300人の来襲を受けて焼失したという。行者や僧たちは、
厳しい修行からいったい何を学んでいたのだろう。
御嶽〜西ヶ嶽間の山道は、赤い実が多数落ちているかと思えば白い
小さな花びらが散らかっていたり、隠れるように咲いているモチツ
ツジやヤマツツジを見つけるのもおもしろい。
そのプロセスを飛ばし、ときおり御嶽を振り返るか西ヶ嶽を見据え
てただ前進あるのみなら、心身の鍛練コースである。ゴツゴツした
岩道の下りや急な上りを繰り返し、歩く割にはなかなか山頂にたど
り着けない。
小金ヶ嶽への鎖場には、本格的な鎖が設置されている。これがなか
なかの重量で、腕でこの鎖を持ち上げつつ自分の体重をも運ぶには、
相応の二の腕を要する。あまり律儀に鎖を持たないでも、へき開性
のある岩を掴みながらの方がより上りやすいように思う。
岩をよじ登っている最中コガネムシを発見。さすがに小金ヶ嶽(コ
ガネガタケ)というだけある。ただしコガネムシは黄金虫で、岩の
上にて赤茶緑に輝いていた。
下山の際、福泉寺跡を通ることになるが、この寺の焼失もまた大峰
山僧兵の仕業だという。山伏も所詮は「人間だもの」? 寺跡とは
いえ人の手になる建造物は跡形もなく、それらしき配置の岩や土の
みぞ残れる。谷川の流れを諸行無常と聞きながら、小金口まで下っ
た次第。
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