遠見尾根から五竜岳 〜山頂から朝の絶景を楽しむ
- GPS
- 26:11
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,561m
- 下り
- 1,662m
コースタイム
16日:五竜山荘3:50 - 4:40山頂5:10 - 5:40五竜山荘6:25 - 8:20大遠見山 - 9:10小遠見山 - 10:10ゴンドラ駅
天候 | 15日:晴れ のち 曇り 16日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
テレキャビン+アルプス展望リフトの往復券 2,000円(5日間有効) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト:エスカルプラザにあるようだが、今回も見逃し+投函忘れ ■道の状況: (リフト終点〜西遠見山)整備された歩きやすい道。特に問題なし。 (西遠見山〜白岳)痩せた尾根道に続いて300mの急登。やや滑りやすい鎖のかかる岩場が二、三箇所ある。雪渓の横断はごく短い1ヶ所のみになっている。 (五竜山荘〜山頂)ザレたトラバースの道から上部は岩を掴んで登る急登。朝早くなどはルートを見つけ難い箇所もあり。 ■入浴:五竜近くでは「十郎の湯」、白馬地域なら沢山の選択肢あり。今回は白馬ハイランドホテル「天神の湯」使用。500円/大人 |
写真
感想
昨年9月に鹿島槍から五竜の稜線を歩いたが、ガスのために五竜からの展望が全くなかった。( http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-226074.html )
ぜひ鹿島槍とキレットの稜線を見てみたい(そして撮ってみたい)と機会を伺い、天気の望めそうな3連休最終日を狙って出かける。
五竜近くに前泊してスキー場の駐車場に移動する。早朝まで降っていた雨は上がって、空は急速に回復する。
ゴンドラとリフトで登山口まで上がり、8時に歩き始める。
晴れ上がった空から太陽がギラギラと照り付けて最初から汗が滲む。
遠見尾根は長いと何度も聞かされていたしコースタイムは6時間ほどなので、できるだけペースを上げないように登って行く。
小遠見山を過ぎると緩やかなアップダウンを繰り返して幾つかのピークを越える。
頭上の空は青く晴れているが、稜線はなかなか姿を現さない。
西遠見を過ぎると痩せ尾根を渡った後、白岳の急登になる。
この辺りからガスの中に突入して気温も下がってきた。
幾つかの鎖場を通り、ちょっと足が上がらなくなりつつ白岳に上がるとかなり風が強い。
意外にも4時間ほどで小屋に着いてしまった。
小屋の中も割と気温が低かったので布団にくるまって転寝をしながら夕方の撮影機会を待つ。
しかし日没近くになっても風は弱まることがなく、山頂も時々見える程度。
翌朝に期待することにして早々に床に就く。
夜中に起きて外へ出ると、ガスは切れ、星も何とか見えているが風が相変わらず強く不安。
それでもせっかく来たのだからと、翌朝は3時に起きて少し白み始めた4時前にカメラを持って五竜山頂を目指す。
ヘッドランプでマークを探しながら登るが、頂上近くの岩場ではルートを見失うこともあった。
頂上稜線に何とか着いたのは日の出のほんの数分前。
振り返ると白馬三山方面の空が地平線下の朝日に照らされて朱色に染まっている。
慌てて三脚とカメラをセットして何枚か撮影。
その後に反対側を見ると、ちょうど昇って来た朝日で鹿島槍が染まっていくところ。
この景色のために登って来たのだと、何枚も色々な構図で撮っていく。
昨年歩いた稜線に陰影がくっきりとついて美しい。
撮影も一区切りついたので標識のある頂上まで行って証拠写真を撮り、戻ろうと振り返ると、太陽のある東側に素晴らしい光景が始まっていた。
朝日が高妻山や頸城連山の凹凸でできた影を白馬村の上の霞に投影して、濃い条光ができている。
今までも白馬稜線などから何度か見ているが、これほど素晴らしいのは初めて。
三脚を立てている暇はないので、手持ちで五竜の稜線と八方尾根を前景に辛うじて数枚撮影する。
当初は2泊してチャンスを増やす計画だったが、この朝に条件の良い撮影ができたのと、この後の天候があまり期待できないという予報が出てきたので1泊で山を下りることにする。
小屋に戻り、頼んであった弁当で朝食を済ませてから下山する。
往路と違い展望が良く、余裕もあるので景色や花を見ながら楽しい尾根歩き。
特に刻々と変わっていく五竜や稜線、鹿島槍の見え方が面白く、何度も立ち止まってしまう。
この尾根は登山口から西遠見山付近までずっと樹林が続くので、単調で長い、という印象になるのだろう。
実は登りやすく、天気が良ければ正面にも左右にも雄大な展望を得られて味のある尾根だと思う。
紅葉の頃辺りにもう一度歩いてみたいと感じる道だった。
小遠見山から先では往路に通らなかった地蔵の沼と野草園を抜けてゴンドラ駅まで歩いて下りた。
展望も撮影も満足できた楽しい山行だった。
★★ Tadが所属する「山岳写真ASA」のHPは→ http://www.ifnet.or.jp/~asa.p/ ★★
Tadさん、こんばんは。
「振り向くとこんなことが起きていた」の写真は有り得ない程凄いと思います。素晴らしいとしか言いようがない。
dari88 さん、
いつもありがとうございます
ほんとに写真は腕よりチャンスですね
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